日本海 7月14~22日に島根県の定置網で1,000個体(傘径50~80cm)を超える入網がありました。一方、西側の長崎県、山口県等の定置網では100個体を超える入網は少なく、小康状態が続いています。隠岐諸島周辺で操業するまき網では傘径50~80cmの個体の入網が続いています。
東シナ海 7月16・17日に上海・大阪間の国際フェリーによる目視調査では、上海沖、済州島南沖および五島列島北沖で傘径30~80cmの小規模な群が目撃されました。最大密度は上海沖では0.21個体/100m2、済州島南沖および五島列島北沖では0.035個体/100m2でした。東シナ海では大型クラゲの分布量は7月上旬より減少していました。
対馬海峡 7月23日に国際フェリーで行われた目視調査では、対馬海峡東水道で198個体、西水道で514個体が確認され、傘径は30~90cmでした。7月下旬は対馬海峡東水道からの流入量が減少したものの西水道から多く流入しています。
対馬海峡東水道からの流入量が減少したことから、本州沿岸を北上する経路の出現は徐々に収まってくると考えられますが、西水道からの流入量が増大したことより対馬暖流の沖合分枝流によって沖合から日本沿岸に接近してくる可能性があり、石川県でも注意が必要です。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。
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