2018年9月28日金曜日

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:9月7日~13日)

調査船白山丸は9月7日から13日に日本海中央部(大和堆付近)でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は4.8~11.9尾と全般的に低く、スルメイカはあまり分布していませんでした。本調査の平均CPUEは8.3尾であり、前年同時期平均(25.7尾)および過去5年同時期平均(36.7尾)を大きく下回りました。定点調査ではないため厳密に比較できませんが、今年9月の日本海中央部のスルメイカの分布量は前年および過去5年を下回っていると考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は20.0cmであり、魚体は前年(22.3cm)および過去5年平均(22.9cm)よりも小型でした。

アオリイカの漁況の見通し (予報期間:9月~12月)

アオリイカは日本海側では青森県以南の沿岸域に分布し、水温の季節変動にあわせて、春に北上し、秋に南下します。石川県では南下期の個体が漁獲対象となっており、9~12月に主に定置網によって漁獲されます。

定置網による水揚量は年変動が大きく、これには水温が関係しています。9~12月の水揚量と9月上旬の宇出津港の水温との関係を調べたところ、水温が高い年ほど水揚量が多い傾向がみられます。今年の水温は25.3℃であり、過去5年平均(26.2℃)をやや下回りました。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年9~12月の定置網による水揚量は100トン程度と推定され、前年(147トン)および過去5年平均(128トン)を下回ると予想されます。

石川県周辺海域の水温 (期間:9月16日~20日)

沿岸の海面水温 9月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は23~24℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は24.6~25.4℃で、9月上旬から約0.9℃低下しました。前年同時期との差は-0.4~+1.0℃、過去3年平均との差は-0.6~+1.7℃でした。

港内の水温 今期の水温は25.1~25.9℃で、前年同時期との差は+0.1~+2.1℃、過去3年平均との差は+0.3~+2.0℃で
した。

石川県主要港の水揚状況 (期間:9月1日~15日)

定置網 サワラ・サゴシ・マイワシ・アカイカは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・カマス・マアジ・サバは前年を下回りました。
まき網 サバ・ウルメイワシ・ブリは前年を上回り、ガンドは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 アカムツは前年を上回り、ニギス・ハタハタは前年並み、アマエビ・アカガレイは前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ヤナギバチメは前年並み、サザエ・アマダイは前年を下回りました。