2011年11月30日水曜日

大型くらげ情報


1 県内沿岸の出現情報

・金沢沖の底びき網で11月6日に1網 あたり0~2個体の入網(死骸)が確認されました。
・禄剛埼沖の底びき網で11月29日に1個体の入網が確認されました。

2 県外沿岸の出現情報(漁業情報サービスセンター)
・福井県の定置網で11月27日に1個体の入網が確認されました。
・京都府の定置網で11月18日に1個体、22日に2個体の入網が確認されました。
・隠岐諸島沖の底びき網で11月20日に1個体の入網が確認されました。

3 11月後半以降の出現予測について(水産総合研究センターの大型クラゲ情報第5報)
 現時点での大型クラゲ出現量は、黄海・東シナ海・対馬海峡で非常に少なく、日本海沖合域で大型クラゲは確認されていません。今後は海水温の低下に伴い大型クラゲは次第に衰弱して死滅し、海底へ沈んでいくことから、日本海沿岸では散発的に出現する程度で、大量出現する可能性は低いと予想されています。

沿岸観測ブイの水温(11月24日~28日の平均)




・沿岸観測ブイの水温(水深10m)
  過去3年平均と比較すると、10月まではいずれの観測点も低めでしたが、11月以降は高めで推移しています。11月24日~28日の平均水温は17.0℃~18.5℃で、11月中旬に比べ約1.9℃低下しました。

・港内水温(水深1.5m)
  過去3年平均と比較すると、宇出津港・石崎港ともに高めとなりました。11月24日~28日の平均水温は15.4℃~18.1℃で、11月中旬に比べ約2.2℃低下しました。

石川県主要港の水揚げ状況(11月11日~20日)


・定置網
 サワラ(サゴシを含む)は富来港主体、マサバは富来港・蛸島港主体に前年を上回りました。フクラギ・マアジは宇出津港・七尾地区主体に前年を下回りました。

・まき網
 マイワシは富来港主体に前年をかなり上回りました。サイズは70~80グラム(体長17cm~19cm)主体で、9月下旬以降好漁が続きました。ガンド・フクラギは前年を下回りました。
・底びき網・ごち網
 荒天により出漁隻数が少なかったこともあり、ズワイガニ・コウバコガニは前年を下回りました。解禁後20日間の延べ水揚げ隻数(橋立港・金沢港)は前年の81%、1航海あたりの水揚げ量は、ズワイガニが前年の99%、コウバコガニが前年の96%で、いずれも前年並みでした。
・その他(刺し網・釣り・採介藻など) 
 マダラは前年を下回り、ガンド・ケンサキイカ(あかいか)は前年を上回りました。

2011年11月18日金曜日

石川県主要港の水揚げ状況(11月1日~10日)


・定置網
 フクラギ・マサバ・サワラ(サゴシを含む)・ケンサキイカ(あかいか)は前年を上回りました。マアジは前年並み、、アオリイカ・ウルメイワシ・カマスは前年を下回りました。

・まき網
 マサバ・マアジは輪島港主体、マイワシは富来港主体に前年を上回り、ブリ・ガンド・フクラギは前年を下回りました。
・底びき網・ごち網
 11月6日から解禁となったズワイガニ・コウバコガニは前年並みでした。解禁後10日間の延べ水揚げ隻数(橋立港・金沢港)は前年の97%、1航海あたりの水揚げ量は、ズワイガニが前年の100%、コウバコガニが前年の101%で、いずれも前年並みでした。二ギス・アマエビ・アンコウは前年を上回り、アカガレイ・マダラは前年並みでした。
・その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 マダラ・ガンド・ケンサキイカ(あかいか)は前年を上回りました。

沿岸観測ブイの水温(11月12日~16日の平均)



・沿岸観測ブイの水温(水深10m)
  過去3年平均と比較すると、10月まではいずれの観測点も低めでしたが、11月以降は高めで推移しています。11月12日~16日の平均水温は19.7℃~20.1℃で、11月上旬に比べ約0.5℃低下しました。


・港内水温(水深1.5m)
  過去3年平均と比較すると、宇出津港・石崎港ともに高めとなりました。11月12日~16日の平均水温は17.6℃~19.8℃で、11月上旬に比べ約0.8℃低下しました。

ブリ漁況の見通し(漁法:定置網、期間:平成23 年11 月~翌年3 月)


・ガンド(1歳魚 平成22年生まれ)

石川県では、富山湾にフクラギ(0歳魚)の来遊量が多いと翌年のガンド(1歳魚)の漁獲量が多くなる傾向にあります。前年のフクラギ来遊量は平年(過去10年平均)を上回っていたことから、ガンドの漁獲量は平年(55トン)を上回ると予想されます。

・ブ リ(2歳魚以上 平成21年以前生まれ)
石川県のブリの漁獲量は、南下期(11月)に入道埼沖の冷水域が沿岸へ接近する年に多くなる傾向にありますが、今年は冷水域が平年よりも離岸傾向にあります。
日本海北部におけるブリの資源水準は平年並みと推定されるものの、海況条件が不利に働き、今期のブリの漁獲量は平年(527トン)を下回ることが予想されます。
(海洋資源部 奥野充一)



2011年11月15日火曜日

「ウメイロ」が水揚げされました


 11月4日に県漁協加賀支所(橋立港)から、定置網でめずらしい魚が水揚げされたとの連絡が入りました。写真で確認したところ、ウメイロという魚だと思われ、水産総合センターの記録では今回が県内初確認の魚です。


 ウメイロは、熱帯や亜熱帯の海が主な生息域で、日本では伊豆諸島や鹿児島県以南の岩礁地帯などで見られます。

 体色は青色で、背中から尾びれにかけて鮮やかな黄色に染まっているのが特徴で、ウメイロという変わった名前の由来は、この黄色が熟した梅の実の色に似ているためとされています。体長は40cmほどになります。

 刺身にすると身色が美しく、味も白身でクセがないため焼き魚や煮付、ムニエルなど、どのような調理法でも美味しく食べられます。
(海洋資源部 奥野充一)

石川県主要港の水揚げ状況(10月21日~31日)



1 定置網
 フクラギ・ガンドは宇出津港・七尾地区主体に前年をかなり上回りました。ケンサキイカ(あかいか)も引き続き好漁が続いています。マアジ・サワラ(サゴシを含む)は前年並み、シイラ・アオリイカは前年を下回りました。


2 まき網
 ガンドは金沢港・七尾港主体、フクラギは富来港主体にいずれも前年を下回りました。マサバ・マアジ・マイワシは富来港・輪島港主体に前年を上回りました。

3 底びき網・ごち網
 アマエビ・ホッケ・アンコウ・アカガレイは前年を上回りました。ニギスは前年並み、ハタハタは前年を下回りました。

4 その他(刺し網・釣り・採介藻など)
  ウマヅラハギ(かわはぎ)、ケンサキイカ(あかいか)、ハツメ(あからばちめ)ウスメバル(やなぎばちめ)は前年を上回りました。

沿岸観測ブイの水温(11月6日~10日の平均)




1 沿岸観測ブイの水温(水深10m)
  過去3年平均と比較すると、10月まではいずれの観測点も低めで推移していましたが、11月上旬は高めとなりました。11月6日~10日の平均水温は20.1℃~20.8℃で、10月下旬に比べ約1.0℃低下しました。


2 港内水温(水深1.5m)
  過去3年平均と比較すると、宇出津港・石崎港ともに高めとなりました。11月6日~10日の平均水温は18.9℃~20.2℃で、10月下旬に比べ約1.5℃低下しました。