2017年1月13日金曜日

スルメイカ稚仔調査の結果 (期間:2016年10月~11月)

日本海に分布するスルメイカの多くは秋に生まれ、翌年の春以降に漁獲されます。水産研究教育機構・日本海区水産研究所は孵化直後のスルメイカ稚仔(外套長1~3mm程度)の分布状況を調べるため、毎年秋に山陰から九州北西部の沿岸でプランクトンネットによる採集調査を行っており、昨年10月から11月には合計72点で調査が行われました。

調査点当たりの稚仔採集個体数は0.13尾であり、前年(0.64尾)および過去5年平均(0.92尾)を大きく下回りました。採集個体数は1989年以降で最も少なく、資源が少なかった1980年代の水準にまで低下していることから、今後の資源悪化や春以降の不漁が懸念されます。

地先水温のまとめ (期間:2016年1月~12月)

加賀市橋立港、志賀町赤住地先、能登町宇出津港、七尾市石崎港の昨年の月別平均水温と平年差は以下のとおりでした。水温の高低はその発生頻度で評価しており、2年に1回程度のものを「平年並み」、4年に1回程度のものを「やや~」、10年に1回程度のものを「かなり~」、20年に1回程度のものを「はなはだ~」としています。
冬季(1~3月) 全体の平均水温は11.13℃、平年差は+1.19℃であり、「かなり高め」でした。暖冬の影響もあり全体的に高水温で、特に石崎港では1~2月は「はなはだ高め」でした。
春季(4~6月) 全体の平均水温は17.28℃、平年差は+0.90℃であり、「やや高め」でした。春季も気温が高く、「かなり高め」となる定点もありました。
夏季(7~9月) 全体の平均水温は25.98℃、平年差は+0.44℃であり、「平年並み」でした。外浦側の橋立港・志賀町地先は「平年並み」で、内浦側の宇出津新港・石崎港は「やや高め」となりました。
秋季(10~12月) 全体の平均水温は17.33℃、平年差は+0.28℃であり、「平年並み」でした。10~11月にはほとんどの定点で「平年並み」でしたが、12月には石崎港で「かなり高め」となりました。

石川県周辺海域の海面水温 (期間:1月6日~10日)

沿岸の海面水温 1月10日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は13~14℃台であり、過去5年平均との差は±0.0~+0.25℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は13.9~14.2℃で、12月下旬から約0.8℃低下しました。前年同時期との差は-0.2~-0.1℃、過去3年平均との差は+0.2~+0.4℃でした。
港内の水温 今期の水温は11.2~13.8℃で、前年同時期との差は-1.3~-0.2℃、過去3年平均との差は+0.0~+0.7℃でした。

石川県主要港の水揚状況 (期間:12月16日~31日)

定置網 ブリは97トン水揚げされました。11月上旬から12月下旬までの累計は303トンで、前年(51トン)を上回り、過去5年平均(313トン)並みでした。ソウダガツオは前年を上回り、サワラ・サゴシ・サバは前年を下回りました。
まき網 ブリ・フクラギ・サバは前年を上回りました。
底びき網・ごち網 ズワイガニ・コウバコ・マダラ・ニギス・アカガレイは前年を上回り、アマエビは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 マダラは前年を上回り、ベニズワイガニ・スルメイカは前年を下回りました。