2010年2月26日金曜日

2月の漁獲量(漁海況情報166号)

石川県主要港におけるズワイガニ(雄)の月別漁獲量

石川県主要港におけるブリ(5kg以上)の月別漁獲量

漁獲の動向 −1月の漁獲量から−

○ 定置網
 主要10港合計は494トンで、平年(過去10カ年平均)をやや下回る漁獲量
でした。
 最も多く漁獲されたのはマアジの146トンで、蛸島港・宇出津港・七尾地区主
体に平年並みでした。
 ウマヅラハギは72トンで平年をやや下回りました。
 スルメイカは40トンで平年をかなり下回りました。
 ブリは12トンで平年をかなり下回りました。初漁期から低調に推移しており、
11月から1月までの累計は74トンで、過去10年間では最も低い水準となりまし
た。

○ 底びき網
 主要10港合計は314トンで、平年をやや下回る漁獲量でした。
 最も多く漁獲されたのはニギスの64トンで、平年をやや下回りました。
 アカガレイは54トンで平年をやや下回りました。
 ズワイガニ(雄)は39トンアマエビは18トンで、いずれも平年並みでし
た。

○ まき網
 主要10港合計は438トンで、時化のため出漁日数がかなり少なかったことも
あり、平年をかなり下回る漁獲量でした。
 最も多く漁獲されたのはマアジの193トンで、平年をやや下回りました。
マサバは152トンで平年をかなり下回りました。
 ブリは86トンで平年をかなり上回りました。

○ 刺 網
 主要10港合計は115トンで、平年をやや下回る漁獲量でした。
 最も多く漁獲されたのはマダラの66トンで、宇出津港主体に平年をやや上回り
ました。
 ウマヅラハギ(かわはぎ)は14トンで平年をやや上回りました。
 アカガレイは6トンで平年をかなり下回りました。

○ 釣 り
 釣りの主要10港合計は4トンで、時化のため出漁日数がかなり少なかったこと
もあり、
平年をかなり下回る漁獲量でした。
 最も多く漁獲されたのはフクラギの1トンで、平年をかなり下回りました。
 小型いか釣り(スルメイカ)の主要10港合計は0.5トンで、平年をかなり下回る
漁獲量でした。

2月海洋観測結果(漁海況情報166号)

水温の状況 −2月定線観測結果−

(1) 本県周辺の水深50m水温は10〜12℃台で、加賀沖・能登半島外浦沖では
"平年並み"から"やや低め"(0〜1℃低め)、富山湾では"平年並み"から"や
や高め"(0〜1℃高め)の水温分布を示しています。

(2) 表面水温は10〜11℃台で、加賀沖・能登半島外浦沖では"平年並み"から
"やや低め"(0〜1℃低め)、富山湾では"平年並み"の水温分布を示していま
す。

(3) 能登半島西沖の冷水域は、平年に比べて沖側に分布しています。

(4) 佐渡島沖の冷水域は、平年に比べて禄剛埼にかなり近づいて分布しています。