2021年9月17日金曜日

大型クラゲ情報 期間: 8 月 26 日~ 9 月 1 3 日)

 ■ 水産研究教育機構および漁業情報サービスセンターが9月13日までに発表した大型クラゲに関する情報は以下のとおりです。

日本海 長崎県から山形県の定置網および底びき網で大型クラゲの入網が確認されています。なかでも、福井県では1日当たりの入網個体数が100個体(傘径20~100cm)を超える日が続いており、9月7日には800個体(傘径30~60cm)の入網が見られました。また、9月2日には新潟県の定置網で1個体(傘径25㎝)、9月6日には山形県の底びき網で1個体(傘径100cm)、9月13日には富山県の定置網で1個体(傘径40㎝)の入網が今季初確認されました。

石川県内 8月27日に輪島地区の定置網で3個体(小型)が入網し、今季初確認となりました。その後、加賀地区から輪島地区の定置網と底びき網で数個体~数百個体(傘径50cm以下~100cm)の入網が続いています。9月3日には、加賀地区の定置網で400個体(傘径100cm)の入網が見られました。

対馬海峡 水産研究教育機構は、博多・対馬間フェリーによる大型クラゲの目視調査を行っており、8月31日~9月1日に行った調査では9個体(傘径60~80cm)、9月11日の調査では1個体(傘径60㎝)が確認されました。

その他 広島大学が隠岐汽船フェリーを利用して松江・西郷間で目視調査を行っており、8月31日の調査では107個体、9月12日の調査では73個体が確認されました。

■ 本県では、今後しばらく入網が続く可能性がありますので、十分注意して下さい。石川県水産総合センターでは、大型クラゲの出現情報を収集しています。県内で大型クラゲを見つけたときは当センターにお知らせください。

調査船白山丸のアマエビ調査結果 (期間:8月24日~26日)

 ■ 調査船白山丸は8月24日~26日に金沢沖の水深375~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。この調査は冬期と夏期の年2回実施しており、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、今後漁獲対象になる小型エビ(若齢エビ)の資源量を調べています。

■ 来年以降に漁獲対象となる2018年生まれの3歳エビは1曳網当たり117尾採集されました。この3歳エビの採集尾数は卓越年級群と考えられる2014年生まれほど多くはないものの、前年の夏期調査から連続して比較的多いことから、今後も良好な漁獲加入が続くものと考えられます。

■ 今年(1月~7月)のアマエビの県内水揚量は513トンであり、前年(526トン)と同程度でした。1回出漁当たりの水揚量は好漁であった2015~2019年と同程度であり、アマエビの分布量は高水準を維持していると考えられます。


石川県周辺海域の水温 (期間:9月1日~5日)

 ■ 沿岸の海面水温 9月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は25℃台で、過去5年平均との差は-1.0~-0.5℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は25.4~25.8℃で、8月中旬から約0.2℃上昇しました。前年同時期との差は-3.2~-1.7℃、過去5年平均との差は-0.7~±0.0℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は26.2~27.0℃で、前年同時期との差は-3.8~-2.2℃、過去5年平均との差は-0.4~+0.1℃でした。

石川県主要港の水揚状況 (期間:8月16日~31日)

 ■ 定置網 サワラ・サゴシ・マアジは前年を上回り、マイワシは前年を下回りました。

■ まき網 ガンドは前年を上回りました。

■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・サザエは前年を上回り、スルメイカ・ヤナギバチメは前年を下回りました。

2021年9月15日水曜日

急潮情報(台風14号)2021-Ⅲ-2


9月15日12時発表の気象庁気象情報によれば、台風14号は17日(金)09時に 対馬近海に達し、温帯低気圧に変わる見込みです(下図)。その後、速度を上げて18日(土)朝には石川県に接近する見通しです。

石川県周辺では18日(土)未明から朝に北東~北北東の風が強まり、最大風速は加賀~輪島沖で最大15~19 m/sと予想され、波浪等による被害に警戒が必要です。

現時点の予報では、温帯低気圧は本県の内陸部を通過し、急潮が発生する可能性は低いと考えられます。ただし、進路や勢力によっては強い急潮が発生する可能性がありますので注意が必要です。

今後の気象情報・急潮情報に十分ご注意ください。

2021年9月14日火曜日

急潮情報(台風14号)2021-Ⅲ


9月14日15時発表の気象庁気象情報によれば、台風14号は東シナ海に位置し、南東へゆっくり進んでいます。今後は17日(金)15時に対馬近海に達し、温帯低気圧に変わりながら日本海に進む見込みです。現時点の予報では、能登半島沖と能登半島南側のどちらを通過するか判断が付きませんが、18日(土)未明から明け方には石川県に接近する可能性が高くなっています(下図)。

今後の進路や勢力によっては強い急潮が発生する可能性がありますので、今後の気象情報・急潮情報に十分注意するとともに、適時迅速な急潮対策がとれるよう準備をお願いします。



2021年9月7日火曜日

大型クラゲ情報(速報)

◆ 加賀~輪島の定置網・底曳網で大型クラゲの入網が確認されています。
◆ 入網数は増加傾向にあり、傘径100cm以上の大型個体もみられます。
◆ 長崎県~福井県の定置網や底曳網では入網が続いています。
◆ 本県では、今後しばらく入網が続くと予想されるので、十分注意して下さい。

県内定置網
  • 8月27日、今年初めて輪島(門前)で3個体の入網が確認されました。 
  • 9月1日~4日には、加賀、輪島(門前・曽々木)で1日当たり10~50個体、9月5日~6日には、加賀で1日当たり150~400個体(傘径100cm)の入網が確認されており、入網数は増加傾向にあります。
県内底曳網
  • 9月1日の解禁以降、加賀、金沢沖では、1回操業当たり数個体~30個体(傘径50cm以下~100cm以上)の入網が確認されています。
他県の現況
  • 8月下旬以降、長崎県から福井県の定置網や底曳網で入網が続いています。
  • 福井県の定置網では、9月に入ってから1日当たり数十~500個体以上(傘径30~100cm)、島根県の定置網では、8月下旬以降、1日当たり数十~1000個体の入網がみられます。  
その他
  • 広島大学が隠岐汽船フェリーを利用して松江・西郷間で目視調査を行っており、8月4・5日の調査では29個体、8月20日の調査では336個体、8月31日の調査では107個体が確認されました。