沿岸の海面水温 7月26日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は24~26℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は24.4~25.4℃で、7月中旬から約0.5℃上昇しました。前年同時期との差は+0.3~+1.8℃、過去3年平均との差は-0.7~+0.6℃でした。
港内の水温 今期の水温は25.3~27.2℃で、前年同時期との差は+0.8~+1.9℃、過去3年平均との差は+0.0~+1.1℃でした。
2016年7月29日金曜日
日本海スルメイカ長期予報 (予報期間:8月~12月)
来遊状況 スルメイカ漁場一斉調査が6月中旬から7月上旬に行われました。石川県の調査船白山丸の他、北海道から鳥取県の7道県と日本海区水産研究所の調査船が合計48定点でイカ釣り操業を行い、スルメイカの分布状況や魚体サイズ(外套長)を調べました。全調査点の釣機1台1時間当たりの釣獲尾数(CPUE)の平均値が来遊量の指標になります。今年の平均CPUEは11.1尾であり、前年(14.6尾)および過去5年平均(18.3尾)を下回りました。この結果から、今年の来遊量は前年および過去5年平均を下回っていると判断されます。
分布状況と魚体サイズ 本州沖合から北海道渡島半島のやや沖合ではCPUEは高く、外套長19cm以上の個体が多く分布していました。本州沿岸ではCPUEは低く、外套長19cm未満の小型個体が主に分布していました。全体では、外套長22cm未満の個体が前年および過去5年平均より少ないことが分かりました。
太平洋側の分布状況 太平洋側に分布するスルメイカは10月以降、宗谷海峡および津軽海峡を経由して日本海に来遊します。このため、太平洋側のスルメイカの分布状況は10月以降の日本海の漁況に影響します。太平洋スルメイカ長期漁況予報によると、8~9月の分布量は常磐~道南海域では前年並み、道東海域では前年を下回ると予想されています。
漁況の見込み 以上より、日本海全体では今期の来遊量(漁獲量)は前年および過去5年平均を下回ると予想されます。海域別のイカ釣り漁業の漁況は以下のように予想されます。
道北・道央:漁期前半の来遊量は前年並みで、過去5年平均を下回る。
道南・津軽:来遊量は前年を上回り、過去5年平均を下回る。
本州北部日本海:来遊量は前年・過去5年平均を下回る。近年同様、好漁場は形成されにくい。
西部日本海:来遊量は前年・過去5年平均を下回る。近年同様、好漁場は形成されにくい。
沖合域:来遊量は前年・過去5年平均を下回る。11月まで道北沖、11月以降は大和堆付近が漁場となる。
本予報の詳細については下記URLの資料をご覧ください。
日本海スルメイカ長期漁況予報 : http://abchan.fra.go.jp/gk28/20160721_n.pdf
太平洋スルメイカ長期漁況予報 : http://abchan.fra.go.jp/gk28/20160721_t.pdf
分布状況と魚体サイズ 本州沖合から北海道渡島半島のやや沖合ではCPUEは高く、外套長19cm以上の個体が多く分布していました。本州沿岸ではCPUEは低く、外套長19cm未満の小型個体が主に分布していました。全体では、外套長22cm未満の個体が前年および過去5年平均より少ないことが分かりました。
太平洋側の分布状況 太平洋側に分布するスルメイカは10月以降、宗谷海峡および津軽海峡を経由して日本海に来遊します。このため、太平洋側のスルメイカの分布状況は10月以降の日本海の漁況に影響します。太平洋スルメイカ長期漁況予報によると、8~9月の分布量は常磐~道南海域では前年並み、道東海域では前年を下回ると予想されています。
漁況の見込み 以上より、日本海全体では今期の来遊量(漁獲量)は前年および過去5年平均を下回ると予想されます。海域別のイカ釣り漁業の漁況は以下のように予想されます。
道北・道央:漁期前半の来遊量は前年並みで、過去5年平均を下回る。
道南・津軽:来遊量は前年を上回り、過去5年平均を下回る。
本州北部日本海:来遊量は前年・過去5年平均を下回る。近年同様、好漁場は形成されにくい。
西部日本海:来遊量は前年・過去5年平均を下回る。近年同様、好漁場は形成されにくい。
沖合域:来遊量は前年・過去5年平均を下回る。11月まで道北沖、11月以降は大和堆付近が漁場となる。
本予報の詳細については下記URLの資料をご覧ください。
日本海スルメイカ長期漁況予報 : http://abchan.fra.go.jp/gk28/20160721_n.pdf
太平洋スルメイカ長期漁況予報 : http://abchan.fra.go.jp/gk28/20160721_t.pdf
大型クラゲ情報 (期間:7月13日~25日)
国立研究開発法人水産研究・教育機構が7月13日に、一般社団法人漁業情報サービスセンターが7月19・22・25日に発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。
日本海 対馬の定置網では6月28日の初確認以降、引き続き入網が確認されています。なお、現状では漁業被害が発生する量ではありません。7月16日には福井県南越前町の定置網において傘径100cmの大型クラゲ3個体の入網がありました。
対馬海峡 広島大学は7月11日に博多・釜山間の国際フェリーで目視調査を行い、対馬海峡東水道中央部で2個体、西水道釜山沖で790個体の大型クラゲを視認しました。傘径は20~60cm、西水道における平均密度は0.072個体/100m2であり、日本沿岸水域で比較的出現の多かった2007年の最大値(0.088個体/100m2)とほぼ同程度でした。
以上の結果から、現時点の対馬海峡西水道における大型クラゲの分布水準は前年同時期を上回っていると判断され、今年の先端群は東進・北上が早い可能性があります。
日本海 対馬の定置網では6月28日の初確認以降、引き続き入網が確認されています。なお、現状では漁業被害が発生する量ではありません。7月16日には福井県南越前町の定置網において傘径100cmの大型クラゲ3個体の入網がありました。
対馬海峡 広島大学は7月11日に博多・釜山間の国際フェリーで目視調査を行い、対馬海峡東水道中央部で2個体、西水道釜山沖で790個体の大型クラゲを視認しました。傘径は20~60cm、西水道における平均密度は0.072個体/100m2であり、日本沿岸水域で比較的出現の多かった2007年の最大値(0.088個体/100m2)とほぼ同程度でした。
以上の結果から、現時点の対馬海峡西水道における大型クラゲの分布水準は前年同時期を上回っていると判断され、今年の先端群は東進・北上が早い可能性があります。
石川県内では、6月28日に加賀市の定置網に傘径40cmの大型クラゲ1個体の入網がありました(水産総合センター調べ)。石川県周辺海域でも引き続き注意が必要です。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。
石川県主要港の水揚状況 (期間:7月1日~15日)
定置網 マアジは93トン水揚げされました。5月上旬から7月上旬までの累計は954トンで、前年(660トン)および過去5年平均(714トン)を上回りました。マイワシ・ガンドは前年を上回り、フクラギ・トビウオは前年を下回りました。
まき網 マイワシは60トン水揚げされました。5月上旬から7月上旬までの累計は3,487トンで、前年(5,325トン)を下回り、過去5年平均(2,388トン)を上回りました。マアジ・サバ・ウルメイワシは前年を上回りました。
底びき網・ごち網 沖合底びき網のアマエビは前年並みでした。
刺し網・釣り・小型いか釣り・その他 マダコは前年並みで、ベニズワイガニ・サザエは前年を下回りました。小型いか釣りのスルメイカは前年を下回りました。
まき網 マイワシは60トン水揚げされました。5月上旬から7月上旬までの累計は3,487トンで、前年(5,325トン)を下回り、過去5年平均(2,388トン)を上回りました。マアジ・サバ・ウルメイワシは前年を上回りました。
底びき網・ごち網 沖合底びき網のアマエビは前年並みでした。
刺し網・釣り・小型いか釣り・その他 マダコは前年並みで、ベニズワイガニ・サザエは前年を下回りました。小型いか釣りのスルメイカは前年を下回りました。
2016年7月15日金曜日
石川県周辺海域の水温 (期間:7月7日~11日)
沿岸の海面水温 7月11日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は23~24℃台で、過去5年平均との差は+0.5~+1.0℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は22.8~23.7℃で、6月下旬から約1.4℃上昇しました。前年同時期との差は+1.1~+2.1℃、過去3年平均との差は+0.2~+1.3℃でした。
港内の水温 今期の水温は23.2~24.8℃で、前年同時期との差は+0.2~+2.1℃、過去3年平均との差は-0.6~+0.8℃でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は22.8~23.7℃で、6月下旬から約1.4℃上昇しました。前年同時期との差は+1.1~+2.1℃、過去3年平均との差は+0.2~+1.3℃でした。
港内の水温 今期の水温は23.2~24.8℃で、前年同時期との差は+0.2~+2.1℃、過去3年平均との差は-0.6~+0.8℃でした。
大型クラゲ情報 (期間:6月24日~7月8日)
国立研究開発法人水産研究・教育機構が7月5日に、一般社団法人漁業情報サービスセンターが7月8日に発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。
日本海 6月28日に対馬の定置網で大型クラゲと思われるクラゲ2~3個体の入網が、7月6日に対馬周辺海域で30~60cm程度の大型クラゲの目撃情報がありました。
東シナ海 水産研究・教育機構の調査船陽光丸は6月24~28日に東シナ海で目視調査を行い、東シナ海西部(上海沖)で大型クラゲの分布を確認しました。東シナ海西部の分布密度は0.40個体/100m2であり、前年同時期(0.0092個体/100m2)を上回りました。
黄海 広島大学は6月29日~7月1日に仁川(韓国)・連雲港(中国)間の国際フェリーで目視調査を行い、青島沖で大規模な集団を、その南西沿岸で6個体の大型クラゲを視認しました。黄海全域の分布密度は0.33個体/100m2であり、前年同時期(0.13個体/100m2)を上回りましたが、大型クラゲが大量発生した2009年の分布密度(0.71個体/100m2)は下回りました。なお、観測域が昨年まで(下関・青島)と異なるため単純には比較できません。
大型クラゲの東シナ海および黄海における分布水準は、非常に少なかった前年同時期を上回り、2009年の大量発生以降で比較的出現の多かった2013年(0.33個体/100m2)と同程度と判断され、今後、石川県周辺海域でも出現する可能性があります。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。
日本海 6月28日に対馬の定置網で大型クラゲと思われるクラゲ2~3個体の入網が、7月6日に対馬周辺海域で30~60cm程度の大型クラゲの目撃情報がありました。
東シナ海 水産研究・教育機構の調査船陽光丸は6月24~28日に東シナ海で目視調査を行い、東シナ海西部(上海沖)で大型クラゲの分布を確認しました。東シナ海西部の分布密度は0.40個体/100m2であり、前年同時期(0.0092個体/100m2)を上回りました。
黄海 広島大学は6月29日~7月1日に仁川(韓国)・連雲港(中国)間の国際フェリーで目視調査を行い、青島沖で大規模な集団を、その南西沿岸で6個体の大型クラゲを視認しました。黄海全域の分布密度は0.33個体/100m2であり、前年同時期(0.13個体/100m2)を上回りましたが、大型クラゲが大量発生した2009年の分布密度(0.71個体/100m2)は下回りました。なお、観測域が昨年まで(下関・青島)と異なるため単純には比較できません。
大型クラゲの東シナ海および黄海における分布水準は、非常に少なかった前年同時期を上回り、2009年の大量発生以降で比較的出現の多かった2013年(0.33個体/100m2)と同程度と判断され、今後、石川県周辺海域でも出現する可能性があります。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。
石川県主要港の水揚状況 (期間:6月16日~30日)
定置網 トビウオは66トン水揚げされました。5月上旬から6月下旬の累計は225トンで、前年(197トン)および過去5年平均(171トン)を上回りました。マアジ・サワラ・サゴシは前年を上回り、ガンドは前年を下回りました。
まき網 ウルメイワシ・サバは前年を上回り、マイワシは前年並みでした。
底びき網・ごち網 ニギス・アカガレイは前年を上回り、アマエビ・ハタハタは前年を下回りました。
刺し網・釣り・小型いか釣り・その他 カワハギ・ガンドは前年を上回り、サザエは前年並み、ベニズワイガニ・イワガキは前年を下回りました。小型いか釣りのスルメイカは前年を下回りました。
まき網 ウルメイワシ・サバは前年を上回り、マイワシは前年並みでした。
底びき網・ごち網 ニギス・アカガレイは前年を上回り、アマエビ・ハタハタは前年を下回りました。
刺し網・釣り・小型いか釣り・その他 カワハギ・ガンドは前年を上回り、サザエは前年並み、ベニズワイガニ・イワガキは前年を下回りました。小型いか釣りのスルメイカは前年を下回りました。
2016年7月5日火曜日
急潮情報(台風)2016-2-1
■その後の進路は不明ですが、日本海を通過することになれば、大きな急潮の発生が見込まれます。
■現在、本県周辺海域の海面水温は平年より高く、さらに対馬暖流の勢力が平年よりかなり強いため、より強い急潮が発生しやすい状況にあります。
■被害防止のため、今後の気象情報・急潮情報等に十分注意するとともに、適時に急潮対策がとれるよう準備をお願いします。
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