■ 今期(2024年11月~2025年3月)の定 置網による寒ブリの水揚量は1,032トン で、前年(1,508トン)を下回り、過去10年 平均(511トン)を上回りました。今期は11 月から1月にかけて豊漁が続きました。豊 漁になった要因として、能登半島東方沿 岸の水温が高く、寒ブリが能登半島沿岸 に来遊しやすい海況であったことが考えら れます。
2025年4月25日金曜日
2025年1月30日木曜日
寒ブリの水揚状況 (期間:11月~12月)
■ 11~12月の県内主要港における寒ブリの水揚量は633トンであり、過去10年平均(246トン)を上回り、前年(713トン)並みでした。
■ 能登半島東方沿岸の水温が当初の予想より高く、寒ブリが能登半島沿岸に来遊しやすい海況となったことが好漁の要因と考えられます。
2024年12月26日木曜日
寒ブリの水揚状況 (期間:11月1日~30日)
■ 寒ブリ漁期(11~3月)に入ってから11月30日までの県内主要港における水揚量は、167トン(前年同期比266%、過去5年平均比353%)でした。
■ 11月の水揚量は過去20年間で最も多くなりました。11月の水揚量動向と漁期全体の水揚動向は一致しないことから、漁期中にも寒ブリの来遊状況は大きく変化しているものと考えられます。
2024年11月28日木曜日
寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)
■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況により大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均を上回り、1995年以降で最高の水揚量となりました。
■ 寒ブリの水揚量は、南下期(12月)の100m深水温が能登半島東方沿岸で高く、能登半島北方沖合で低いほど、さらに、北上期(4~7月)の水揚量が多いほど、多くなる傾向にあり、その関係式から予測することができます。
■海況数値モデルによると、今年12月の100m深水温(11月13日時点の予測値)は能登半島東方沿岸と能登半島北方沖合でともに平年より低めと予想されています。一方、今年4~7月のブリの水揚量は過去10年平均を上回りました。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリの水揚量は255トンと見積もられ、前年(1,508トン)および過去10年平均(511トン)を下回ると予想されます。
2024年4月30日火曜日
寒ブリ漁およびフクラギ漁のまとめ
■ 今期(2023年11月~2024年3月)の定置網による寒ブリの水揚量は1,508トンで、前年(573トン ) および 過 去 10 年平均( 451 ト ン ) を 上 回り、1995年以降で最も多くなりました。今期は12月初旬から豊漁が続き、2月初旬までまとまった水揚げがみられました。漁海況情報533号では、今期の水揚量は545トンで、過去10年平均を上回ると予想しましたが、予想をさらに上回る水揚量でした。好漁になった要因として、日本海北部沿岸の水温が高く、寒ブリが能登半島沿岸に来遊しやすい海況であったことが考えられます。
■ 今期(2023年10月~2024年3月)の定置網によるフクラギの水揚量は511トンで、前年(236トン)および過去5年平均(292トン)を上回りました。今期の水揚量は、漁海況情報531号では10~11月は129トン、同534号では12~3月は88トン、合計217トンと予想しましたが、それを上回る水揚量でした。
2024年3月27日水曜日
寒ブリの水揚状況(期間:11月~2月)
■ 寒ブリ(定置網で漁獲された4kg以上のブリ)の水揚量は、11~12月に695トン、1~2月に642トンの計1,337トンで、前年(388トン)および過去10年平均(405トン)を上回りました。今期は12月初旬から豊漁が続いており、2月までの水揚量は1995年以降では、2010年に次いで2番目に多くなっています。
2023年11月17日金曜日
寒ブリの漁況の見通し(予報期間:11月~来年3月)
■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況により大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均を上回りました。
■ 寒ブリの水揚量は、2年前のガンド(2kg以上4kg未満のブリ)の年間水揚量が多く、また、南下期(12月)の能登半島東方および佐渡島北東の100m深水温が高いほど多くなる傾向にあり、その関係式から寒ブリの水揚量を予測することができます。
■ 2年前のガンドの水揚量は平年並みでした。海況数値モデルによると、今年12月の能登半島東方の100m深水温は平年より高め、佐渡島北東の100m深水温は平年並みと予想されています。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリの水揚量は545トンと見積もられ、前年(573トン)並みで、過去10年平均(451トン)を上回ると予想されます。
2023年1月19日木曜日
寒ブリの水揚状況(期間:11月~12月)
■寒ブリ(定置網で漁獲された4kg以上のブリ)の水揚量は、11月に86トン、12月に181トンの計268トンで、前年(79トン)を上回り、過去10年平均(255トン)並みでした。今期は11月初旬から堅調に水揚げが続いており、特に12月下旬以降はまとまった水揚げが見られています。
2022年11月17日木曜日
寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)
■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況により大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均を下回りました。
■ 寒ブリの水揚量は、2年前のガンド(2kg以上4kg未満のブリ)の年間水揚量が多く、また、南下期(12月)の富山湾の100m深水温が高く、佐渡島沖合の100m深水温が低いほど多くなる傾向にあり、その関係式から寒ブリの水揚量を予測することができます。
■ 2年前のガンドの水揚量は平年を下回っていました。海況数値モデルによると、今年12月の富山湾の100m深水温は平年並み、佐渡島沖合の100m深水温は平年より高くなると予想されています。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリの水揚量は207トンと見積もられ、前年(233トン)並みで、過去10年平均(489トン)を下回ると予想されます。
2022年4月15日金曜日
寒ブリ漁およびフクラギ漁のまとめ
■ 今期(2021年11月~2022年3月)の定置網による寒ブリの水揚量は233トンで、前年(630トン)および過去10年平均(515トン)を下回りました。漁海況情報486号では、今期の水揚量を330トンで、前年、過去10年平均を下回るとしており、おおむね予想した通りの漁況となりました。今漁期は11~12月の水揚が少なく、1月以降にまとまった水揚が見られました。このような漁況となった要因としては、日本海北部の冬季の海水温が高く、寒ブリの南下が遅れたことが考えられます。
■ 今期(2021年10月~2022年3月)の定置網によるフクラギの水揚量は305トンで、前年(268トン)を上回り、過去5年平均(380トン)を下回りました。漁海況情報484号では、10~11月の水揚量を261トン、同487号では12~3月の水揚量を312トン(合計573トン)と予想しており、予想を下回る水揚げでした。
2022年1月14日金曜日
寒ブリの水揚状況(期間:11月~12月)
■寒ブリ(定置網で漁獲された4kg以上のブリ)の水揚量は、11月に14トン、12月に
51トンの計65トンで、前年(381トン)および過去10年平均( 281 トン) を下回りまし
た。今期は11月下旬までまとまった水揚げがなく、その後も年末まで低調に推移してい
ますが、年明け以降まとまった水揚が見られています。
2021年11月12日金曜日
寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)
■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況の影響を受けて大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均並みでした。
■ 寒ブリの水揚量は、2年前のガンド(2kg以上4kg未満のブリ)の年間水揚量が多いほど、南下期(12月)の富山湾の100m深水温が高く、佐渡島沖合の100m深水温が低いほど多くなる傾向にあることから、関係式を求め、寒ブリの水揚量を予測することができます。
■ 2年前のガンドの水揚量は1,195トンでした。海況数値モデルによると、今年12月の富山湾の100m深水温と佐渡島沖合の100m深水温は平年より高くなると予想されています。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリ漁の水揚量は330トンと見積もられ、前年(630トン) および過去10年平均(515トン)を下回り、2014年並みと予想されます。
2021年4月21日水曜日
寒ブリ漁およびフクラギ漁のまとめ
■ 今期(2020年10月~2021年3月)の定置網によるフクラギの水揚量は268トンで、前年(416ト ン)および過去5年平均(365トン)を下回りました。漁海況情報463号では、今期の水揚量を479トン と予想しており、予想を下回る水揚げでした。
2021年1月15日金曜日
寒ブリの水揚状況(期間:11月~12月)
2020年11月13日金曜日
寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)
2020年4月17日金曜日
フクラギ漁および寒ブリ漁のまとめ
今期(2019年10月~2020年3月)の定置網によるフクラギの水揚量は416トンで、前年(236トン)を上回り、過去5年平均(409トン)並みとなりました。漁海況情報439号では、今期の水揚量を432トンと予想しており、ほぼ予想どおりの水揚げでした。
今期(2019年11月~2020年3月)の定置網による寒ブリの水揚量は271トンで、前年(698トン)および過去10年平均(614トン)を大きく下回りました。能登半島周辺の水温分布はブリの来遊に適した条件でしたが、2015年・2016年生まれの資源が少なく、このことが水揚げの減少に大きく影響したものと考えられます。今後、水温、資源量、回遊など様々な要因を再検証し、予測精度の向上に努めていきたいと考えています。
2019年12月26日木曜日
石川県主要港の水揚状況 (期間:12月1日~15日)
まき網 ブリは前年を上回りました。
底びき網・ごち網 アマエビ・ニギス・アカガレイは前年を上回りました。ズワイガニは19トン、コウバコは8トン水揚げされました。11月前半から12月前半までの累計はズワイガニが88トン、コウバコが72トンで、ズワイガニは前年(101トン)および過去5年平均(109トン)を下回り、コウバコは前年(94トン)および過去5年平均(126トン)を下回りました。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・スルメイカは前年を上回り、マダラは前年を下回りました。マダラは輪島を中心に25トン水揚げされました。11月前半から12月前半までの累計は172トンで、前年(176トン)並みで過去5年平均(155トン)を上回りました。
2019年11月15日金曜日
寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)
本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況の影響を受けて大きく変動し、昨年漁期には平年(過去10年平均)をやや上回りました。
2019年4月12日金曜日
フクラギ漁および寒ブリ漁のまとめ
今期の寒ブリ漁(2018年11月~2019年3月、定置網)は、11月中旬より本格的に始まり、期間を通じて安定した水揚げが続きました。その結果、今期の合計水揚量(速報値)は698トン(約80,000尾)と過去10年平均(589トン)を上回りました。サイズ別の尾数を見ると、9割以上が大ブリ(7kg以上)によって占められていました。
2018年11月15日木曜日
寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

■ 本県の寒ブリの水揚量は北上期(5~6月)の水揚量と南下期の海況(水温)に強く影響されます。北上期の水揚量が多いことに加えて、南下期の水温が富山湾内では高めで、能登半島北西沖では低めとなり、両海域の水温差が大きくなると、豊漁になる傾向があります。
■ 今年の北上期のブリ水揚量は416トンと平年(212トン)を上回り好漁でした。また、今年12月における水温差も平年を上回ると予想されています(※)。
■ これらのデータに基づく関係式から、今期の寒ブリ漁の水揚量は816トンと見積もられました。今後の海況や気象によって変動する可能性はあるものの、今期の水揚量は、平年(588トン)を上回ると予想されます。
※ 日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システムより