2021年11月12日金曜日

寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

 ■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況の影響を受けて大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均並みでした。

■ 寒ブリの水揚量は、2年前のガンド(2kg以上4kg未満のブリ)の年間水揚量が多いほど、南下期(12月)の富山湾の100m深水温が高く、佐渡島沖合の100m深水温が低いほど多くなる傾向にあることから、関係式を求め、寒ブリの水揚量を予測することができます。

■ 2年前のガンドの水揚量は1,195トンでした。海況数値モデルによると、今年12月の富山湾の100m深水温と佐渡島沖合の100m深水温は平年より高くなると予想されています。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリ漁の水揚量は330トンと見積もられ、前年(630トン) および過去10年平均(515トン)を下回り、2014年並みと予想されます。



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