2024年2月7日水曜日

定置網の年間水揚状況のまとめ (期間:2023年1月~12月)

■ 2023年の県内主要港(橋立・金沢・富来・輪島・蛸島・鵜飼・松波・宇出津・七尾地区)の定置網による水揚げの概要は以下のとおりです。

■ 水揚重量 2023年の水揚重量は20,311トンで、前年(20,107トン)の101%、過去10年平均(18,786トン)の108%でした。過去10年平均に比べて、ブリ・サバなどが増加し、スルメイカ・フクラギ・コゾクラ・マアジなどが減少しました。

■ 水揚金額 2023年の水揚金額は51.9億円で、前年(40.1億円)の129%、過去10年平均(37.9億円)の137%でした。過去10年平均に比べて、サワラ・サゴシ・スルメイカなどが減少したものの、ブリ・マイワシが増加しました。

■ 産地価格 水揚金額の多い上位40銘柄について、1995年を100とする産地価格指数を計算したところ、2023年の指数は83.5で、前年(81.9)および過去10年平均(64.5)を上回りました。過去10年平均と比較するとサバなどの単価は低下したものの、マアジ・マイワシ・フクラギ・コゾクラ・スルメイカなど多くの主要魚種で単価が上昇しました。

地先水温のまとめ (期間:2023年1月~12月)

■ 外浦側の橋立漁港(加賀市)および志賀町(赤住)地先、内浦側の宇出津新港(能登町)および石崎漁港(七尾市)の昨年の月別平均水温と平年差は以下のとおりでした。ここでは、水温の高低をその発生頻度で評価しており、2年に1回程度のものを「平年並み」、4年に1回程度のものを「やや~」、10年に1回程度のものを「かなり~」、20年に1回程度のものを「はなはだ~」としています。

■ 冬季(1~3月) 全体の平均水温は11.5℃、平年差は+1.2℃で、「かなり高め」でした。外浦側では「やや高め」~「かなり高め」、内浦側では「かなり高め」~「はなはだ高め」でした。

■ 春季(4~6月) 全体の平均水温は17.5℃、平年差は+1.0℃で、「かなり高め」でした。外浦側および内浦側ともに「やや高め」~「かなり高め」でした。

■ 夏季(7~9月) 全体の平均水温は28.0℃、平年差は+2.2℃で、「かなり高め」でした。外浦側では「かなり高め」、内浦側では「かなり高め」~「はなはだ高め」でした。

■ 秋季(10~12月) 全体の平均水温は18.8℃、平年差は+1.5℃で、「かなり高め」でした。外浦側では「かなり高め」、内浦側では「かなり高め」~「はなはだ高め」となりました。

石川県周辺海域の海面水温 (期間:1月21日~25日)

■ 沿岸の海面水温 1月25日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は13~14℃台であり、過去5年平均との差は±0.0~+1.0℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は12.5~13.0℃で、1月中旬から約0.6℃低下しました。前年同時期との差は-0.4℃~-0.2℃、過去5年平均との差は-0.2~±0.0℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は10.7~11.3℃で、前年同時期との差は±0.0~+0.1℃、過去5年平均との差は±0.0~+0.7℃でした。





2023年12月28日木曜日

石川県主要港の水揚状況 (期間:12月1日~15日)

 ■ 定置網 ブリ・シイラ・ソウダガツオ・フグ類・フクラギ・コゾクラは前年を上回り、スズキは前年並み、アオリイカ・マアジ・サバは前年を下回りました。ブリは210トン水揚げされました。11月からの累計は273トンで、前年(150トン)および過去5年平均(113トン)を上回りました。アオリイカは15トン水揚げされました。9月からの累計は68トンで、前年(91トン)および過去5年平均(96トン)を下回りました。サワラ・サゴシは6トン水揚げされました。9月からの累計は634トンで、前年(206トン)を上回り、過去5年平均(609トン)並みでした。

■ 底びき網・ごち網 ズワイガニ雄(加能ガニ)、ズワイガニ雌(香箱ガニ)・アマエビ・ニギスは前年を上回りました。加能ガニは27トン水揚げされました。解禁日からの累計は94トンで、前年(81トン)および過去5年平均(87トン)並みでした。香箱ガニは44トン水揚げされました。解禁日からの累計は183トンで、前年(123トン)および過去5年平均(88トン)を上回りました。

■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・マダラ・スルメイカは前年を上回りました。ベニズワイガニは66トン水揚げされました。8月からの累計は393トンで、前年(512トン)を下回り、過去5年平均(397トン)並みでした。