2017年5月17日水曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:5月8日~12日)

沿岸の海面水温 5月12日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は14~16℃台で、過去5年平均との差は-1.0~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は13.8~15.9℃で、4月下旬から約2.1℃上昇しました。前年同時期との差は-0.4~+0.8℃、過去3年平均との差は-0.5~+0.4℃でした。
港内の水温 今期の水温は14.2~16.7℃で、前年同時期との差は-0.3~+0.4℃、過去3年平均との差は-0.9~-0.1℃でした。

小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~11日)

県沿岸では今月から県外小型いか釣り漁船の操業が始まりました。5月1~11日の県内のスルメイカ水揚量は32トンであり、前年同時期(198トン)および過去5年平均(139トン)を大きく下回っています。漁場が西海・門前沖であるため、西海と門前への水揚げが大部分を占めており、金沢への水揚げは少なくなっています。

銘柄(1箱当たりの入り尾数)別箱数割合をみると、40尾以上入りが全体の74%を占めており、前年および過去5年平均に比べて魚体が小さくなっています。

石川県主要港の水揚状況 (期間:4月16日~30日)石川県主要港の水揚状況 (期間:4月16日~30日)

定置網 ブリ・スルメイカ・マダイ・カワハギは前年を上回り、マアジ・サワラ・サゴシ・フグ類は前年を下回りました。
まき網 マダイは前年を上回り、ブリは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 フグ類は輪島・西海を中心に118トン水揚げされました。2月前半から4月後半までの累計は224トンで、前年(75トン)および過去5年平均(64トン)を上回りました。ハタハタは46トン水揚げされました。2月前半から4月後半までの累計は184トンで、前年(197トン)並みで過去5年平均(306トン)を下回りました。アカガレイは前年を上回り、ニギス・アマエビ・マダラは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 ヤナギバチメは輪島を中心に23トン水揚げされました。3月前半から4月後半までの累計は69トンで、前年(46トン)を上回り過去5年平均(58トン)並みでした。ベニズワイガニは前年を上回り、ガンド・イワガキ・ブリは前年を下回りました。

2017年4月28日金曜日

スルメイカの漁況の見通し (予報期間:5月~7月)

石川県沿岸 5月中旬の石川県周辺海域の50m深水温が低い年ほど5~7月のスルメイカの水揚量が多くなる傾向にあります。水温が低いとイカの北上が遅くなり、本県沿岸で長期間にわたって漁場が形成されるためと考えられます。海況数値モデルでは、今年5月中旬の50m深水温は高めになると予想されています。水温と水揚量の関係式から、今期の小型イカ釣りによる水揚量は1,549トンと見積もられ、前年(1,179トン)をやや上回るものの、過去5年平均(2,104トン)を下回ると予想されます。また、スルメイカの分布量は少ないと考えられ、漁況は低調に推移すると予想されます。
日本海沿岸 漁獲加入前のスルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を調べるため、石川県水産総合センター・富山県水産研究所・日本海区水産研究所は4月に日本海で表層トロール調査を行いました。調査時に外套長5cm以上であったイカが5~7月の漁獲対象になります。外套長5cm以上のイカの調査点当たりの平均採集尾数は8.6尾であり、前年(5.8尾)を上回ったものの、過去5年平均(21.2尾)を下回りました。昨年秋の孵化幼生調査では、調査点当たりの平均分布密度は0.13尾と低く、前年(0.64尾)および過去5年平均(0.92尾)を下回っており、今期漁獲されるイカの孵化量は資源が低かった1980年代の水準にまで落ち込んでいます。以上から、今期の日本海沿岸への来遊量は不漁であった前年並みで、過去5年平均を下回ると予想されます。一方、対馬暖流の水温はやや高めと予想されており、漁期の開始は近年並みと考えられます。なお、日本海沿岸の漁況予報(平成29年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報)の詳細については、水産庁の資源評価等推進委託事業のページ(http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。