2024年6月28日金曜日

小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~6月20日)

■ 今年5月1日から6月20日の小型いか釣りによるスルメイカの水揚量は66トンであり、前年(107トン)および過去5年平均(1,020トン)を下回っています。

■ 銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、今年は20尾入りと25尾入りの割合が56%で、魚体サイズは前年並みで、過去5年平均より大きめです。

■ 5月1日から6月20日の延べ入港隻数を集計したところ、今年の入港隻数は334隻で、前年(709隻)および過去5年平均(2,240隻)を下回っています。同時期の入港1隻当たりの水揚量は193kgで、前年(151kg)と同様に低調で、過去5年平均(395kg)を下回っており、県沿岸へのスルメイカの来遊量は前年と同様に少なく、過去5年平均を下回っていると考えられます。

■ 能登半島地震で能登の漁港が大きな被害を受けており、県外小型いか釣り漁船の入港できる港が金沢港だけになったため、操業隻数が少なくなっています。




調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:5月20日~25日)

■ 調査船白山丸は5月20~25日に能登半島沿岸から日本海沖合(大和堆南部)でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0.0~1.4尾でした。今回調査の平均CPUEは0.3尾であり、前年同時期平均(0.5尾)および過去5年同時期平均(10.0尾)を下回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今年5月調査時点のスルメイカの来遊量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。

■ 本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は19.2cmであり、魚体サイズは前年(18.3cm)および過去5年平均(17.8cm)より大きめでした。



石川県周辺海域の水温 (期間:6月6日~10日)

■ 沿岸の海面水温 6月10日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19~21℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期 の水温は18.0~19.0℃で、前年同時期との差は-2.0~-0.4℃、過去5年平均との差は-1.6~-0.2℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は20.2~20.7℃で、前年同時期との差は-0.3~+1.6℃、過去5年平均との差は-0.4~+1.2℃でした。