2023年3月31日金曜日

ズワイガニ漁のまとめ (期間:2022年11月~2023年3月)

 ■ 2022年漁期(昨年11月~今年3月)の底びき網漁船による県内主要港(橋立港・金沢港・富来港・輪島

港・蛸島港・鵜飼港)へのズワイガニ

の水揚状況は以下のとおりでした。

■ ズワイガニ雄(加能ガニ)の水揚

量は151トンで、前年(127トン)の

119%、過去5年平均(169トン)の

90%でした。ズワイガニ雌(香箱ガニ)

の水揚量は134トンで、前年(83トン)

の162%、過去5年平均(92トン)の

146%でした。

■ 出漁隻日あたりの水揚量は、ズワ

イガニ雄が98キログラムで、過去5年

平均(113キログラム)の87%、ズワ

イガニ雌が134キログラムで、過去5

年平均(105キログラム)の128%で

した。

■ ズワイガニ雄のキログラム単価は

7,108円で、前年(8,653円)を下回

ったものの過去5年平均(5,574円)

を上回りました。ズワイガニ雌の単価

は3,269円で、前年(3,770円)を下回り、過去5年平均(3,273円)並みでしたが、長期的には高値を

維持しています。

■ 総水揚金額は15.1億円であり、前年(14.1億円)および過去5年平均(12.4億円)を上回りまし

た。

■ 本県の底びき網漁業者は持続的な水揚げに向け、ズワイガニ雌の漁期短縮やミズガニの自主禁漁

など資源管理に積極的に取り組んでいます。





石川県主要港の水揚状況 (期間:3月1日~15日)

 ■ 定置網  ブリ・メジ・カワハギは前年を上回り、マイワシ・サバは前年を下回りました。

まき網   マイワシ主体の水揚げで、合計は前年を下回りました。

底びき網・ごち網  アカガレイ・ニギス・フグ類・ズワイガニ雄(加能ガニ)は前年並み、マダラ・アマエビは前年を下回りました。

刺網・釣り・その他  ベニズワイガニは前年を上回り、フグ類は前年並み、ガンド・ヤナギバチメは前年を下回りました。

2023年3月17日金曜日

調査船白山丸のアマエビ調査結果 (期間:2月6日~10日)

 ■ 調査船白山丸は2月6~10日に金沢沖の水深375~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。この調査は、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、漁獲したアマエビの量や大きさから、今後漁獲対象に成長する小型エビ(若齢エビ)の分布量を調べるもので、夏季と冬季の年2回実施しています。

■ 2歳(2021年生まれ)の1曳網当たりの採捕尾数は557尾(過去5年平均比398%)と多い結果でした。アマエビは4歳から漁獲の対象となりますので、同年級群が漁獲対象に成長する2025年以降に漁獲が上向くことが期待できる結果できます。

■ 3歳(2020年生まれ)の1曳網当たりの採捕尾数は107尾(過去5年平均比105%)でした。

■ 4歳(2019年生まれ)の1曳網当たりの採捕尾数は113尾(過去5年平均比160%)と多く、2023年に新たに漁獲対象となった個体は例年より多かったと推測されました。

■ 県内主要港における2022年のアマエビの水揚量は685トン(前年比97%・過去5年平均比83%)でした。



スルメイカ稚仔調査の結果 (期間:2022年10月~11月)

 ■ 日本海に分布するスルメイカは主に秋頃に生まれ、翌年の春以降に漁獲されます。水産研究・教育機構は孵化直後のスルメイカ稚仔(外套長1~3mm程度)の分布状況を調べるため、毎年秋に山陰から九州北西部の沿岸でプランクトンネットによる採集調査を行っており、昨年10月から11月には合計75点で調査が行われました。

■ 調査点当たりの稚仔採集個体数は0.07尾と前年(0.34尾)および過去10年平均(0.57尾)を下回りました。採集個体数は資源量の多かった2000年代前半より低い水準に留まっていることから、今後も資源動向に注意する必要があります。




石川県周辺海域の水温 (期間:3月1日~5日)

 ■ 沿岸の海面水温 3月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は11~12℃台で、過去5年平均との差は±0.0~+1.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は10.7~11.5℃で、2月中旬から約0.5℃低下しました。前年同時期との差は+0.8℃~+1.1℃、過去5年平均との差は+0.2~+0.5℃でした。

※観測ブイの位置:橋立、富来、門前、曽々木、小泊、小浦、鵜川、岸端の各沿岸(橋立、富来、門前、曽々木は現在休止中)

港内の水温 今期の水温は11.2~11.7℃で、前年同時期との差は+1.0~+1.3℃、過去5年平均との差は+0.1~+1.6℃でした。

※港内:橋立漁港、宇出津港、石崎漁港



石川県主要港の水揚状況 (期間: 2月16日~28日)

 ■ 定置網 サバ・ブリ・カワハギは前年を上回り、マイワシは前年並みでした。

まき網 フクラギ・コゾクラを主体とした水揚げでした。

底びき網・ごち網 アカガレイ・ニギス・アマエビなどは前年を上回りました。

刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・フグ類・ガンド・マダラ・ナマコなどは前年を上回りました。

2023年3月2日木曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:2月16日~20日)

 ■ 沿岸の海面水温 2月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は11~1 2℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+1.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は11.5~11.7℃で、2月上旬から約0.5℃低下しました。前年同時期との差は+0.9~+1.0℃、過去5年平均との差は+0.5~+0.8℃でした。

港内の水温 今期の水温は10.1~11.9℃で、前年同時期との差は+1.1~+1.3℃、過去5年平均との差は+0.2~+1.1℃でした。




石川県主要港の水揚状況 (期間:2月1日~15日)

 ■ 定置網 マイワシ・サバは前年を上回り、カタクチイワシ・スルメイカ・カワハギ・ブリは前年を下回りました。マイワシは1826トン水揚げされました。マイワシの1月から2月前半までの累計は1826トンで、前年(238トン)および過去5年平均(244トン)を上回りました。サバの1月から2月前半までの累計は368トンで、前年(104トン)および過去5年平均(148トン)を上回りました。スルメイカは15トン水揚げされました。スルメイカの12月から2月前半までの累計は63トンで、前年(122トン)および過去5年平均(252トン)を下回りました。

まき網 フクラギ・コゾクラ・マイワシが主体に水揚されました。

底びき網・ごち網 アカガレイ・アマエビ・ズワイガニ雄(加能ガニ)は前年を上回り、ニギスは前年並み、マダラは前年を下回りました。アマエビは33トン水揚げされました。アマエビの1月から2月前半までの累計は95トンで、前年(82トン)を上回り、過去5年平均(92トン)並みでした。アカガレイは53トン水揚げされました。アカガレイの1月から2月前半までの累計は89トンで、前年(80トン)並みで、過去5年平均(101トン)を下回りました。

刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、マダラは前年を下回りました。マダラは19トン水揚げされました。マダラの11月から2月前半までの累計は116トンで、前年(227トン)および過去5年平均(269トン)を下回りました。