2026年9月4日金曜日

調査船白山丸のアマエビ調査結果 (期間:7月31日~8月2日)

 ■ 調査船白山丸は7月31日から8月2日に金沢沖の水深375~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。この調査は、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、採捕したアマエビの尾数や大きさから、今後漁獲対象に成長する小型エビ(若齢エビ)の分布量を調べるもので、夏季と冬季の年2回実施しています。

■ 今回の調査結果では、1歳(2025年級群)の個体が比較的多く採捕され、これらが漁獲対象に成長する2029年に良好な漁獲加入が見込まれます。一方、2歳(2024年級群)および3歳(2023年級群)の個体の採捕尾数は少なく、これらが漁獲対象に成長する2027年および2028年の漁獲加入は少ないと見込まれます。



小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~8月20日)

 ■ 今年5月1日から8月20日の小型いか釣りによるスルメイカの水揚量は565トンで、前年(712トン)および過去5年平均(931トン)を下回っています。

■ 今年の銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合は、30尾入りが最も高くなりました。過去5年平均と比べ、全体に占める40尾以上入りと30尾入りの割合が高くなり、魚体は小さめとなっています。

■ 延べ入港隻数は1,854隻と前年(1,904隻)並みで、過去5年平均(2,679隻)を下回っています。入港1隻当たりの水揚箱数は60箱で、過去5年平均(66箱)並みとなっています。



調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:8月19日~25日)

 ■ 調査船白山丸は8月19日~25日に日本海中央部でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0~0.81尾でした。全調査点の平均CPUEは0.16尾であり、過去5年(2024年と2025年は欠測のため2019年~2023年)平均(13.7尾)を下回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今年の調査時点の日本海中央部のスルメイカの分布量は過去5年平均を下回っていたと考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は17.2cmで、魚体は過去5年平均(20.6cm)よりも小さめでした。



大型クラゲ情報 (期間:4月26日~8月27日)

 ■ 水産研究・教育機構と漁業情報サービスセンターが8月27日までに発表した情報、並びに石川県水産総合センターが得た情報は以下のとおりです。

■ 東シナ海から山陰の広範囲で、まき網や底びき網で数十~300個体の入網が確認されています。島根県の底びき網では8月16~18日に1網あたり200個体以上の大量入網が確認されました。また兵庫県のトロール調査では8月19~21日に水深190~250mで1網あたり数個体が確認されています。

■ 長崎県から石川県の定置網では散発的に入網が確認されています。1網当たりの入網数は1~数個体程度です。

■ 水産研究・教育機構が行ったフェリーによる博多・釜山間の目視調査では、6月16日には大型クラゲは確認されませんでしたが、6月30日に13個体、7月14日に90個体が確認されました。

■ 大型クラゲは山陰沖合の中下層に広く分布していると考えられることから、9月から始まる底びき網操業でも入網する可能性があり、注意が必要です。


石川県周辺海域の海面水温 (期間:8月19日~25日)

 ■ 石川県周辺の海面水温 8月21日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は27~28℃台であり、過去5年平均との差は-1.0~+0.5℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の平均水温は28.2~28.8℃であり、前年同時期との差は-1.0~+0.2℃、過去5年平均との差は+0.5~+1.0℃でした。

■ 港内の水温 今期の平均水温は29.1~30.6℃であり、前年同時期との差は-0.3~+0.9℃、過去5年平均との差は+0.6~+1.1℃でした。




県内主要10港の水揚状況(期間:7月1日~31日)

 ■ 定置網 マイワシは前年を上回り、サバ類は前年を下回っています。

■ まき網 マアジは前年を上回り、マイワシは前年を下回っています。

■ 底びき網・ごち網 アマエビは前年並みでした。

■ 刺網・釣・その他 ベニズワイガニは前年を上回り、スルメイカは前年並みでした。


2026年8月4日火曜日

日本海スルメイカ長期予報 (期間:8月~12月)

 

水産研究・教育機構、並びに本県を含む北海道から鳥取県の7道県の調査船が6月中旬から7月中旬に日本海54点でいか釣りによる漁場一斉調査を行い、スルメイカの分布や魚体サイズ(外套長)を調べました。水産研究・教育機構が発表した来遊量の見込みの概要は以下のとおりです。

来遊状況 全調査点の釣機11時間当たりの漁獲尾数(CPUE)の平均値が来遊量の指標になります。今年の平均CPUE0.20尾であり、前年(0.30尾)を下回り、過去最低となりました。

分布状況と魚体サイズ 調査海域の全域でCPUEは低く、スルメイカが高密度に分布する海域はありませんでした。外套長が18cm台の個体が最も多く、前年(17cm)並でした。一方、前年に比べ、外套長が小さい個体が高い割合でみられました。

来遊量の見込み 以上の結果から、812月の日本海全体の来遊量(漁獲量)は前年を下回ると予想されます。海域別の予想は以下のとおりです。 

道北・道央: 前年を下回る

道南・津軽: 前年を下回る

本州北部日本海: 前年を下回る

西部日本海: 前年を下回る

沖合域: 前年並

本予報の詳細については下記URLの資料をご覧ください。

日本海スルメイカ長期漁況予報:https://www.fra.go.jp/home/kenkyushokai/press/pr2026/fri_20260731_surume-jpnsea.html




調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:6月23日~24日、7月7日~13日)

 

■ 調査船白山丸は62324日、7711日に能登半島沖から日本海中央部の定点でいか釣りによる漁場一斉調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機11時間当たりの漁獲尾数)は00.86尾でした。全定点の平均CPUE0.14尾で、過去5年平均(0.74尾)を下回りました。


■ 調査船白山丸は71213日に 漁場一斉調査に引き続き、イカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE0.030.06尾でした。


■ これらのことから、調査時点の能登半島沖から日本海中央部のスルメイカ分布量は低水準であったと考えられます。




小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~7月20日)


■  202651日から720日の小型いか釣りによるスルメイカの水揚量は425トンで、前年(572トン)および過去5年平均(648トン)を下回っています。


■  今年の銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合は、前年と同様に、30尾入りが最も高くなりました。一方、過去5年平均と比べ、全体に占める40尾以上入りおよび30尾入りの割合が高くなり、魚体はやや小型となっています。


■  延べ入港隻数は1,476隻と前年(1,512隻)並みで、過去5年平均(2,034隻)を下回っています。なお、能登半島地震で被災した港の復旧工事が行われている関係で、他県の小型いか釣り漁船が水揚げできる港は西海と小木のみとなっています。


■  入港1隻当たりの水揚箱数は57箱で、水揚げが低水準であった過去5年平均(60箱)並みとなっています。




石川県周辺海域の海面水温 (期間:7月15日~21日)

 

石川県周辺の海面水温 717日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は2526℃台であり、過去5年平均との差は-1.0~+0.5℃程度でした。


沿岸観測ブイの水温 今期の平均水温は25.326.1℃であり、前年同時期との差は-1.0~-0.1℃、過去5年平均との差は-0.1~+0.7℃でした


港内の水温 今期の平均水温は26.327.6℃であり、前年同時期との差は-2.7~-0.1℃、過去5年平均との差は-1.3~+0.9℃でした。