2024年11月28日木曜日

石川県周辺海域の海面水温 (期間:11月6日~10日)

■ 沿岸の海面水温 11月10日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19~20℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+1.0℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は19.3~20.3℃で、前年同時期との差は-2.2~-1.4℃で、過去5年平均との差は-1.1~+0.1℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は17.6~19.4℃で、前年同時期との差は-2.5~-2.3℃、過去5年平均との差は-0.9~-0.3℃でした。





寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況により大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均を上回り、1995年以降で最高の水揚量となりました。

■ 寒ブリの水揚量は、南下期(12月)の100m深水温が能登半島東方沿岸で高く、能登半島北方沖合で低いほど、さらに、北上期(4~7月)の水揚量が多いほど、多くなる傾向にあり、その関係式から予測することができます。

■海況数値モデルによると、今年12月の100m深水温(11月13日時点の予測値)は能登半島東方沿岸と能登半島北方沖合でともに平年より低めと予想されています。一方、今年4~7月のブリの水揚量は過去10年平均を上回りました。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリの水揚量は255トンと見積もられ、前年(1,508トン)および過去10年平均(511トン)を下回ると予想されます。

ズワイガニの水揚状況(期間:11月6日~20日)

 ■ ズワイガニ漁解禁(11月6日)から11月20日までの県内主要港における水揚量は、ズワイガニ雄(加能ガニ):49.0トン(前年同期比130%、過去5年平均比107%)、ズワイガニ雌(香箱ガニ):69.8トン(前年同期比72%、過去5年平均比99%)でした。

■ 同期間における出漁隻日数当たりの水揚量は、加能ガニ:207kg/隻日(前年同期比135%、過去5年平均比125%)、香箱ガニ:295kg/隻日(前年同期比75%、過去5年平均比113%)でした。



石川県主要港の水揚状況(期間:10月1日~31日)

■ 定置網 ソウダガツオ・ガンドは前年を上回り、マアジは前年並み、サワラ・サゴシ・サバ・シイラは前年を下回りました。

■ まき網 フクラギ・コゾクラは前年を上回り、ブリ・ガンドは前年を下回りました。

■ 底びき網・ごち網 アカガレイは前年並み、アマエビ・ニギスは前年を下回りました。

■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、スルメイカは前年を下回りました。