2020年11月13日金曜日

石川県周辺海域の海面水温 (期間:11月1日~5日)

■ 沿岸の海面水温 11月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は18~20℃台で、過去5年平均との差は±0.0~1.0℃程度でした。 ■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は19.4~20.5℃で、10月下旬から約2.2℃低下しました。前年同時期との差は-0.7~ +0.5℃で、過去5年平均との差は±0.0~+0.8℃でした。 ■ 港内の水温 今期の水温は18.2~20.5℃で、前年同時期との差は-1.1~+0.4℃、過去5年平均との差は-0.2~+0.7℃でした。

寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況の影響を受けて大き く変動し、昨年漁期には平年(過去10年平均)を下回りました。 ■ 寒ブリの水揚量は、ガンド(2kg以上4kg未満のブリ)の2年前の年間水揚量が多いほど、また、南下期(12月)の富山湾の水温が高くて能登半島北西沖の水温が低いほど、多くなる傾向があります。 このことから、寒ブリの水揚量は、ガンドの2年前の年間水揚量および南下期(12月)の水温の関係から予測できます。 ■ 2年前のガンドの水揚量は1,129トンでした。また、海況数値モデルによると、今年12月の富山湾の100m深水温および能登半島北西沖の100m深水温は平年並み になると予想されています。これらに基づく予測式から、今期の寒ブリ漁の水揚量は303トンと見積もられ、前年の水揚量実績(271トン)は上回るが平年(601トン)は下回 ると予想されます。

ズワイガニの解禁日の水揚速報

■ 11月6日にズワイガニ漁が解禁されました。当日はまずまずの天候に恵まれ、県内で約100隻の漁船が出漁しました。また、かなざわ総合市場と橋立港では蟹-1グラン プリ(一枚売)が開催され、活気にあふれていました。 ■ かなざわ総合市場と橋立港の当日の水揚量は雄ガニ(加能ガニ):13.8トン、雌ガニ(香箱):29.3トンでした。雄ガニは前年(15.4トン)を下回っており、雌ガニは 前年(23.0トン)を上回りました。

石川県主要港の水揚状況 (期間:10月16日~31日)

■ 定置網 カマスは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・マアジは前年並み、サバは前年を下回り ました。 ■ まき網 サバは前年を上回り、ブリ・マアジは前年を下回りました。 ■ 底びき網・ごち網 ヤリイカ・アンコウは前年を上回り、ニギスは前年並み、アマエビは前年を下回 りました。 ■ 刺網・釣り・その他 スルメイカは前年を上回り、ベニズワイガニは前年を下回りました。