2009年12月3日木曜日

底びき網漁業の水揚げ状況(平成20年漁期) その2

・集計期間 : 平成20年漁期(平成20年7月〜21年6月) 
・集計対象港と漁業種類 : 石川県主要港の沖合底びき網漁業と小型底びき網第一種漁業
 (橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港・松波港・宇出津港地区)

6 主要魚種の水揚げ状況(図4)


(1) ずわいがに・こうばこがに
 ずわいがに(雄)の出漁1回当たりの漁獲量は65kgで、平年の121%、前年の117%でした。平成12年漁期以降は、低い水準で推移していますが、加賀沖では増加傾向にあります。
 こうばこがにの出漁1回当たりの漁獲量は129kgで、平年の170%、前年の115%でした。加賀沖・能登沖ともに平成14年以降増加傾向にあり、過去10年間では最も高い値となりました。
(2) あまえび
 出漁1回当たりの漁獲量は60kgで、平年の133%、前年の111%でした。
近年では、平成16年漁期以降、増加傾向にあります。
(3) にぎす
 出漁1回当たりの漁獲量は78kgで、平年の131%、前年の111%でした。
平成14年漁期には平成7年漁期の51%にまで減少しましたが、その後は増加傾向にあります。
(4) はたはた
 出漁1回当たりの漁獲量は78kgで、平年の118%、前年の64%でした。蛸島港・輪島港で、2月から6月にかけて3歳魚(平成18年生まれ)主体に好漁が続きました。
(5) かれい類
 あかがれいの出漁1回当たりの漁獲量は60kgで、平年の116%、前年の122%でした。
 めがれい(ヤナギムシガレイ)の出漁1回当たりの漁獲量は7kgで、平年の84%、前年の88%でした。
すがれい(ムシガレイ)の出漁1回当たりの漁獲量は8kgで、平年の116%、前年の101%でした。

7 主要魚種の産地価格


 主要魚種の平均単価の推移を図5に示しました。平成7年漁期の平均単価を100とした指数でみると、平成20年漁期は、あまえびが71、ずわいがに(雄)が111、にぎすが84で、いずれも前年並みでした。
 一方、こうばこがには43、はたはたは34で前年を上回り、あかがれいは63で前年を下回りました。

0 件のコメント:

コメントを投稿