石川県水産総合センター、富山県水産研究所、日本海区水産研究所は、4月中旬に鳥取県から秋田県の沖合で表層トロールを行い、漁獲加入前のスルメイカ(概ね外套長2~10㎝)の分布量を調べました。
外套長5㎝以上のイカの調査点当たりの平均採集個体数は32.4尾であり、近年(過去5ヵ年)平均の13.5尾および前年の2.3尾を上回りました(図)。これらのイカは成長して、5~7月の予報期間中に石川県以北の日本海沿岸で漁獲されます。今後、漁獲対象に成長するイカは比較的多く分布しており、能登半島東岸でも外套長15㎝前後のイカが漁獲され始めていますが、福井県以西の日本海沿岸では3~4月の漁獲量は低水準で推移しています。これらの状況から、日本海沿岸および石川県沿岸では、5~7月の来遊量(漁獲量)は昨年を上回り、近年平均並みになると考えられます。
以上の詳細「平成24年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」については、日本海区水産研究所のホームページをご覧ください。(http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/)
(海洋資源部 四方崇文)