小型いか釣り漁船によるスルメイカの水揚げは中盤に入っています。5月1日から6月9日の県内水揚量は1,006トンであり、前年(557トン)を上回り、過去5年平均(1,042トン)並みで推移しています。
銘柄別の箱数割合をみると、30尾入りと40尾以上入りが全体の90%を占めており、前年(48%)および過去5年平均(69%)よりも割合が高く、前年および過去5年平均に比べて魚体は小さめです。
5月の延べ入港隻数を集計したところ、今年の入港隻数は1,778隻であり、前年(1,230隻)を上回り、過去5年平均(1,733隻)並みになっています。入港1隻当たりの水揚量を求めたところ、今年は385kgで、前年(206kg)を上回り、過去5年平均(447kg)をやや下回っています。従って、今年の県沿岸へのスルメイカの来遊量は前年を上回り、過去5年平均をやや下回っていると考えられます。6月9日現在、漁場は西海・門前・輪島沖にあり、佐渡以北ではまだ本格的な漁場は形成されていない模様です。