2022年9月17日土曜日

急潮情報(台風14号 第3報)

9月17日08時発表の気象庁気象情報によれば、台風14号は、19日(月)にかけて九州に接近し、次第に進路を東よりに変え、その後、20日(火)にかけて本州付近を北東に進む見込みで、予想進路が前発行時(16日12時)よりやや南寄りとなりました(下図)。

9月17日08時発表の石川県気象情報によれば、石川県沖(外浦・加賀)では19日(月)昼頃から南東の風が強まり、20日(火)未明には最大で21~28m/sの北西風、5~6mの高波が予想されています。

予報円内のいずれのコースを辿っても外浦・内浦とも高波・波浪に注意が十分必要です。また、本台風は予報コースの変化が続いていることから、最も北寄りのコースの場合には、大きな急潮が発生する場合もあります。

引き続き最新の気象情報に注意し、必要に応じて適切な対応をお願いします。



2022年9月16日金曜日

急潮情報(台風14号 第2報)

9月16日09時発表の気象庁気象情報によれば、大型で非常に強い台風14号は日本の南の海上に位置し、西に進んでいます。現在の予報では、18日(日)には九州の南で進路を次第に東よりに変え、その後、19(月)~20日(火)に石川県に接近する恐れがあります(下図)。

9月16日08時発表の石川県気象情報によれば、石川県沖(外浦・加賀)では19日(月)未明頃から南東の風が強まり、昼頃には最大で18~28m/sの南寄りの強風が予想されています。

予報どおりの海上風が吹いた場合には、下記の急潮発生が見込まれますが、台風の速度は不確かなため、急潮の発生時刻が前後する可能性があります。
外 浦:19日の昼頃から、最大で1.5ノット前後の下り潮
内 浦:19日夕方から20日朝に、最大で1~1.2ノットの上り潮

今後の気象情報・急潮情報等に十分注意し、必要に応じて網抜き等適切な急潮対策をとるようお願いします。


2022年9月15日木曜日

急潮情報(台風14号 第1報)

9月15日12時発表の気象庁気象情報によれば、大型の台風14号は日本の南の海上に位置し、西へ進んでいます。現在の予報では、18日(日)には九州の南で進路を次第に東よりに変え、その後、石川県に接近する恐れがあります(下図)。

この台風の今後の進路および勢力は、大きな被害を発生させた2004年の台風16号と類似しています。現在の予報円の北寄り(日本海海上)を通過した場合には、台風通過後に強い急潮が発生する可能性が高くなります。

今後の気象情報・急潮情報等に十分注意し、適時に急潮対策がとれるよう準備をお願いします。


2022年9月12日月曜日

石川県主要港の水揚状況 (期間:8月16日~31日)

 ■ 定置網 サバ・シイラ・ウルメイワシは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・マアジ・サワラ・サゴシは前年を下回りました。フクラギ・コゾクラは29トン水揚げされました。5月から8月までの累計は507トンであり、前年(539トン)並みで過去5年平均(641トン)を下回りました。マアジは19トン水揚げされました。5月から8月までの累計は476トンであり、前年(778トン)および過去5年平均(548トン)を下回りました。

まき網 サバ・ガンド・ブリ・マアジは前年を上回りました。サバは241トン水揚げされました。5月から8月までの累計は2,709トンであり、前年(394トン)および過去5年平均(1,264トン)を上回りました。

底びき網・ごち網 アマエビは前年を上回りました。

刺網・釣り・その他 スルメイカは前年を上回り、サザエは前年並み、ベニズワイガニは前年を下回りました。



石川県周辺海域の水温 (期間:9月1日~5日)

 ■ 沿岸の海面水温 9月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は25~26℃台で、過去5年平均との差は-1.0~±0.0℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は26.5~27.4℃で、8月中旬から約0.9℃低下しました。前年同時期との差は+1.3~+1.6℃、過去5年平均との差は+0.1~+1.1℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は27.1~28.0℃で、前年同時期との差は+ 0.5 ~ + 1.5 ℃ 、過去5 年平均との差は+ 0.2~+1.2℃でした。




大型クラゲ情報 (期間:8月22日~9月3日)

 ■ 水産研究・教育機構、並びに漁業情報サービスセンターが発表した8月22日から9月3日までの大型クラゲに関する情報は以下のとおりです。

日本海 長崎県から島根県の定置網で大型クラゲの入網が確認されています。8月23~29日には長崎県の定置網で1日当たり2~10個体(傘径30~80㎝)、9月1~3日は山口県で操業する底びき網で1日当たり2~10個体程度(傘径60~100cm)、8月22日~9月1日には島根県の定置網で1日当たり2~12個体(傘径50~80㎝)の入網が確認されました。

対馬海峡 水産研究教育機構が8月29~30日に行った博多・対馬間フェリーによる大型クラゲの目視調査では、大型クラゲの出現は確認されませんでした。

■ 対馬海峡・山陰では少数の確認に留まっていますが、過去の例では9月以降に大型クラゲの出現数が増えた年もあり、引き続き注意してください。

■ 石川県水産総合センターでは、大型クラゲの出現情報を収集しています。県内で大型クラゲを見つけたときは当センターにお知らせください。


2022年9月5日月曜日

急潮情報(台風11号)2022-Ⅱ-4

9月5日9時発表の気象庁気象情報によれば、大型で強い台風11号は東シナ海に位置し、北へ進んでいます。6日(火)9時には対馬海峡に接近した後、日本海へ抜け北北東に進む見込みです(下図)。

9月5日5時発表の北陸地方気象情報によれば、石川県の海上では最大風速23 m/s、波高5 mの高波が予想されています。6日(火)昼頃から夜のはじめ頃に南寄りの風が強まる見込みです。

台風の進路は本州から離れて進む予報ですが、強風域が広いため台風の今後の勢力や進路次第では、下記の急潮発生が見込まれます。

外  浦:6日昼頃から夜のはじめ頃に最大1.5ノット前後の下り潮
内浦北部(珠洲):6日夜のはじめ頃から7日未明に最大1.5ノット前後の上り潮
内浦南部(能登町~七尾):7日明け方から夕方に最大1.5ノット前後の上り潮

台風の動向に引き続きご注意ください。


2022年9月3日土曜日

急潮情報(台風11号)2022-Ⅱ-3

9月3日8時発表の気象庁気象情報によれば、大型で非常に強い台風11号は石垣島の南南東約170 kmに位置し、ゆっくりした速度で北北西へ進んでいます。今後は東シナ海を北上し、6日(火)には日本海へ抜け北東に進む見込みです(下図)。

現時点の予想としては、6日(火)昼頃から夜のはじめ頃に20 m/s程度の南寄りの強風が吹く見込みです。現時点の予想としては、
外  浦:6日昼頃から夜のはじめ頃に最大1.5ノット前後の下り潮
内浦北部(珠洲):6日夜のはじめ頃から7日未明に最大1.5ノット前後の上り潮
内浦南部(能登町~七尾):7日明け方から夕方に最大1.5ノット前後の上り潮
の急潮の発生が見込まれます。

なお、台風の今後の勢力や進路次第では、さらに強まる可能性があります。

今後の気象情報・急潮情報等に十分注意し、必要に応じて網抜き等適切な急潮対策をご検討ください。

2022年9月2日金曜日

急潮情報(台風11号)2022-Ⅱ-2

9月2日12時発表の気象庁気象情報によれば、非常に強い台風11号は石垣島の南南東約350 kmに位置し、ほとんど停滞しています。今後は東シナ海を北上し、6日(火)には日本海へ抜け北東に進む見込みです(下図)。

台風11号は、平成30年の台風25号に進路・勢力が似ています。台風25号では大野灯台で最大26 m/sの非常に強い北東風が吹き、県内全域の定置網に被害をもたらしました。

現時点の予想としては、6日昼頃から夜のはじめ頃に20 m/sを超える南寄りの強風が吹き、加賀・外浦沿岸では6日夕方から夜のはじめ頃にかけて、内浦海域では7日昼頃から夕方にかけて最大1.5ノット前後の急潮の発生が見込まれます。なお、台風の今後の勢力や進路次第では、さらに強まる可能性があります。

今後の気象情報・急潮情報に十分注意し、必要に応じて網抜き等適切な急潮対策をご検討ください。

石川県主要港の水揚状況 (期間:8月1日~15日)

 ■ 定置網 マイワシは前年を上回り、サワラ・サゴシ・サバは前年を下回りました。

まき網 サバは前年を上回りました。

刺網・釣り・その他 スルメイカ・ベニズワイガニは前年を上回り、サザエは前年並みでした。

石川県周辺海域の水温 (期間:8月16日~20日)

 ■ 沿岸の海面水温 8月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は26~27℃台で、過去5年平均との差は±0.0~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は27.7~28.1℃で、8月上旬から約0.4℃上昇しました。前年同時期との差は+2.4~+2.5℃、過去5年平均との差は+0.8~+1.7℃でした。

港内の水温 今期の水温は27.7~28.6℃で、前年同時期との差は+0.8~+2.7℃、過去5年平均との差は±0.0~+1.3℃でした。

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:8月18日~25日)

 ■ 調査船白山丸は8月18日から25日に日本海中央部でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は2.6~8.3尾でした。日本海中央部の平均CPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は5.3尾であり、前年(19.0尾)および過去5年平均(16.3尾)を下回りました。定点調査ではないため厳密に比較できませんが、今年8月の日本海中央部のスルメイカの分布量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。本調査のスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は21.9cmであり、前年(23.5cm)より小さく過去5年平均(21.1cm)並みでした。



大型クラゲ情報 (期間:8月8日~22日)

 ■ 水産研究教育機構、並びに漁業情報サービスセンターが発表した8月8日から22日までの大型クラゲに関する情報は以下のとおりです。

日本海 京都府や兵庫県で初確認がありました。

対馬海峡 水産研究・教育機構が8月17~18日に行った博多・対馬間フェリーによる目視調査では、計4個体(傘径50~80cm)が確認されました。

調査船白山丸のアマエビ調査結果(期間:7月30日~8月1日)

 ■ 調査船白山丸は7月30日から8月1日の期間に金沢沖の水深375~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。この調査は、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、漁獲したアマエビの量や大きさから今後漁獲対象に成長する小型エビ(若齢エビ)の分布量を調べるもので、夏季と冬季の年2回実施しています。

■ 1歳(2021年生まれ)の1曳網当たりの採捕尾数は367尾と多く、同年級群が漁獲対象に成長する2025年以降に漁獲が上向くことが期待できる結果でした。一方で2歳(2020年生まれ)の1曳網当たりの採捕尾数は79尾と少なく、2024年に新たに漁獲サイズへ成長する個体は少ない可能性があります。

■ 県内主要港における2022年1月から7月末までのアマエビの水揚量は455トン(前年同時期比89%)でした。




2022年9月1日木曜日

急潮情報(台風11号)2022-Ⅱ

9月1日15時発表の気象庁気象情報によれば、猛烈な台風11号は宮古島の南約330 kmに位置し、南南西へ進んでいます。今後は来週の5日(月)にかけて東シナ海を北上し、九州に接近するため台風の進路に注意が必要です(下図)。

その後の進路は発表されていませんが、気象庁等の数値モデルでは台風11号は、日本海を北東に進む計算結果が示されています。この場合、石川県沿岸では大規模な急潮が発生する可能性が高くなり、警戒が必要な状況となります。

9月1日16時発表の石川県漁業気象情報によれば、石川県沖(外浦・加賀)では6日(火)に
20 m/sを超える南南西風、4~6 mの高波が予想されています。

今後の気象情報・急潮情報等に十分注意し、適時に急潮対策がとれるよう準備をお願いします。