■ 台風24号の接近に伴い, 舳倉島付近では30日夕方頃から風が強まり, 1日未明に北寄りの風が最大20 m/s程度に達すると予想されます. その後1日朝頃からは西寄りの風となると予想されます. この風に伴い, 県内全域で1日昼頃から最大1.0 kt弱程度の下り潮が発生し, 3日未明頃まで潮の早い状態が持続すると考えられます. 今回の台風は石川県最接近時にも中心気圧が970 hPa程度と強く, 瞬間的にはかなり強い風が吹くと考えられ, 急潮だけでなく, 波浪等による被害にも警戒が必要です.また, 進路が変わると強い急潮が発生する可能性も高まりますので, 警戒が必要です.
2018年9月28日金曜日
急潮情報(台風24号)2018-06-03
■ 本日14時45分気象庁発表の台風情報によれば, 14時現在、宮古島の南東約300 kmに位置する大型で非常に強い台風24号は30日ごろから進行速度を上げて, 10月1日未明頃に石川県に最接近する見込みです.
調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:9月7日~13日)
調査船白山丸は9月7日から13日に日本海中央部(大和堆付近)でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は4.8~11.9尾と全般的に低く、スルメイカはあまり分布していませんでした。本調査の平均CPUEは8.3尾であり、前年同時期平均(25.7尾)および過去5年同時期平均(36.7尾)を大きく下回りました。定点調査ではないため厳密に比較できませんが、今年9月の日本海中央部のスルメイカの分布量は前年および過去5年を下回っていると考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は20.0cmであり、魚体は前年(22.3cm)および過去5年平均(22.9cm)よりも小型でした。
アオリイカの漁況の見通し (予報期間:9月~12月)
アオリイカは日本海側では青森県以南の沿岸域に分布し、水温の季節変動にあわせて、春に北上し、秋に南下します。石川県では南下期の個体が漁獲対象となっており、9~12月に主に定置網によって漁獲されます。
定置網による水揚量は年変動が大きく、これには水温が関係しています。9~12月の水揚量と9月上旬の宇出津港の水温との関係を調べたところ、水温が高い年ほど水揚量が多い傾向がみられます。今年の水温は25.3℃であり、過去5年平均(26.2℃)をやや下回りました。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年9~12月の定置網による水揚量は100トン程度と推定され、前年(147トン)および過去5年平均(128トン)を下回ると予想されます。
定置網による水揚量は年変動が大きく、これには水温が関係しています。9~12月の水揚量と9月上旬の宇出津港の水温との関係を調べたところ、水温が高い年ほど水揚量が多い傾向がみられます。今年の水温は25.3℃であり、過去5年平均(26.2℃)をやや下回りました。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年9~12月の定置網による水揚量は100トン程度と推定され、前年(147トン)および過去5年平均(128トン)を下回ると予想されます。
石川県周辺海域の水温 (期間:9月16日~20日)
沿岸の海面水温 9月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は23~24℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は24.6~25.4℃で、9月上旬から約0.9℃低下しました。前年同時期との差は-0.4~+1.0℃、過去3年平均との差は-0.6~+1.7℃でした。
港内の水温 今期の水温は25.1~25.9℃で、前年同時期との差は+0.1~+2.1℃、過去3年平均との差は+0.3~+2.0℃で
した。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は24.6~25.4℃で、9月上旬から約0.9℃低下しました。前年同時期との差は-0.4~+1.0℃、過去3年平均との差は-0.6~+1.7℃でした。
港内の水温 今期の水温は25.1~25.9℃で、前年同時期との差は+0.1~+2.1℃、過去3年平均との差は+0.3~+2.0℃で
した。
石川県主要港の水揚状況 (期間:9月1日~15日)
定置網 サワラ・サゴシ・マイワシ・アカイカは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・カマス・マアジ・サバは前年を下回りました。
まき網 サバ・ウルメイワシ・ブリは前年を上回り、ガンドは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 アカムツは前年を上回り、ニギス・ハタハタは前年並み、アマエビ・アカガレイは前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ヤナギバチメは前年並み、サザエ・アマダイは前年を下回りました。
まき網 サバ・ウルメイワシ・ブリは前年を上回り、ガンドは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 アカムツは前年を上回り、ニギス・ハタハタは前年並み、アマエビ・アカガレイは前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ヤナギバチメは前年並み、サザエ・アマダイは前年を下回りました。
2018年9月27日木曜日
急潮情報(台風24号)2018-06-02
■ 本日15時45分気象庁発表の台風情報によれば, 15時現在、宮古島の南東約500 kmに位置する大型で非常に強い台風24号は30日ごろから速度を速めて北東方向に進み, 日本に上陸して10月1日未明頃に石川県に最接近する見込みです.
■ 台風24号の接近に伴い, 1日昼前まで北寄りの風が強まり, 昼過ぎから西の風に転じる見込みです. 今回のパターンは昨年の台風18号に類似しており, この時は北風により外浦を中心に最大1.0 kt強の急潮が, その後南西風の吹き返しに伴い, 県内各地で最大1.0~1.5 kt程度の急潮が発生しました. 今回の台風24号の勢力はこれを上回ると予報されており, 石川県内で強い急潮が発生する可能性があります.
2018年9月26日水曜日
急潮情報(台風24号)2018-06-01
■ 本日15時50分気象庁発表の台風情報によれば, 15時現在、沖縄の南に位置する大型で非常に強い台風24号はしばらく停滞したのち北東方向に進み, 日本に上陸して10月1日未明頃に石川県に最接近する見込みです.
■ 台風24号は昨年の台風5号・台風18号に類似した進路をとると予報されています. これらの台風では北寄りの強風が吹き, 石川県沿岸でも外浦を中心に, 局所的に1.0~1.4 kt程度の急潮が発生しました. 進路が西寄りにそれた場合は南西風が卓越し, 大きな急潮が発生する可能性が高くなります. 現時点では予報円も大きく不確定な部分が多いですが, 今後の勢力・進路に十分注意が必要となります.
2018年9月14日金曜日
石川県周辺海域の水温 (期間:9月2日~6日)
調査船白山丸のアマエビ調査結果 (期間:7月24日~26日)
調査船白山丸は7月24~26日に金沢沖の水深375~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。この調査は冬期と夏期の年2回実施しており、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、今後漁獲対象になる小型エビ(若齢エビ)の分布量を調べています。
1歳エビ(2017年生まれ)は1回曳網当たり135尾採集されました。
2歳エビ(2016年生まれ)は卓越年級群であった2010年生まれや2014生まれよりは少ないですが、1回曳網当たり335尾採集され、2歳エビとしては調査開始以降3番目に多く採集されました。
今年のアマエビの県内漁獲量は、豊漁であった2015年よりは減少したものの、高水準を維持しています。近年の漁獲を支えてきた2010年生まれに加えて、今年から2014年生まれが本格的に漁獲加入しており、今後も好漁
が続くものと見込まれます。
石川県主要港の水揚状況 (期間:8月15日~31日)
定置網 シイラは105トン水揚げされ
ました。7月前半から8月後半の累計は191トンで、前年(60トン)および過去5年平均(72トン)を上回りました。サバ・フクラギ・コゾクラ・マイワシ・サワラ・サゴシは前年を上回り、カタクチイワシは前年を下回りました。
まき網 サバは392トン水揚げされました。5月前半から8月後半の累計は2,538トンで、前年(938トン)および過去5年平均(549トン)を上回りました。フクラギ・コゾクラ・ウルメイワシは前年を上回り、ブリ・ガンドは前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・アマダイ・メッキダイ・マダコは前年を上回り、サザエは前年並みでした。
まき網 サバは392トン水揚げされました。5月前半から8月後半の累計は2,538トンで、前年(938トン)および過去5年平均(549トン)を上回りました。フクラギ・コゾクラ・ウルメイワシは前年を上回り、ブリ・ガンドは前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・アマダイ・メッキダイ・マダコは前年を上回り、サザエは前年並みでした。
2018年9月3日月曜日
急潮情報(台風21号)2018-05-02
■ 本日6時45分気象庁発表の台風情報によれば, 6時現在、南大東島の東約240 kmに位置する非常に強い台風21号は勢力を保ったまま上陸し, 4日夜頃には石川県に最接近する見込みです.
■ 台風21号は上陸直前の4日6時時点で中心気圧945 hPa, 最大風速45 m/sと非常に強く, 日本海に抜けた後も強い勢力を保つと予想されており, 石川県周辺でも最大で30 m/sを超える暴風が吹く可能性があります. 現在台風は石川県直上を通過すると予想されており, 風向・風速が時間帯や場所によって激しく変化することから, 急潮の予測は難しいですが, 激しい風に伴う波浪や急潮による被害に警戒が必要です. また, 進路が少しでもそれた場合, 強風が一定方向に吹き続け, 定置網に被害を与えるような大きな急潮が発生する可能性が非常に高くなります.
■ 台風21号は上陸直前の4日6時時点で中心気圧945 hPa, 最大風速45 m/sと非常に強く, 日本海に抜けた後も強い勢力を保つと予想されており, 石川県周辺でも最大で30 m/sを超える暴風が吹く可能性があります. 現在台風は石川県直上を通過すると予想されており, 風向・風速が時間帯や場所によって激しく変化することから, 急潮の予測は難しいですが, 激しい風に伴う波浪や急潮による被害に警戒が必要です. また, 進路が少しでもそれた場合, 強風が一定方向に吹き続け, 定置網に被害を与えるような大きな急潮が発生する可能性が非常に高くなります.
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