■ 沿岸の海面水温 11月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19~20℃台で、過去5年平均との差は±0.0~0.5℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は20.6~21.3℃で、10月中旬から約2.0℃低下しました。前年同時期との差は+0.3~+0.9℃で、過去5年平均との差は+0.5~+1.4℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は18.9~21.1℃で、前年同時期との差は+0.6~+1.3℃、過去5年平均との差は+0.9~+1.2℃でした。
■ 沿岸の海面水温 11月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19~20℃台で、過去5年平均との差は±0.0~0.5℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は20.6~21.3℃で、10月中旬から約2.0℃低下しました。前年同時期との差は+0.3~+0.9℃で、過去5年平均との差は+0.5~+1.4℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は18.9~21.1℃で、前年同時期との差は+0.6~+1.3℃、過去5年平均との差は+0.9~+1.2℃でした。
■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況の影響を受けて大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均並みでした。
■ 寒ブリの水揚量は、2年前のガンド(2kg以上4kg未満のブリ)の年間水揚量が多いほど、南下期(12月)の富山湾の100m深水温が高く、佐渡島沖合の100m深水温が低いほど多くなる傾向にあることから、関係式を求め、寒ブリの水揚量を予測することができます。
■ 2年前のガンドの水揚量は1,195トンでした。海況数値モデルによると、今年12月の富山湾の100m深水温と佐渡島沖合の100m深水温は平年より高くなると予想されています。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリ漁の水揚量は330トンと見積もられ、前年(630トン) および過去10年平均(515トン)を下回り、2014年並みと予想されます。
■ 11月6日にズワイガニ漁が解禁されました。当日は天候も良く、県内で約100隻の漁船が出漁しました。また、今年は加能ガニの最高級ブランド「輝(かがやき)」が初めて認定され、かなざわ総合市場と橋立港は活気にあふれていました。
■ かなざわ総合市場と橋立港の当日の水揚量は雄ガニ(加能ガニ):11.2トン、雌ガニ(香箱):27.7トンでした。雄ガニ、雌ガニともに前年(雄ガニ:13.8トン、雌ガニ:29.3トン)並みでした。
■ 定置網
シイラ・マアジ・ソウダカツオは前年を上回り、サワラ・サゴシ・フクラギ・コゾク ラ・カマスは前年を下回りました。
■ まき網
ガンド・マアジは前年を上回り、サバ・ブリは前年を下回りました。
■ 底びき網・ごち網
ニギス・スルメイカは前年を上回り、アマエビは前年並みでした。
■ 刺網・釣り・その他
ベニズワイガニは前年を上回り、スルメイカは前年を下回りました。
■ 定置網 マアジは前年を上回り、サワラ・サゴシは前年並みでした。
■ まき網 ブリ・ガンド・フクラギ・コゾクラは前年を上回り、サバは前年並みでした。
■ 底びき網・ごち網 ホッケは前年を上回り、ニギス・アマエビは前年並みでした。
■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、スルメイカは前年を下回りました。
■ 沿岸の海面水温 10月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は21~22℃台で、過去5年平均との差は±0.0~+0.5℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は22.6~23.2℃で、10月上旬から約1.6℃低下しました。前年同時期との差は±0.0~+1.3℃、過去5年平均との差は+0.8~+1.6℃でした。
※観測ブイの位置:橋立、富来、門前、曽々木、小泊、小浦、鵜川、岸端の各沿岸
■ 港内の水温 今期の水温は22.1~23.6℃で、前年同時期との差は+0.9~+1.7℃、過去5年平均との差は+1.1~+1.6℃でした。
※港内:橋立漁港、宇出津港、石崎漁港
■ 調査船白山丸は10月5日から10日に能登半島沖から日本海中央部(大和堆周辺)でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0.9~16.6尾であり、日本海中央部(操業日10月7日~8日)では比較的多く分布していました。日本海中央部の平均CPUEは13.2尾であり、前年(18.2尾)を下回り、過去5年平均(13.2尾)並みでした。定点調査ではないため厳密に比較できませんが、今年10月の日本海中央部のスルメイカの分布量は前年を下回り、過去5年平均並みと考えられます。本調査のスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は20.9cmであり、前年(22.4cm)および過去5年平均(22.8cm)よりやや小さめでした。なお、今年度の白山丸によるスルメイカ漁場調査は今航海で終了となります。
■ 水産研究・教育機構および漁業情報サービスセンターが10月26日までに発表した大型クラゲに関する情報は以下のとおりです。
日本海 兵庫県から北海道の広い範囲で定置網や底びき網に入網しており、1日当たりの入網個体数は数個体から30個体程度です。石川県では、定置網で数個体(傘径50cm以下)、金沢沖から志賀沖の底びき網で数個体から22個体(主に傘径50cm以下)の入網がみられました。広島大学が行った舞鶴・小樽間フェリーによる目視調査では、10月15日に21個体が確認されています。
太平洋 宮城県から青森県の定置網に入網しています。多くの場合、1日当たりの入網個体数は数個体から15個体(傘径40~100cm以上)程度ですが、青森県の定置網では10月14日に100個体(傘径50~100cm)、18日にも100個体(傘径100cm以上)の入網があり、漁獲物が出荷できなくなる漁業被害が報告されています。
■ 本県の今年10月26日までの大型クラゲ入網報告個体数は6,446個体(定置網で3,470個体、底びき網で2,976個体)で、白山丸の調査でも4個体を確認しました。2018年の13個体、2019年の22個体、2020年の2,699個体と比べると多いものの、大量出現した2006年の46,960個体、2007年の14,623個体、2009年の256,031個体(いずれも10月26日までの合計)と比べると少ない状況です。今後、大量入網する可能性は低い見込みですが、入網は現在も続いていますので、引き続き注意してください。