・定置網 フクラギは富来港・七尾地区でまとまった水揚げがあり、前年をかなり上回りました。ウルメイワシ・アオリイカ・シイラ・カマスは前年を上回り、マアジ・ブリは前年を下回りました。
・まき網 フクラギは富来港主体に前年を上回りました。ブリ・ガンドは金沢港・輪島港・七尾港主体に前年を上回りました。
・底びき網 ズワイガニ・コウバコガニは前年を上回りました。11月20日までの延べ水揚げ隻数は前年の96%、水揚げ1回あたり重量は、ズワイガニが前年の173%、コウバコガニが前年の128%でした。ニギス・アカガレイは前年を上回りました。
・その他 刺し網・釣りでは、サワラ(サゴシを含む)・メジマグロが前年を上回り、マダコ・ウマヅラハギ(かわはぎ)が前年を下回りました。
2010年11月29日月曜日
石川県沿岸のマダラ水揚げ状況
11月に入り外浦海域の釣り・刺し網ではマダラの漁期となり、好漁であった昨年ほどではありませんが、順調な水揚げが続いています。
石川県内主要港におけるマダラ漁獲量(釣り・刺し網)の推移を見ると、平成15年漁期まで約10年ほど不漁が続きましたが、平成16年漁期に急増し325トンを記録しました。
これは平成13年に生まれたマダラの資源水準がかなり高く、この群れが4歳となり漁獲の主体になったことによるもので、その後、3年間に渡り200トンを超える水揚げが続きました。
その後は減少したものの、平成21年漁期(昨年の冬)に再び急増し、漁獲量は400トンを超えました。これは資源水準のかなり高い平成18年生まれが4歳(3kgサイズ)となり漁獲の主体になったことによるものです。平成21年漁期は内浦海域の定置網でも好漁となり、昭和61年以来24年ぶりに100トンを超える漁獲量(主要港合計で166トン)となりました。
平成22年漁期(今年の冬)は、この群れが5歳となり引き続き漁獲の主体になると思われますので、漁獲量は平年を上回ることが期待されます。
(海洋資源部 木本昭紀)
石川県内主要港におけるマダラ漁獲量(釣り・刺し網)の推移を見ると、平成15年漁期まで約10年ほど不漁が続きましたが、平成16年漁期に急増し325トンを記録しました。
これは平成13年に生まれたマダラの資源水準がかなり高く、この群れが4歳となり漁獲の主体になったことによるもので、その後、3年間に渡り200トンを超える水揚げが続きました。
その後は減少したものの、平成21年漁期(昨年の冬)に再び急増し、漁獲量は400トンを超えました。これは資源水準のかなり高い平成18年生まれが4歳(3kgサイズ)となり漁獲の主体になったことによるものです。平成21年漁期は内浦海域の定置網でも好漁となり、昭和61年以来24年ぶりに100トンを超える漁獲量(主要港合計で166トン)となりました。
平成22年漁期(今年の冬)は、この群れが5歳となり引き続き漁獲の主体になると思われますので、漁獲量は平年を上回ることが期待されます。
(海洋資源部 木本昭紀)
沿岸観測ブイの水温(11月24日)
・各観測点の水温は、11月中旬に比べ1℃程度低下しました。7月以降、かなり高めで推移していましたが、11月に入り急速に低下し、11月中旬以降は過去平均を下回って推移しています。
・11月24日の沿岸観測ブイの水温(水深10m)は16.0℃~18.1℃で、過去3年の平均水温に比べ0.0~0.2℃低めです。
・港内水温(水深1.5m)は、14.9℃~17.5℃で、過去3年の平均水温に比べ宇出津港では0.1℃高めでした。石崎港では水温の低下が遅れており、過去3年の平均水温に比べ3.5℃高めでした。
・11月24日の沿岸観測ブイの水温(水深10m)は16.0℃~18.1℃で、過去3年の平均水温に比べ0.0~0.2℃低めです。
・港内水温(水深1.5m)は、14.9℃~17.5℃で、過去3年の平均水温に比べ宇出津港では0.1℃高めでした。石崎港では水温の低下が遅れており、過去3年の平均水温に比べ3.5℃高めでした。
2010年11月18日木曜日
大型クラゲの出現状況について
・県内における確認状況
石川県内では、11月14日に橋立沖の底びき網(カニ場)で数個体(傘径50‐100㎝)の入網が確認されました。
・県外における確認状況
11月8日付けで発表された(独)水産総合センター発行の黄海・東シナ海・日本海の「大型クラゲの出現について(第4報)」の概要は以下の通りです。
(対馬海峡)西水道で10月に大型クラゲの出現がやや増加していますが、量的には昨年よりかなり少ない状況です。
(日 本 海)ごく少量の大型クラゲが散発的に入網する程度であり、出現量は昨年に比べて非常に少ない状況です。
(黄海及び東シナ海)10月に済州島西沖でまき網により大型クラゲが若干捕獲されています。また、9~10月に韓国の西岸および同南岸で若干の大型クラゲが継続して出現しましたが、昨年よりかなり少ない状況です。
いずれの海域でも出現量はかなり少ない状況が続いていることから、今後も石川県沿岸で大量出現する可能性は低いと考えられますが、引き続き今後の情報にご注意ください。
石川県内では、11月14日に橋立沖の底びき網(カニ場)で数個体(傘径50‐100㎝)の入網が確認されました。
・県外における確認状況
11月8日付けで発表された(独)水産総合センター発行の黄海・東シナ海・日本海の「大型クラゲの出現について(第4報)」の概要は以下の通りです。
(対馬海峡)西水道で10月に大型クラゲの出現がやや増加していますが、量的には昨年よりかなり少ない状況です。
(日 本 海)ごく少量の大型クラゲが散発的に入網する程度であり、出現量は昨年に比べて非常に少ない状況です。
(黄海及び東シナ海)10月に済州島西沖でまき網により大型クラゲが若干捕獲されています。また、9~10月に韓国の西岸および同南岸で若干の大型クラゲが継続して出現しましたが、昨年よりかなり少ない状況です。
いずれの海域でも出現量はかなり少ない状況が続いていることから、今後も石川県沿岸で大量出現する可能性は低いと考えられますが、引き続き今後の情報にご注意ください。
沿岸観測ブイの水温(11月14日)
石川県主要港の水揚げ状況(11月1日~10日)
・定置網 カマスは七尾地区・宇出津港でまとまった水揚げがあり、前年をかなり上回りました。9月からの累計は261トンで、過去10年間では平成12年に次ぐ水揚げとなっています。ソウダガツオ・シイラ・アオリイカは前年を上回り、フクラギ・マアジは前年を下回りました。
・まき網 フクラギは富来港主体に前年を上回りました。ブリは金沢港・七尾港主体に前年を上回りました。
・底びき網 11月6日から解禁となったズワイガニは前年を上回り、コウバコガニは前年を下回りました。10日までの延べ水揚げ隻数は前年の77%、水揚げ1回あたり重量は前年の129%でした。ニギス・アカガレイは前年を上回りました。
・その他 刺し網・釣りでは、ウマヅラハギ(かわはぎ)が前年を下回り、アオリイカ・カマスが前年を上回りました。
・まき網 フクラギは富来港主体に前年を上回りました。ブリは金沢港・七尾港主体に前年を上回りました。
・底びき網 11月6日から解禁となったズワイガニは前年を上回り、コウバコガニは前年を下回りました。10日までの延べ水揚げ隻数は前年の77%、水揚げ1回あたり重量は前年の129%でした。ニギス・アカガレイは前年を上回りました。
・その他 刺し網・釣りでは、ウマヅラハギ(かわはぎ)が前年を下回り、アオリイカ・カマスが前年を上回りました。
2010年11月8日月曜日
沿岸観測ブイの水温(11月3日)
・各観測点の水温は、10月下旬に比べ2℃程度低下しました。7月以降、かなり高めで推移していましたが、徐々に過去平均並みに近づいています。
・11月3日の沿岸観測ブイの水温(水深10m)は19.9℃〜20.9℃で、過去3年の平均水温に比べ0.8〜0.9℃高めです。
・宇出津港内水温は20.8℃で、過去3年の平均水温に比べ0.8℃高めでした。
石崎港内水温は17.2℃で、過去3年の平均水温に比べ0.9℃低めでした。10月26日以降に気温が急激に低下したことにより、港内水温も15℃台まで低下しましたが、その後は17℃台へ上昇しています。 .
「イセゴイ」が水揚げされました
11月5日に石川県漁協加賀支所から、体色が銀色で大きな鱗を持つ魚が水揚げされたので調べてほしいと依頼がありました。
当センターで確認したところ、「イセゴイ」という魚であることがわかりました。
口、眼が大きく、背ビレが長くのび、尻ビレが深く2叉しているのが特徴です。主に、南日本やインド洋・太平洋に分布する暖海性の魚で、全長は1mに達します。昨年も11月9日に能登町沿岸の定置網で漁獲されており、県内では秋から初冬に漁獲されることがあるようです。
食べることはできますが、身は金属をなめた時のような味がすると言われており、販売されることは少ないようです。当センターでも食味試験を行ったことがありますが、大きく硬い鱗を剥がすのが大変なことや、身がかなり柔らかく崩れてしまうこと、それに加えて、小骨がかなり多く、卸すのにかなり手間がかかりました。臭みや変な風味はありませんでしたが、魚でありながら雑煮の餅のように口の中に張り付く粘りを感じました。(海洋資源部 奥野充一)
当センターで確認したところ、「イセゴイ」という魚であることがわかりました。
口、眼が大きく、背ビレが長くのび、尻ビレが深く2叉しているのが特徴です。主に、南日本やインド洋・太平洋に分布する暖海性の魚で、全長は1mに達します。昨年も11月9日に能登町沿岸の定置網で漁獲されており、県内では秋から初冬に漁獲されることがあるようです。
食べることはできますが、身は金属をなめた時のような味がすると言われており、販売されることは少ないようです。当センターでも食味試験を行ったことがありますが、大きく硬い鱗を剥がすのが大変なことや、身がかなり柔らかく崩れてしまうこと、それに加えて、小骨がかなり多く、卸すのにかなり手間がかかりました。臭みや変な風味はありませんでしたが、魚でありながら雑煮の餅のように口の中に張り付く粘りを感じました。(海洋資源部 奥野充一)
石川県主要港の水揚げ状況(10月21日〜31日)
・定置網
シイラ・カマス・アオリイカは前年を上回り、マアジ・フクラギは前年を下回りました。ソウダガツオは宇出津港・七尾地区でまとまった水揚げがあり、前年を上回りました。
・まき網
フクラギは富来港主体に前年を上回りました。ガンドは金沢港・七尾港主体に前年を下回りました。
・底びき網
アマエビ・ニギスは金沢港主体に前年を下回りました。ハタハタは蛸島港主体に前年を上回りました。サイズは大銘柄(平均110g)が主体でした。
・その他
刺し網・釣りでは、ウマヅラハギ(かわはぎ)が前年を下回り、アオリイカ・カマスが前年を上回りました。
シイラ・カマス・アオリイカは前年を上回り、マアジ・フクラギは前年を下回りました。ソウダガツオは宇出津港・七尾地区でまとまった水揚げがあり、前年を上回りました。
・まき網
フクラギは富来港主体に前年を上回りました。ガンドは金沢港・七尾港主体に前年を下回りました。
・底びき網
アマエビ・ニギスは金沢港主体に前年を下回りました。ハタハタは蛸島港主体に前年を上回りました。サイズは大銘柄(平均110g)が主体でした。
・その他
刺し網・釣りでは、ウマヅラハギ(かわはぎ)が前年を下回り、アオリイカ・カマスが前年を上回りました。
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