2020年9月30日水曜日
調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:9月15日~22日)
■ 調査船白山丸は9月15日から22日に日本海中央部(大和堆周辺海域)でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度
の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は3.6~30.7尾で、全調査点の平均CPUEは17.4尾でした。定点調査ではないため厳密に比較はできませ
んが、不漁であった前年同時期平均(13.0尾)を上回ったが、過去5年同時期平均(18.6尾)は下回る結果となっています。また、本調査のスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は
22.2cmであり、前年(19.1cm)および過去5年平均(21.1cm)を上回りました。
アオリイカの漁況の見通し (予報期間:9月~12月)
■ アオリイカは日本海側では青森県以南の沿岸域に分布し、水温の季節変動にあわせて、春に北上し、秋に南下します。石川県
では南下期の個体が漁獲対象となっており、9~12月に主に定置網によって漁獲されます。
■ 定置網による水揚量は、これまでの調査から、9月上旬宇出津港の水温との間に関係性が認められており、水温が高いほど水
揚量が多いことが判明しています。今年の水温28.9℃であり、この値を水温と水揚量の関係式(※)に当てはめると、今年9~
12月の定置網による水揚量は232トン程度と推定され、前年(103トン)および過去5年平均(119トン)を上回ると予想されます。
石川県周辺海域の水温 (期間:9月16日~20日)
■ 沿岸の海面水温 9月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は25~26℃台で、過去5年平均との差は
+1.5~+2.0℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は26.8~27.2℃で、9月上旬から約1.3℃低下しました。前年同時期との差は+0.8~
+3.0℃、過去5年平均との差は+2.1~+3.4℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は26.9~27.3℃で、前年同時期との差は+0.2~+1.7℃、過去5年平均との差は+1.8~+2.5℃
でした。
石川県主要港の水揚状況 (期間:9月1日~15日)
■ 定置網 サワラ・サゴシ・シイラ・マアジは前年を上回り、フクラギ・コゾクラは前年を下回りました。
フクラギ・コゾクラは55トン水揚げされました。8月前半から9月前半までの累計は188トンで、前年(368トン)および過去5年平均
(252トン)を下回りました。
■ まき網 サバは前年を上回り、マアジは前年並み、フクラギ・コゾクラは前年を下回りました。
■ 底びき網・ごち網 アマエビ・ニギス・アカガレイ・ハタハタは前年を下回りました。
■ 刺網・釣り・その他 スルメイカは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並みでした。
2020年9月17日木曜日
石川県主要港の水揚状況 (期間:8月16日~31日)
■ 定置網
マイワシ・マアジは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・シイラは前年を下回りました。マアジは34トン水揚げされました。4月 から8月までの累計は459トンで、前年(411トン)を上回り、過去5年平均(794トン)を下回りました。フクラギ・コゾクラは51トン水揚げされました。4月から8月までの累計は975トンで、前年(472トン)および過去5年平均(820トン)を上回りました。
■ まき網
ガンド・フクラギ・コゾクラは前年を上回りました。
■ 底びき・ごち網
マダイは前年を上回りました。
■ 刺網・釣り・その他
スルメイカ・ベニズワイガニ・ヤナギバチメは前年を上回り、サザエは前年を下回りました。ヤナギバチメは9トン 水揚げされました。4月から8月までの累計は84トンで、前年(119トン)および過去5年平均(126トン)を下回りました。
マイワシ・マアジは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・シイラは前年を下回りました。マアジは34トン水揚げされました。4月 から8月までの累計は459トンで、前年(411トン)を上回り、過去5年平均(794トン)を下回りました。フクラギ・コゾクラは51トン水揚げされました。4月から8月までの累計は975トンで、前年(472トン)および過去5年平均(820トン)を上回りました。
■ まき網
ガンド・フクラギ・コゾクラは前年を上回りました。
■ 底びき・ごち網
マダイは前年を上回りました。
■ 刺網・釣り・その他
スルメイカ・ベニズワイガニ・ヤナギバチメは前年を上回り、サザエは前年を下回りました。ヤナギバチメは9トン 水揚げされました。4月から8月までの累計は84トンで、前年(119トン)および過去5年平均(126トン)を下回りました。
石川県周辺海域の水温 (期間:9月1日~5日)
■沿岸の海面水温 9月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は28℃台で、過去5年平均との差は+2.5℃程
度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は27.2~29.1℃で、8月中旬から約1.1℃上昇しました。前年同時期との差は+1.3~+ 3.0℃、過去5年平均との差は+2.0~+3.3℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は29.1~30.7℃で、前年同時期との差は+3.2~+4.4℃、過去5年平均との差は+3.2~+4.0℃で した。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は27.2~29.1℃で、8月中旬から約1.1℃上昇しました。前年同時期との差は+1.3~+ 3.0℃、過去5年平均との差は+2.0~+3.3℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は29.1~30.7℃で、前年同時期との差は+3.2~+4.4℃、過去5年平均との差は+3.2~+4.0℃で した。
大型クラゲ情報 (期間:8月8日~9月8日)
■ 水産研究教育機構、並びに漁業情報サービスセンターが9月8日までに発表した大型クラゲに関する情報は以下のとおりです。
日本海
日本海側では長崎県から北海道(渡島半島)、太平洋側では青森県から宮城県の広い範囲で大型クラゲの入網が確認されています。1日当たりの入網個体数は、ほとんどの場合、数個体から数十個体程度ですが、島根県(隠岐諸島)の定置網では、8月15日以降、多い日で100~300個体(傘径50~180cm)の入網が確認されています。石川県では、定置網と底曳網で大型クラゲが確認されていますが、1日当たり入網個体数は数個体から40個体にとどまっています。
対馬海峡
水産研究教育機構が8月31日~9月1日に行った博多・対馬間フェリーによる目視調査で確認された大型クラゲは1個体であり、対馬海峡東水道(博多・対馬間)では大型クラゲの出現はほぼ収束しています。一方、対馬海峡西水道(対馬・韓国間)の韓国沿岸では近年最大級の出現が報告されており、大量の大型クラゲが日本海に流入していると考えられます。予測計算によると、それらの多くは日本海沖合を通過し、日本沿岸に接近するものは少ないと見込まれています。ただし、今後の流況変化によっては、沿岸に接近する可能性もあり、今後の動向に注意が必要です。
■ 水産総合センターでは、大型クラゲの出現情報を収集しています。県内で大型クラゲを見つけたと きは当センターにお知らせください。
日本海
日本海側では長崎県から北海道(渡島半島)、太平洋側では青森県から宮城県の広い範囲で大型クラゲの入網が確認されています。1日当たりの入網個体数は、ほとんどの場合、数個体から数十個体程度ですが、島根県(隠岐諸島)の定置網では、8月15日以降、多い日で100~300個体(傘径50~180cm)の入網が確認されています。石川県では、定置網と底曳網で大型クラゲが確認されていますが、1日当たり入網個体数は数個体から40個体にとどまっています。
対馬海峡
水産研究教育機構が8月31日~9月1日に行った博多・対馬間フェリーによる目視調査で確認された大型クラゲは1個体であり、対馬海峡東水道(博多・対馬間)では大型クラゲの出現はほぼ収束しています。一方、対馬海峡西水道(対馬・韓国間)の韓国沿岸では近年最大級の出現が報告されており、大量の大型クラゲが日本海に流入していると考えられます。予測計算によると、それらの多くは日本海沖合を通過し、日本沿岸に接近するものは少ないと見込まれています。ただし、今後の流況変化によっては、沿岸に接近する可能性もあり、今後の動向に注意が必要です。
■ 水産総合センターでは、大型クラゲの出現情報を収集しています。県内で大型クラゲを見つけたと きは当センターにお知らせください。
2020年9月3日木曜日
底びき網が解禁しました!!
9月1日から底びき網漁が解禁となりました。
今年は1日が休市だったことから、2日に県内全漁港での一斉の初水揚げとなりました。
石川県の9~10月の底びき網で獲れる魚種は主にアマエビ、アカガレイ、ハタハタとなっています。
またノドグロやケガニ、ニギスなども水揚げされており、本日からお魚屋さんやスーパーなどに並び始め、皆さんの食卓をにぎわせてくれるはずです。
底びき網は来年の6月末まで漁が続きますが、初物は本日のみとなりますのでぜひぜひ見かけましたら、おいしく食べていただければと思います。
今年は1日が休市だったことから、2日に県内全漁港での一斉の初水揚げとなりました。
石川県の9~10月の底びき網で獲れる魚種は主にアマエビ、アカガレイ、ハタハタとなっています。
またノドグロやケガニ、ニギスなども水揚げされており、本日からお魚屋さんやスーパーなどに並び始め、皆さんの食卓をにぎわせてくれるはずです。
底びき網は来年の6月末まで漁が続きますが、初物は本日のみとなりますのでぜひぜひ見かけましたら、おいしく食べていただければと思います。
2020年9月2日水曜日
調査船白山丸のアマエビ調査結果 (期間:8月4日~6日)
■ 調査船白山丸は8月4~6日に金沢沖の水深400~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクア
カエビ)の分布量調査を行いました。この調査は冬期と夏期の年2回実施しており、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、今後漁獲対象となる小型エビ(若齢エビ)の資源状況を調べています。
■ 今回の調査では2018年生まれの2歳エビが1曳網当たり282尾採集されました。この2歳エビの採集尾数は2010年生まれほど多くはないものの、今年の冬期調査、本調査と連続して比較的多いことから、今後も良好な漁獲加入が続くものと考えられます。
■ 今年(1月~7月)のアマエビの県内水揚量は526トンであり、前年から100トン程度減少しました。水揚量減少の主な要因は時化で出漁日数が8割程度に減少したためで、1回出漁当たりの水揚量は過去5年平均並みであり、アマエビの分布量は高水準を維持していると考えられます。
カエビ)の分布量調査を行いました。この調査は冬期と夏期の年2回実施しており、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、今後漁獲対象となる小型エビ(若齢エビ)の資源状況を調べています。
■ 今回の調査では2018年生まれの2歳エビが1曳網当たり282尾採集されました。この2歳エビの採集尾数は2010年生まれほど多くはないものの、今年の冬期調査、本調査と連続して比較的多いことから、今後も良好な漁獲加入が続くものと考えられます。
■ 今年(1月~7月)のアマエビの県内水揚量は526トンであり、前年から100トン程度減少しました。水揚量減少の主な要因は時化で出漁日数が8割程度に減少したためで、1回出漁当たりの水揚量は過去5年平均並みであり、アマエビの分布量は高水準を維持していると考えられます。
調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:8月18日~27日)
■ 調査船白山丸は8月18日から27日に能登半島沿岸から日本海中央部(大和堆周辺)の沖合海域でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は2.6~17.9尾でした。日本海中央部の沖合海域の平均CPUEは10.0尾であり、前年同時期の平均(21.7尾)および過去5年平均(18.1尾)を下回りました。定点調査ではないため厳密に比較できませんが、今年8月の日本海中央部のスルメイカの分布量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。また、本調査のスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は19.2cmであり、前年(20.0cm)および過去5年平均(21.1cm)を下回りました。
石川県周辺海域の水温 (期間:8月16日~20日)
■ 沿岸の海面水温 8月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は27℃台で、過去5年平均との差は±0.0~+1.0℃程度でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は26.8~28.0℃で、8月上旬から平均で約2.2℃上昇しました。前年同時期との差は-0.7~+1.7℃、過去5年平均との差は-0.3~+1.8℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は27.1~27.6℃で、前年同時期との差は-2.4~-0.3℃、過去5年平均との差は-1.0~+0.1℃でした。
■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は26.8~28.0℃で、8月上旬から平均で約2.2℃上昇しました。前年同時期との差は-0.7~+1.7℃、過去5年平均との差は-0.3~+1.8℃でした。
■ 港内の水温 今期の水温は27.1~27.6℃で、前年同時期との差は-2.4~-0.3℃、過去5年平均との差は-1.0~+0.1℃でした。
石川県主要港の水揚状況 (期間:8月1日~15日)
■ 定置網 マイワシ・サワラ・サゴシ・サバ・シイラは前年を上回り、マアジは前年並み、フクラギ・コゾクラ・マダイは前年を下回りました。
■ まき網 マイワシ・ガンドは前年を上回り、フクラギ・コゾクラは前年を下回りました。
■ 底びき・ごち網 沖合底びきのアマエビは前年を下回りました。
■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年を上回り、マダコは前年並み、サザエ・ヤナギバチメは前年を下回りました。
■ まき網 マイワシ・ガンドは前年を上回り、フクラギ・コゾクラは前年を下回りました。
■ 底びき・ごち網 沖合底びきのアマエビは前年を下回りました。
■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年を上回り、マダコは前年並み、サザエ・ヤナギバチメは前年を下回りました。
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