スルメイカの資源状況を調べるため、現在、日本海側道県研究機関と国立研究開発法人水産総合研究センターの試験船が共同してスルメイカ漁場一斉調査を行っています。石川県水産総合センターの調査船白山丸は6月15日から22日に能登半島沖~大和堆周辺海域の定点でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は大和堆のやや南寄りで30.7~67.9尾と高く、この海域にスルメイカが多く分布していました。全調査点の平均CPUEは24.1尾であり、前年(37.2尾)を下回り、過去5年平均(26.1尾)並みでした。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は20.6cmであり、魚体は前年(22.0cm)および過去5年平均(21.1cm)より小さめでした。なお、7月下旬に水産総合研究センターから漁場一斉調査の全体結果と8~12月の漁況の見通しをまとめた「日本海スルメイカ長期予報」が公表されます。本情報でもその概要をお知らせする予定です。
2015年6月30日火曜日
小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~6月20日)
小型いか釣り漁船によるスルメイカの水揚げは終盤に差し掛かっています。5月1日から6月20日の県内水揚量は1,305トンで、前年(1,977トン)および過去5年平均(2,045トン)を下回っています。6月23日現在、新潟県や山形県の沿岸でも漁場形成があるものの、今なお本県沿岸が主漁場となっており、漁場の北上は昨年よりやや遅くなっています。
銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、30尾入りと25尾入りが大部分を占め、20尾入りも比較的多く、前年および過去5年平均に比べて魚体は大きめです。
銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、30尾入りと25尾入りが大部分を占め、20尾入りも比較的多く、前年および過去5年平均に比べて魚体は大きめです。
石川県周辺海域の水温 (期間:6月20日~24日)
沿岸観測ブイの今期の水温(深度10m)は19.2~22.3℃で、前年同時期との差は-1.3~+1.3℃、過去3年平均との差は-0.8~+1.7℃でした。本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は21.0~21.5℃程度であり、過去5年平均との差は±0.0~+0.5℃程度です。
石川県主要港の水揚状況 (期間:6月1日~15日)
定置網 マアジ・トビウオ・カタクチイワシは前年を上回り、フクラギは前年並みでした。
まき網 マイワシは西海を中心に1,155トン水揚げされました。5月上旬からの累計は3,791トンで、前年(1,069トン)および過去5年平均(864トン)を上回っています。フクラギ・サバは前年を上回りました。
底びき網・ごち網 アマエビは金沢を中心に91トン水揚げされました。3月上旬からの累計は432トンであり、前年(279トン)および過去5年平均(234トン)を上回っています。ハタハタは前年を上回り、ニギス・アカガレイは前年並みでした。
刺し網・釣り・その他 ガンドは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並みでした。
まき網 マイワシは西海を中心に1,155トン水揚げされました。5月上旬からの累計は3,791トンで、前年(1,069トン)および過去5年平均(864トン)を上回っています。フクラギ・サバは前年を上回りました。
底びき網・ごち網 アマエビは金沢を中心に91トン水揚げされました。3月上旬からの累計は432トンであり、前年(279トン)および過去5年平均(234トン)を上回っています。ハタハタは前年を上回り、ニギス・アカガレイは前年並みでした。
刺し網・釣り・その他 ガンドは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並みでした。
2015年6月12日金曜日
石川県周辺海域の水温 (期間:6月4日~8日)
小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~6月5日)
小型いか釣り漁船によるスルメイカの水揚げは中盤になっています。漁期開始の5月上旬には比較的水揚量が多く、順調な滑り出しでしたが、中旬以降水揚げが伸び悩んでいます。
5月1日から6月5日の県内水揚量は868トンであり、不漁であった2011年を上回っているものの前年(1,433トン)および過去5年平均(1,245トン)を下回っています。銘柄別の箱数割合をみると、30尾入りと25尾入りが大部分を占め、20尾入りも例年より多く、前年および過去5年平均に比べて魚体は大きめです。現在、漁場の主体は西海・門前沖と輪島・珠洲沖にあり、一部、佐渡沖でも漁場が形成されている模様です。
4月28日発表の漁海況情報329号では、5月中旬の水温条件が比較的良好(能登半島北東沖と佐渡北沖の水温差が大きい)と見込まれたことから、5~7月の水揚量は過去5年平均をやや上回ると予想しました。しかし、5月中旬の水温条件はあまり良好でなかったことから、水揚量は過去5年平均を下回るものと予想されます。
5月1日から6月5日の県内水揚量は868トンであり、不漁であった2011年を上回っているものの前年(1,433トン)および過去5年平均(1,245トン)を下回っています。銘柄別の箱数割合をみると、30尾入りと25尾入りが大部分を占め、20尾入りも例年より多く、前年および過去5年平均に比べて魚体は大きめです。現在、漁場の主体は西海・門前沖と輪島・珠洲沖にあり、一部、佐渡沖でも漁場が形成されている模様です。
4月28日発表の漁海況情報329号では、5月中旬の水温条件が比較的良好(能登半島北東沖と佐渡北沖の水温差が大きい)と見込まれたことから、5~7月の水揚量は過去5年平均をやや上回ると予想しました。しかし、5月中旬の水温条件はあまり良好でなかったことから、水揚量は過去5年平均を下回るものと予想されます。
石川県主要港の水揚状況 (期間:5月16日~31日)
定置網 マダイは輪島を中心に52.5トン水揚げされました。3月上旬からの累計は176トンであり、前年(106トン)および過去5年平均(132トン)を上回っています。マアジ・マイワシ・ブリは前年を上回り、フクラギ・その他フグ類・ガンドは前年並み、サバは前年を下回りました。
まき網 マイワシ主体の水揚げでした。
底びき網・ごち網 アマエビは91.3トン水揚げされました。3月上旬からの累計は310トンで、前年(199トン)および過去5年平均(155トン)を上回っています。ニギス・ハタハタ・マダラは前年を上回りました。
その他(刺し網・釣り・採介藻など) ガンドは前年を上回り、ベニズワイガニ・イワガキは前年並み、ヤナギバチメは前年を下回りました。
まき網 マイワシ主体の水揚げでした。
底びき網・ごち網 アマエビは91.3トン水揚げされました。3月上旬からの累計は310トンで、前年(199トン)および過去5年平均(155トン)を上回っています。ニギス・ハタハタ・マダラは前年を上回りました。
その他(刺し網・釣り・採介藻など) ガンドは前年を上回り、ベニズワイガニ・イワガキは前年並み、ヤナギバチメは前年を下回りました。
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