調査船白山丸は8月20~22日に金沢沖の水深375~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。この調査は冬期と夏期の年2回実施しており、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、今後漁獲対象になる小型エビ(若齢エビ)の分布量を調べています。
1歳エビ(2018年生まれ)は1回曳網当たり136尾採集されました。卓越年級群であった2014年生まれよりは少ないですが、分布量が多いと考えられます。
2歳エビ(2017年生まれ)は1回曳網当たり84尾と少なく、2010年以降で最も採集尾数が少なくなりました。
今年のアマエビの県内漁獲量は、豊漁であった2015年よりは減少したものの、高水準を維持しています。近年の高水準の漁獲は卓越年級群である2014年生まれに支えられていますが、2014年生まれの後は卓越年級群が発生していません。そのため、来年度以降の漁獲量は小銘柄を中心に伸び悩む可能性があります。
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