■ 定置網 カタクチイワシ・スルメイカ・サワ
ラ・サゴシ・マアジ・サバは前年を上回り、マイ
ワシは前年並み、ブリは前年を下回りまし
た。マイワシは2,455トン水揚げされました。マ
イワシの2月から4月前半の累計は7,393トン
で、前年(4,374トン)および過去5年平均
(4,637トン)を上回りました。
■ 底びき網・ごち網 ニギス・フグ類・アマエビ・マダラは前年を上回り、アカガレイは前年並み、ハタハ
タは前年を下回りました。ハタハタは15トン水揚げされました。ハタハタの2月から4月前半の累計は
59トンで、前年(87トン)および過去5年平均(116トン)を下回りました。
■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・フグ類・ヤナギバチメは前年を上回りました。
2021年4月30日金曜日
石川県周辺海域の海面水温 (期間:4月16日~20日)
■ 沿岸の海面水温 4月20日の本県
周辺(海岸線より30海里程度)の海面
水温は12~14℃台で、過去5年平均と
の差は±0.0~+0.5℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温 は11.9~12.4℃で、4月上旬から0.1℃ 上昇しました。過去5年平均との差は± 0.0~+0.4℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は12.3~ 13.5℃で、前年同時期との差は+0.1~ +0.2℃、過去5年平均との差は-0.2~ +0.5℃でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温 は11.9~12.4℃で、4月上旬から0.1℃ 上昇しました。過去5年平均との差は± 0.0~+0.4℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は12.3~ 13.5℃で、前年同時期との差は+0.1~ +0.2℃、過去5年平均との差は-0.2~ +0.5℃でした。
スルメイカの漁況の見通し (予報期間:5月~7月)
■ 石川県沿岸 5月~7月のスルメイカの水
揚量は5月中旬の本県周辺海域の50m深水
温が低い年ほど多い傾向にあります。水温が低
いとイカの北上が遅くなり、本県沿岸で漁場が
長期間形成されるためと考えられます。海況数
値モデルでは、今年5月中旬の50m深水温は
前年より高くなると予想されています。水温と水
揚量の関係式から、今期の小型イカ釣りによる
水揚量は1,358トンと見積もられ、前年(4,23
3トン)および過去5年平均(2,399トン)を下回
ると予想されます。
■ 日本海沿岸 今年4月に漁獲加入前のス ルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を 調べるため、水産資源研究所などは日本海で 表層トロール調査を行いました。調査時に外套 長5cm以上であったイカが5月~7月の漁獲対 象になります。外套長5cm以上のイカの調査点 当たりの平均採集尾数は3.4尾で、前年(0.7 尾)を上回り、過去5年平均(6.9尾)を下回りま した。また、4月に本州沿岸で行われた水産資 源研究所などの調査船によるイカ釣り調査では、全調査点の釣機1台1時間当たりの漁獲尾数(CPUE)の平均値は4.9尾で、前年(0.1尾)および 前々年(3.8尾)を上回りました。なお、昨年秋に水産資源研究所が行った孵化幼生調査では、調査点 当たりの平均分布密度は0.62尾と前年(0.27尾)および過去5年平均(0.26尾)を上回りました(469 号で報告)。以上の資源調査結果と海況予報を主要な情報として、今期の日本海沿岸への来遊量は 前年並みで過去5年平均を上回ると予想されています。日本海沿岸の漁況予報(2021年度第1回日 本海スルメイカ長期漁況予報)の詳細については、水産庁の資源評価等推進委託事業のページ (http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。
■ 日本海沿岸 今年4月に漁獲加入前のス ルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を 調べるため、水産資源研究所などは日本海で 表層トロール調査を行いました。調査時に外套 長5cm以上であったイカが5月~7月の漁獲対 象になります。外套長5cm以上のイカの調査点 当たりの平均採集尾数は3.4尾で、前年(0.7 尾)を上回り、過去5年平均(6.9尾)を下回りま した。また、4月に本州沿岸で行われた水産資 源研究所などの調査船によるイカ釣り調査では、全調査点の釣機1台1時間当たりの漁獲尾数(CPUE)の平均値は4.9尾で、前年(0.1尾)および 前々年(3.8尾)を上回りました。なお、昨年秋に水産資源研究所が行った孵化幼生調査では、調査点 当たりの平均分布密度は0.62尾と前年(0.27尾)および過去5年平均(0.26尾)を上回りました(469 号で報告)。以上の資源調査結果と海況予報を主要な情報として、今期の日本海沿岸への来遊量は 前年並みで過去5年平均を上回ると予想されています。日本海沿岸の漁況予報(2021年度第1回日 本海スルメイカ長期漁況予報)の詳細については、水産庁の資源評価等推進委託事業のページ (http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。
2021年4月21日水曜日
冬期のスルメイカ漁のまとめ (期間:2021年1月~3月)
■ 今期の定置網による水揚量は
517トンで、前年(415トン)および過
去5年平均(361トン)を上回りまし
た。漁海況情報464号では、今期の水
揚量は前年を下回り、過去5年平均
並みと予想していましたが、予想を上
回りました。漁期全体を通して過去5
年平均を上回る好調な水揚げが続き
ました。
寒ブリ漁およびフクラギ漁のまとめ
■ 今期(2020年11月~2021年3月)
の定置網による寒ブリの水揚量は653
トンで、前年(271トン)を上回り、過去
10年平均(601トン)並みでした。漁海
況情報462号では、今期の水揚量を
303トンと予想しており、それを大きく上
回る水揚げでした。予想を上回った要因
としては、想定よりも能登半島周辺の水
温分布がブリの来遊に適した条件であ
ったことが考えられます。今後、水温・資
源量・回遊などの要因を再検証し、予測精度の向上に努めていきたいと考えています。
■ 今期(2020年10月~2021年3月)の定置網によるフクラギの水揚量は268トンで、前年(416ト ン)および過去5年平均(365トン)を下回りました。漁海況情報463号では、今期の水揚量を479トン と予想しており、予想を下回る水揚げでした。
■ 今期(2020年10月~2021年3月)の定置網によるフクラギの水揚量は268トンで、前年(416ト ン)および過去5年平均(365トン)を下回りました。漁海況情報463号では、今期の水揚量を479トン と予想しており、予想を下回る水揚げでした。
石川県周辺海域の水温 (期間:4月1日~4月5日)
■ 沿岸の海面水温 4月5日の本県周辺(海岸線より30海里程
度)の海面水温は10~12℃台で、過去5年平均との差は-0.5
~±0.0℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は11.8~12.2℃で、3月 中旬から1.0℃上昇しました。前年同時期との差は-0.1~+ 0.5℃、過去5年平均との差は+0.2~+0.9℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は12.3~13.6℃で、前年同時期と の差は+0.4~+0.7℃、過去5年平均との差は+1.0℃でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は11.8~12.2℃で、3月 中旬から1.0℃上昇しました。前年同時期との差は-0.1~+ 0.5℃、過去5年平均との差は+0.2~+0.9℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は12.3~13.6℃で、前年同時期と の差は+0.4~+0.7℃、過去5年平均との差は+1.0℃でした。
石川県主要港の水揚状況 (期間:3月16日~31日)
■ 定置網 マイワシ・サバ・マアジ・スルメイカは前年を上回り、カタクチイワシは前年を下回りました。マ
イワシは3,183トン水揚げされました。マイワシの2月から3月までの累計は5,538トンで、前年(1,567ト
ン)および過去5年平均(2,870トン)を上回りました。
■ まき網 サバおよびマアジは前年を下回りました。
■ 底びき網・ごち網 フグ類は前年を上回り、ニギス・アマエビ・マダラは前年並み、アカガレイ・ハタハタ
は前年を下回りました。
■ 刺網・釣り・その他 フグ類・ガンドは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並みでした。
2021年4月16日金曜日
急潮情報(低気圧)2021-Ⅰ
4月16日16時発表の(一財)日本気象協会気象・海象概況によれば、17日(土)は日本海から前線が接近し、本県沿岸では、次第に風が強まる海域が多く、夜遅くには強く吹く見込みです(下図)。
加賀~輪島沖の海上では、17日(土)夜遅くから18日(日)夕方にかけて、西~南西風が15~21m/sまで強まる予想です。
加賀海域から外浦沿岸部では、南西風の強まりとともに1~1.5ノットの強い下り潮が発生すると見込まれます。
能登半島東岸では、19日(月)昼頃から夕方にかけて1~1.5ノットの強い上り潮が発生すると見込まれます。
今後の気象情報に十分注意するとともに、必要に応じて急潮対策をとるようお願いします。
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