2015年10月30日金曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:10月22日~26日)

沿岸の海面水温 10月26日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は20~21℃台であり、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は20.2~20.9℃で、10月中旬から約0.5℃低下しました。前年同時期との差は-0.4~+0.9℃、過去3年平均との差は-1.9~-0.4℃でした。
港内の水温 今期の水温は18.9~20.6℃で、前年同時期との差は-0.7~+1.4℃、過去3年平均との差は-1.4~-0.3℃でした。

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:10月7日~15日)

調査船白山丸は10月7日から15日に大和堆付近の海域でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は5.7~25.6尾でした。本調査の平均CPUEは15.2尾であり、前年同時期平均(13.5尾)をやや上回り、過去5年同時期平均(22.7尾)を下回りました。定点調査でないため厳密には比較できませんが、今期の大和堆付近におけるスルメイカの分布量は過去5年平均を下回っているものと判断できます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は22.5cmであり、前年(22.2cm)と同程度で、過去5年平均(23.9cm)に比べて魚体は小さめでした。なお、今年度の白山丸によるスルメイカ漁場調査は今航海で終了となります。

石川県主要港の水揚状況 (期間:10月1日~15日)

定置網 サワラ・サゴシは西海・輪島を中心に68.2トン水揚げされました。9月上旬から10月中旬までの累計は492トンで、前年(276トン)および過去5年平均(160トン)を上回っています。アオリイカは3.8トン水揚げされました。9月上旬から10月中旬までの累計は8.0トンで、前年(18.8トン)および過去5年平均(33.4トン)を下回りました。ガンド・シイラは前年を上回り、カマスは前年並み、マアジ・フクラギは前年を下回りました。
まき網 サバ・ブリは前年を上回りました。ガンドは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 ニギスは前年を上回りました。アマエビは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・カワハギは前年を上回りました。

2015年10月16日金曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:10月9日~13日)

沿岸の海面水温 10月13日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は21~22℃台であり、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は21.0~21.5℃で、9月下旬から約1.7℃低下しました。前年同時期との差は-1.7~-0.3℃、過去3年平均との差は-3.0~-1.0℃でした。
港内の水温 今期の水温は20.5~21.6℃で、前年同時期との差は-1.5~-0.5℃、過去3年平均との差は-2.6~-2.2℃でした。

カマスの漁況の見通し (予報期間:10月~12月)



石川県沿岸の定置網では9月に入ってカマス(アカカマス)の水揚げが徐々に増えています。石川県内の定置網による9月の水揚量は49.7トンであり、前年(44.0トン)および過去5年平均(50.6トン)並みで推移しています。

秋期の沿岸水温が高いほど、そして初漁期の水揚量が多いほど、10~12月の水揚量は多くなる傾向がみられます。これらの関係に基づき、9月の水揚量および調査船白山丸が毎年8・10月に行っている海洋観測の水温データから、定置網による10~12月の水揚量を予測する計算式が得られました。今年の予測値は168.7トンであり、前年(245.1トン)および過去5年平均(229.1トン)を下回ると予想されます。

石川県主要港の水揚状況 (期間:9月16日~30日)

定置網 マアジは七尾地区を中心に85トン水揚げされました。9月の累計は131トンで、前年(40トン)および過去5年平均(49トン)を上回りました。サワラ・サゴシ・サバは前年を上回り、カマスは前年並み、フクラギ・アオリイカは前年を下回りました。
まき網 ガンドは西海を中心に983トン水揚げされました。8月上旬~9月下旬の累計は1,482トンで、過去5年平均(771トン)を上回り、前年(1,546トン)並みでした。サバ・ブリは前年を上回り、フクラギ・マアジは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 アマエビは金沢を中心に100トン水揚げされました。9月の累計は157トンで、過去5年平均(85トン)を上回り、前年(136トン)並みでした。ハタハタ・スガレイは前年を上回り、ニギス・アンコウは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 カワハギは前年を上回り、ベニズワイガニ・サザエは前年並みでした。

2015年10月1日木曜日

急潮情報(低気圧)2015-4-1

■10月1日6時気象庁発表によれば、10月1日から2日にかけて、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら、日本海を北東に進む、オホーツク海付近に進む見込みです。これに伴い、1日の夕方から2日未明にかけて海上を中心に南のち西が非常に強く吹くところがある見込みです。
■加賀から輪島沖では、1日18時から2日3時まで、南~南西の風20~25m/sが予想されています。
■加賀海域から能登半島西岸の外浦沿岸では、南西風の強まりとともに1~1.5ノットの強い下り潮が発生すると見込まれます。
■能登半島東岸では、南西風が弱まる2日の朝方から昼過ぎにかけて、1~1.5ノットの強い上り潮が発生すると見込まれます。
■本低気圧による時化と急潮に厳重な警戒が必要です。今後の気象情報に十分注意して、被害防止のための急潮対策の実施をお願いします。