2014年1月31日金曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:1月23日~27日)

沿岸の海面水温 1月27日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は11~12℃台で、過去5年平均との差は-1.0~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は12.1~12.2℃で、1月中旬から約0.6℃低下しました。前年同時期との差は+0.4~+0.5℃、過去3年平均との差は+0.3~+0.5℃でした。

港内の水温 今期の水温は9.6~12.0℃で、前年同時期との差は+0.2~+1.1℃、過去3年平均との差は+0.1~+0.7℃でした。

定置網の年間水揚量のまとめ (期間:2013年1月~12月)

2013年の県内主要港(橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港・松波港・宇出津港・七尾地区)の定置網による水揚げの概要は以下のとおりです。

水揚重量 2013年の水揚重量は18,322トンで、前年(12,929トン)の142%、過去10年平均(14,231トン)の129%でした。過去10年平均に比べて、マアジ・カタクチイワシ・サワラなどが少なかったものの、マイワシ・ブリ・フクラギなどが多く水揚げされました。昨年はマイワシの水揚げが好調であり、過去10年平均の約16倍に達する6,207トンが水揚げされました。

水揚金額 2013年の水揚金額は42.0億円で、前年(37.4億円)の112%、過去10年平均(40.9億円)の103%でした。過去10年平均に比べて、マイワシ・ブリ・ヒラマサなどが多かったものの、サワラ・マアジ・マダイ・ウルメイワシなどが少なくなりました。マイワシについては、水揚量の大幅増加により単価が低下し、水揚金額の増加は過去10年平均の5倍程度にとどまりました。

産地価格 水揚金額の多い上位40魚種について、1995年を100とする価格指数を計算したところ、2013年の指数は63.6で、前年(66.5)および過去10年平均(82.2)を下回りました。水揚重量の多いブリ・フクラギ・マイワシなどの価格が低下したことが価格指数の低下に大きく影響しました。

石川県主要港の水揚状況 (期間:1月11日~20日)

定置網 スルメイカは七尾地区を中心に110トン水揚げされました。12月上旬から1月中旬の累計は277トンであり、前年(32トン)および過去5年平均(26トン)を大きく上回って推移しています。マアジ・マサバ・フクラギ・メジは前年を上回りましたが、ブリ・カワハギ・ソウダガツオは前年を下回りました。

まき網 マサバ・フクラギ・マアジは前年を上回り、ブリは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 ズワイガニは9.8トン水揚げされました。11月上旬から1月中旬の累計は177トンであり、前年(184トン)および過去5年平均(221トン)を下回りました。アマエビ・ハタハタ・マダラは前年を上回り、ニギス・ノトエビは前年並みでした。

その他(刺し網・釣り・採介藻など) マダラは36トン水揚げされました。11月上旬から1月中旬の累計は242トンであり、前年(174トン)および過去5年平均(179トン)を上回って推移しています。フクラギ・アマエビ・ガンド・バイ貝は前年を上回り、ベニズワイガニは前年並み、アカガレイは前年を下回りました。

2014年1月20日月曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:1月12日~16日)

沿岸の海面水温 1月16日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は11~13℃台で、過去5年平均との差は-0.75~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は12.3~13.0℃で、1月上旬から約1.0℃低下しました。前年同時期との差は+0.6、過去3年平均との差は-0.7~+0.4℃でした。

港内の水温 今期の水温は8.6~13.1℃で、前年同時期との差は-0.5~+0.8℃、過去3年平均との差は-0.7~+0.3℃でした。





スルメイカ稚仔調査の結果 (期間:2013年10月~11月)

日本海に分布するスルメイカの多くは秋に生まれ、翌年の春以降に漁獲されます。独立行政法人水産総合研究センター(日本海区水産研究所)は、孵化直後のスルメイカ稚仔(外套長1~3mm程度)の分布状況を調べるため、毎年秋に山陰から九州北西部の沿岸でプランクトンネットによる採集調査を行っており、昨年秋には合計66点で調査が行われました。

昨年秋の調査点当たりの稚仔採集個体数は0.86尾であり、一昨年(1.10尾)および過去5年平均(1.02尾)を下回り、1990年以降では2番目に低い水準になりました。2000年代に入ってから稚仔採集個体数は減少傾向にあります。さらに近年、秋生まれのスルメイカの資源量も減少傾向にあることから、今後の資源動向に注意する必要があります。

スルメイカの資源動向については、4月の幼イカ調査(外套長 1~10㎝程度)や6月の漁場一斉調査(外套長16cm以上)でも調べる予定です。これらの結果は本情報で適時お知らせします。

石川県主要港の水揚状況 (期間:1月1日~10日)

定置網 スルメイカは七尾地区を中心に102トン水揚げされました。12月上旬から1月上旬の累計は167トンであり、前年(13トン)および過去5年平均(12トン)を大きく上回って推移しています。フクラギ・マサバなどは前年を上回りましたが、ブリ・カワハギ・ソウダガツオなどは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 アマエビは前年を上回り、ニギスは前年並み、アカガレイ・ズワイガニは前年を下回りました。

その他(刺し網・釣り・採介藻など) マダラは9トン水揚げされました。11月上旬から1月上旬の累計は206トンであり、前年(153トン)および過去5年平均(152トン)を上回って推移しています。マダコ・スルメイカは前年を上回り、ベニズワイガニ・アカガレイ・ミズダコは前年並みでした。

2014年1月9日木曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:1月2日~6日)

沿岸の海面水温 1月6日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は12~13℃台で、過去5年平均との差は-1.0~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温  今期の水温は13.8~14.0℃で、12月下旬から約0.9℃低下しました。前年同時期との差は+0.2~+0.8℃、過去3年平均との差は±0.0~+0.4℃でした。

港内の水温 今期の水温は10.4~13.9℃で、前年同時期との差は+0.8~+1.6℃、過去3年平均との差は+0.2~+0.8℃でした。


地先水温のまとめ (期間:2013年1月~12月)

石川県水産総合センターでは、加賀市橋立港、志賀町赤住地先、能登町宇出津港、七尾市石崎港の水温を測定しており、昨年の月別平均水温と平年差は以下のとおりでした。なお、水温の高低はその発生頻度で評価しており、2年に1回程度のものを「平年並み」、4年に1回程度のものを「やや~」、10年に1回程度のものを「かなり~」、20年以上に1回程度のものを「はなはだ~」としています。

冬季(1~3月) 全体の平均水温は9.75℃、平年差は-0.05℃であり、「平年並み」でした。志賀町地先では、1~2月に「やや低め」でしたが、それ以外は「平年並み」でした。

春季(4~6月) 全体の平均水温は16.52℃、平年差は+0.18℃であり、「平年並み」でした。4~5月には気温が低く、地先によっては水温が「やや低め」になりました。6月には気温が上昇し、地先水温も「やや高め」~「はなはだ高め」となりました。

夏季(7~9月) 全体の平均水温は26.63℃、平年差は+1.09℃であり、「やや高め」でした。7~8月には猛暑となり、9月も気温が高かったことから、地先によっては水温が「やや高め」~「かなり高め」になりました。

秋季(10~12月) 全体の平均水温は18.27℃、平年差は+1.38℃であり、「かなり高め」でした。11月以降、気温は大きく低下しましたが、水温は「平年並み」~「かなり高め」となりました。


石川県主要港の水揚状況 (期間:12月21日~31日)

定置網 ブリは宇出津港・七尾地区を中心に141トン水揚げされました。11月上旬から12月下旬の累計は545トンであり、前年(435トン)・過去5年平均(242トン)を上回っています。フクラギ・スルメイカは前年を上回りましたが、ソウダガツオ・マサバ・マアジは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 マダラは前年を上回りましたが、アカガレイは前年並み、ズワイガニ・コウバコ・アマエビは前年を下回りました。

その他(刺し網・釣り・採介藻など) マダラ・マダコ・ガンドは前年並み、ベニズワイガニ・アカガレイは前年を下回りました。