■ 定置網 マイワシは前年を上回り、シイラ・フクラギ・コゾクラ・マアジは前年並み、サワラ・サゴシは前年を下回りました。
■ まき網 サバ・フクラギ・コゾクラ・ガンド・ブリは前年を上回りました。
■ 底びき網・ごち網 ニギス・ホッケ・ハタハタは前年を上回り、アマエビは前年並みでした。
■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・サザエは前年を上回り、スルメイカは前年を下回りました。
■ 定置網 マイワシは前年を上回り、シイラ・フクラギ・コゾクラ・マアジは前年並み、サワラ・サゴシは前年を下回りました。
■ まき網 サバ・フクラギ・コゾクラ・ガンド・ブリは前年を上回りました。
■ 底びき網・ごち網 ニギス・ホッケ・ハタハタは前年を上回り、アマエビは前年並みでした。
■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・サザエは前年を上回り、スルメイカは前年を下回りました。
■ 水産研究・教育機構および漁業情報サービスセンターが10月12日までに発表した大型クラゲに関する情報は以下のとおりです。
日本海 島根県から北海道の広い範囲で定置網や底びき網で入網しています。1日当たりの入網は、数個体から30個体程度ですが、島根県の定置網で9月27~30日に50~100個体(傘径60cm)、石川県の定置網で10月4日に53個体(傘径50cm以下)、鳥取県の底びき網調査で10月5日に45個体(傘径30~100cm)入網するなど、時折、まとまった入網がみられました。広島大学が行った舞鶴・小樽間フェリーによる目視調査では、10月7~8日に60個体が確認されています。
対馬海峡 水産研究・教育機構が行った博多・対馬間フェリーによる目視調査では、確認されませんでした。
■ 全国的に出現数は減少しています。しかし、県内の定置網や底びき網では依然として入網が続いていることから、引き続き注意して下さい。
■ 石川県の定置網では例年、9月以降にカマス(アカカマス)の水揚げが本格化します。今年9月の水揚量は5トン(速報値)であり、前年(14トン)および過去5年平均(31トン)を下回っています。
■ 10~12月の定置網による水揚量は、9月の水揚量から予測することができます。9月の水揚量と10~12月の関係式から、今期の定置網による水揚量は81トン程度と見積もられ、前年(203トン)および過去5年平均(178トン)は下回ると予想されます。
■ 今年生まれたブリ幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズやコゾクラと呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、10月頃にはフクラギと呼ばれるサイズに成長します。今年7~9月の主要10港の定置網による水揚量は95トン(速報値)であり、過去5年平均(236トン)を下回っています。
■ 10~11月の水揚量については、11月1日時点の富山湾の50m深水温が高い年ほど多い傾向がみられており、今年の水温は過去5年平均よりやや高いと推定されています。水温と水揚量の関係式から、10~11月の水揚量は261トンと見積もられ、前年(206トン)および過去5年平均(232トン)をやや上回ると予想されます。
■ 沿岸の海面水温 10月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は23~24℃台で、過去5年平均との差は±0.0℃~+0.5℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は24.3~24.7℃で、9月中旬から約0.6 ℃低下しました。前年同時期との差は-0.6~+0.6℃、過去5年平均との差は+0.6~+1.3℃でした。
※観測ブイの位置:橋立、富来、門前、曽々木、小泊、小浦、鵜川、岸端の各沿岸
■ 港内の水温 今期の水温は24.9~25.0℃で、前年同時期との差は-0.2~+0.8℃、過去5年平均との差は+1.2~+1.6℃でした。
※港内:橋立漁港、宇出津港、石崎漁港
■ 定置網 マイワシ・マアジ・シイラは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・サワラ・サゴシは前年を下回りました。フクラギ・コゾクラは25トン水揚げされました。5月から9月前半の累計は576トンで、前年(1214トン)および過去5年平均(733トン)を下回りました。
■ まき網 ガンド・サバは前年を上回りました。
■ 底びき網・ごち網 ハタハタ・ホッケは前年を上り、アマエビ・ニギスは前年並み、アカガレイは前年を下回りました。
■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、スルメイカは前年を下回りました。
■ 沿岸の海面水温 9月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は24~25℃台で、過去5年平均との差は±0.0~+0.5℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は24.9~25.3℃で、9月上旬から約0.6℃低下しました。前年同時期との差は-2.2~-1.7℃、過去5年平均との差は-0.4~+0.4℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は25.4~25.8℃で、前年同時期との差は-2.0~-1.2℃、過去5年平均との差は-0.1~+0.8℃でした。
■ 当センターがとりまとめた県内の情報ならびに水産研究教育機構および漁業情報サービスセンターが9月27日までに発表した大型クラゲに関する情報は以下のとおりです。日本海 長崎県から山形県の定置網および底びき網で大型クラゲの入網が確認されています。福井県の定置網では、9月14日、16日、17日に1日当たりの入網数が100個体(傘径30~60cm)を超えましたが、18日以降は数個体~53個体(傘径30~60cm)に減少しています。その他の府県では、定置網で1日当たり数個体~20個体(傘径30cm以下~100cm)、底びき網で1日当たり数個体~30個体(傘径25~100cm)の入網がみられました。石川県 加賀から輪島の定置網や底びき網で大型クラゲの入網が確認されています。定置網の1日当たりの入網数は、加賀地区では1~100個体(傘径60~100cm以上)、志賀地区では10~100個体(傘径50~100cm)、輪島地区では4~270個体(傘径50cm以下~100cm)でした。底びき網では、加賀沖から志賀沖で1曳網当たり2~50個体(傘径50cm以下~100cm)の入網がみられました。
■ 前回(9月1~13日)の状況と比較して、福井県や本県での入網数は減少傾向にあります。しかし、今後しばらくは入網が続く可能性がありますので、十分注意して下さい。当センターでは、漁具等の被害防止に向け、大型クラゲの出現情報を収集・発信しています。県内で大型クラゲを見つけたときは当センターにお知らせください。
■ アオリイカは日本海側では青森県以南の沿岸域に分布し、水温の季節変動にあわせて、春に北上し、秋に南下します。石川県では南下期の個体が漁獲対象となっており、9~12月に主に定置網で漁獲されます。
■ 9~12月の定置網による水揚量と9月上旬の能登半島東部沿岸の水温の間には正の相関関係が認められ、水温が高いほど水揚量が多い傾向がみられます。今年の水温は26.7℃であり、この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年9~12月の定置網による水揚量は150トン程度と推定され、前年( 124 トン) および過去5 年平均(122トン)を上回ると予想されます。
■ 調査船白山丸は9月7日から12日に日本海中央部(大和堆周辺海域)でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は2.3~60.0尾であり、大和堆南西付近にスルメイカが多く分布していました。今回調査した日本海中央部の平均CPUEは21.4尾であり、前年同時期平均(17.4尾)および過去5年平均(15.7尾)をやや上回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今期の日本海中央部のスルメイカの分布量は前年および過去5年平均をやや上回っていると考えられます。本調査のスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は21.0cmであり、前年(22.2cm)を下回り、過去5年平均(21.1cm)並みでした。