2018年11月15日木曜日

石川県周辺海域の海面水温 (期間:11月4日~8日)

沿岸の海面水温 11月8日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19℃台で、過去5年平均との差は±0.0~0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は20.0~20.6℃で、10月下旬から約1.5℃低下しました。過去3年平均との差は+0.9~+1.4℃でした。

港内の水温 今期の水温は17.8~20.3℃で、前年同時期との差はー0.9~+1.2℃、過去3年平均との差は+0.2~+1.4℃でした。

寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

■ 本県の寒ブリ漁は11月後半より始まり、12~1月が盛漁期となります。県内主要10港の定置網による寒ブリ(体重4㎏以上、11月~翌年3月)の水揚量は、近年、大きく年変動しており、昨年漁期は、平年(過去10年平均)を下回る低調な漁模様となりました。
■ 本県の寒ブリの水揚量は北上期(5~6月)の水揚量と南下期の海況(水温)に強く影響されます。北上期の水揚量が多いことに加えて、南下期の水温が富山湾内では高めで、能登半島北西沖では低めとなり、両海域の水温差が大きくなると、豊漁になる傾向があります。

■ 今年の北上期のブリ水揚量は416トンと平年(212トン)を上回り好漁でした。また、今年12月における水温差も平年を上回ると予想されています(※)。

■ これらのデータに基づく関係式から、今期の寒ブリ漁の水揚量は816トンと見積もられました。今後の海況や気象によって変動する可能性はあるものの、今期の水揚量は、平年(588トン)を上回ると予想されます。

※ 日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システムより

ズワイガニの水揚状況 (期間:11月6日~11日)

    11月6日にズワイガニ漁が解禁されました。かなざわ総合市場と橋立港の11月11日までの水揚量は雄ガニ(加能ガニ):23.3トン、雌ガ二(香箱):38.9トンでした。雄ガニは前年(23.0トン)および過去5年平均(23.1トン)並みでした。雌ガ二は前年(42.2トン)をやや下回って過去5年平均(53.8トン)を下回っています。

   本県を含む富山県以西の日本海における今漁期のズワイガニ資源量は前年並みと見積もられています。そのため、当該海域において今漁期は大きな漁獲量の落ち込みはないものと考えられます。

石川県主要港の水揚状況 (期間:10月16日~31日)

定置網 サバ・サゴシ・サワラ・シイラは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・マアジは前年並み、ソウダガツオ・カマス・アオリイカは前年を下回りました。アオリイカは14トン水揚げされました。9月前半から10月後半までの累計は26トンで、前年(58トン)および過去5年平均(37トン)を下回りました。
まき網 サバ・フクラギ・コゾクラ・マアジは前年を上回り、ブリは前年並みでした。
底びき網・ごち網 アマエビ・アンコウは前年を上回り、ニギスは前年並み、マダラは前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ヤナギバチメ・アマダイは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並みでした。