2020年1月31日金曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:1月19日~23日)


沿岸の海面水温 1月23日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は13℃台で、過去5年平均との差は+0.5~+1.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は13.3~13.5℃で、1月上旬から約2.3℃低下しました。前年同時期との差は
-0.4~+0.1℃、過去3年平均との差は+0.5~+0.7℃でした。

港内の水温 今期の水温は10.6~13.5℃で、前年同時期との差は+0.0~+1.2℃、過去3年平均との差は+0.8~+1.3℃でした。

定置網の年間水揚状況のまとめ (期間:2019年1月~12月)



2019年の県内主要港(橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港・松波港・宇出津港・七尾地区)の定置網による水揚げの概要は以下のとおりです。

水揚重量 2019年の水揚重量は15,308トンであり、前年(24,443トン)の63%、過去10年平均(16,794トン)の91%でした。過去10年平均と比べてブリ・マイワシなどが多く、マアジ・スルメイカ・フクラギ・コゾクラなどが少なめでした。マイワシの水揚重量が過去10年平均より多かったものの前年から大きく減少したため、全体の水揚量も減少しました。

水揚金額 2019年の水揚金額は32.7億円であり、前年(39.1億円)の84%、過去10年平均(39.8億円)の82%でした。マアジなど多くの主要魚種の水揚量が少なかったため、過去10年平均を下回りました。

産地価格 水揚金額の多い上位40魚種について、1995年を100とする産地価格指数を計算したところ、2019年の指数は67.8で、前年(70.6)を下回り、過去10年平均(64.3)を上回りました。サワラ・サゴシ・マイワシなどの単価が上昇したものの、水揚重量の多いブリ・マアジなど多くの主要魚種で単価が低下したことが、価格指数の低下に影響しました。

石川県主要港の水揚状況 (期間:1月1日~15日)


定置網 サバ・スルメイカ・フクラギ・コゾクラ・サワラ・サゴシ・カワハギは前年を上回り、カタクチイワシは前年並み、ブリ・マアジ・スズキは前年を下回りました。サバは243トン水揚げされました。10月前半から1月前半の累計は967トンで、前年(282トン)および過去5年平均(525トン)を上回りました。

まき網 ブリ主体の水揚げで、前年を下回りました。

底びき網・ごち網 ノトエビは前年を上回り、アカガレイは前年並み、アマエビ・ニギスは前年を下回りました。ズワイガニは9トン水揚げされました。11月前半から1月前半の累計は130トンで、前年(137トン)および過去5年平均(147トン)並みでした。

刺網・釣り・その他 アマエビ・スルメイカは前年並み、ベニズワイガニ・マダコは前年を下回りました。マダラは2トン水揚げされました。11月前半から1月前半の累計は249トンで、前年(262トン)および過去5年平均(245トン)並みでした。

2020年1月16日木曜日

スルメイカ稚仔調査の結果 (期間:2019年10月~11月)


日本海に分布するスルメイカは主に秋頃に生まれ、翌年の春以降に漁獲されます。水産研究教育機構・日本海区水産研究所は孵化直後のスルメイカ稚仔(外套長1~3mm程度)の分布状況を調べるため、毎年秋に山陰から九州北西部の沿岸でプランクトンネットによる採集調査を行っており、昨年10月から11月には合計79点で調査が行われました。

調査点当たりの稚仔採集個体数は0.20尾(暫定値)と前年(0.17尾)並みに少なく、2016年以降、低水準が続いています。近年、スルメイカの資源水準は低下する傾向にあり、稚仔分布量も低水準であることから、今年春以降の漁模様が心配されます。


地先水温のまとめ (期間:2019年1月~12月)


   加賀市橋立港、志賀町赤住地先、能登町宇出津港、七尾市石崎港の昨年の月別平均水温と平年差は以下のと
おりでした。水温の高低をその発生頻度で評価しており、2年に1回程度のものを「平年並み」、4年に1回程度のものを「やや~」、10年に1回程度のものを「かなり~」としています。

冬季(1~3月) 全体の平均水温は11.0℃、平年差は+0.9℃であり、「やや高め」でした。外浦側では「平年並み」~「かなり高め」、内浦側では「かなり高め」となりました。1~2月には気温が高めであったこともあり、水温も高めに推移しました。

春季(4~6月) 全体の平均水温は17.5℃、平年差は+1.0℃であり、「やや高め」でした。外浦側・内浦側とも「やや高め」~「かなり高め」でした。5月は高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、気温がかなり高くなったこともあり、5月の水温は全域でかなり高めとなりました。

夏季(7~9月) 全体の平均水温は26.2℃、平年差は+0.5℃であり、「平年並み」でした。外浦側・内浦側とも「平年並み」となりました。

秋季(10~12月) 全体の平均水温は17.7℃、平年差は+0.5℃であり、「平年並み」でした。外浦側では「平年並み」~「やや高め」、内浦側では「平年並み」~「やや高め」となりました。

石川県周辺海域の海面水温 (期間:1月4日~8日)


沿岸の海面水温 1月8日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は13~14℃台であり、過去5年平均との差は±0.0~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温  今期の水温は14.2~14.9℃で、12月中旬から約1.2℃低下しました。前年同時期との差は―0.3~+0.2℃、過去3年平均との差は+0.3~+0.7℃でした。

港内の水温 今期の水温は10.4~14.2℃で、前年同時期との差は―0.6~+0.1℃、過去3年平均との差は-0.4~+0.8℃でした。

石川県主要港の水揚状況 (期間:12月16日~31日)


定置網 サバ・フクラギ・コゾクラ・サワラ・サゴシ・スルメイカ・マアジは前年を上回り、ブリは前年並み、カタクチイワシ・カワハギは前年を下回りました。

まき網 ブリは前年を上回り、フクラギ・コゾクラは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 アマエビ・ズワイガニ・アカガレイ・ノトエビ・マダラは前年を上回り、コウバコ・バイガイは前年並み、ニギスは前年を下回りました。

刺網・釣り・その他 スルメイカは前年を上回り、マダラ・ベニズワイガニは前年並み、ガンドは前年を下回りました。