石川県水産総合センターでは、ブリの回遊生態を明らかにするため、日本海区水産研究所、関係県水産研究機関、石川県定置漁業協会と連携・協力し、5月下旬に曽々木沖で電子標識を付けたブリ(ガンドとフクラギを含む)を147尾放流しました。
この標識には、深度・水温・照度センサーが組み込まれており、それらのデータが本体に長期間記録されます。放流後、漁獲されたブリから標識を取り出し、内部データを解析することで、そのブリの回遊経路、遊泳深度、経験水温を知ることができます。今回の放流は電子標識を用いた放流としては、過去最多尾数の取組みであり、ブリの回遊生態が一層明らかになり、近年の北海道での豊漁や北陸での漁獲量減少の要因が解明できるものと期待されます。
標識の付いたブリを漁獲・水揚げした場合には、漁獲した日付と位置、魚体の大きさ、魚体の有無を石川県水産総合センター海洋資源部(0768-62-1324)までご連絡下さい。科学的に重要なデータを持つ標識魚なので、可能な限り魚体ごと回収させていただきたいと考えています。(四方崇文)
0 件のコメント:
コメントを投稿