2013年11月20日水曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:11月14日~18日)

沿岸の海面水温 11月18日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19~17℃台で、過去5年平均との差は-0.25~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は19.9~18.8℃で、11月上旬から約1.6℃低下しました。前年同時期との差は+0.6℃、過去3年平均との差は-1.2~+0.7℃でした。

港内の水温 今期の水温は17.0~19.7℃で、前年同時期との差は+0.3~+1.7℃、過去3年平均との差は+0.2~+0.9℃でした。

ズワイガニの水揚状況 (期間:11月6日~17日)

11月6日にズワイガニ漁が解禁となりました。橋立港・金沢港・蛸島港の解禁後12日間の水揚量は、雄ガニ(ズワイガニ):35.1トン、雌ガ二(コウバコ):53.3トンでした。

前年同期と比較すると、雄ガニは123%と多く、雌ガ二は92%と少なめでした。また、過去5年平均と比較すると、雄ガニは67%、雌ガ二は73%でした。近年、水揚量は雌雄とも減少していますが、2008年以降、出漁隻日数も減少しており、隻日数の減少が水揚量減少の主な要因と考えられます。

本県の出漁隻日当たりの水揚量の推移をみると、雄ガニ(2010年以降)では220kg前後、雌ガ二(2007年以降)では310kg前後で安定しています。このことから、富山県以西の日本海A海域の水揚量の約7割を占める山陰沿岸に比べて、本県沿岸では資源状況は比較的安定しているようです。底びき網漁業では、保護区設定や漁期短縮などの資源管理措置を追加的に講じており、このことが資源の安定に寄与しているものと考えられます。



石川県主要港の水揚状況 (期間:11月1日~10日)

定置網 カマス・ウルメイワシ・ヒラマサ・マイワシは前年を上回り、フクラギ・サワラ・ソウダガツオ・アオリイカは前年を下回りました。

まき網 ガンド・マアジ・フクラギ・マサバは前年を上回り、ブリは前年並みでした。

底びき網・ごち網 ズワイガニ・コウバコ・ニギス・マダラ・アマエビは前年を上回り、アカガレイは前年を下回りました。底びき網解禁後の9月上旬から11月上旬のアカガレイの累計は90トンで、前年(87トン)並みで推移しています。ニギスの累計は212トンで、前年(218トン)並みで推移しています。

その他(刺し網・釣り・採介藻など) ベニズワイガニ・メジ・マダコ・ガンド・マダイ・サワラ・サゴシは前年を上回りました。

2013年11月12日火曜日

寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

本県の寒ブリ漁は11月後半から始まり、12~1月が盛漁期となります。11月から翌年3月の県内主要10港の定置網による寒ブリ(体重4kg以上)の水揚量は、1995年以降、200~1,500トンと大きく変動していますが、最近10年については、平均612トンと高い水準で推移しています。今年、寒ブリとなる2009~2011年生まれの資源水準は総じて高く、5~6月の北上期の水揚量も590トン(過去10年平均比:236%)を記録しました。

寒ブリの水揚量は海況(200m深水温)に強く影響されます。佐渡島北沖の200m深水温が比較的高いことに加えて、能登半島北沖に冷水域が強く差し込むような海況になると、豊漁になる傾向があります。今年12月の200m深水温はこのような好条件になると予想されています。過去10年間の北上期の水揚量と12月の200m深水温の関係式から、今期の定置網による寒ブリ水揚量は820トンと見積もられました。今後の海況や気象によって変動する可能性はありますが、今期については、大漁であった2010年・2012年には及ばないものの、過去10年平均(612トン)をかなり上回る水揚げが期待できます。

石川県周辺海域の水温 (期間:11月4日~8日)

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は20.4~21.1℃で、10月下旬から約1.3℃低下しました。過去3年平均との差は+0.5~+0.9℃でした。

港内の水温 今期の水温は19.9~21.0℃で、前年同時期との差は+0.4~+1.7℃、過去3年平均との差は+0.5~+0.6℃でした。

沿岸の海面水温 11月8日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19~20℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+1.0℃程度でした。

ズワイガニ解禁日の水揚状況

11月6日にズワイガニ漁が解禁となりました。解禁日の県内水揚量は、雄ガニ:13.0トン、雌ガ二:34.3トンであり、前年同日と比較すると、雄ガニは少なく(前年同日比:89%)、雌ガ二は多く(前年同日比:118%)、雌雄両方ではやや多い(前年同日比:109%)水揚げでした。解禁日の過去5年平均の水揚量は、雄ガニ:20.4トン、雌ガ二:44.8トンであり、雌雄とも近年平均より少ない水揚げとなっています。
北陸から山陰の沿岸では、今漁期に漁獲対象となるズワイガニの資源量は、資源が大きく減少した2008年以降の過去5年平均並みと見積もられています。さらに、石川県の水揚量は山陰沿岸に比べて安定していることから、今漁期の県内水揚量は前年並みになるものと見込まれます。

石川県主要港の水揚状況 (期間:10月21日~31日)

定置網 フクラギ・サワラ・マサバ・マアジは前年を上回り、アオリイカ・ソウダガツオ・カワハギ・ウルメイワシは前年を下回りました。

まき網 ガンド・フクラギ・マアジ・ブリは前年を上回り、マサバは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 アマエビは27トン水揚げされました。9月上旬から10月下旬の累計は156トンであり、前年(110トン)を上回って推移しています。ニギス・マダラ・アカガレイ・ハタハタ・アカラバチメ・スガレイなども前年を上回りました。

その他(刺し網・釣り・採介藻など) ベニズワイガニ・ガンド・アカラバチメ・メジ・マダイ・ヤナギバチメなどは前年を上回りました。