2018年8月31日金曜日

急潮情報(台風21号)2018-05-01

■ 本日15時45分気象庁発表の台風情報によれば, 15時現在、マリアナ諸島に位置する猛烈な台風21号は勢力を保ったまま北上し, 4日夜頃には本州に上陸する見込みです.

■ 台風21号は1日15時時点で中心気圧が915 hPa, 中心付近の最大風速が55 m/sと猛烈な強さで, 本州上陸後も暴風や強い雨をもたらすと考えられます. 現時点では予報円も大きいものの, 石川県周辺を通過する予報となっており, 県内でも強風が吹く可能性があります. 急潮や波浪に対する警戒が必要です.
今後の気象情報・急潮情報等に十分注意し, 必要に応じて適切な急潮対策がとれるよう準備をお願いします.

石川県周辺海域の水温 (期間:8月19日~23日)

沿岸の海面水温 8月23日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は26~27℃台で、過去5年平均との差は-1.5~±0.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は23.8 ~26.9℃で、8月上旬から約0.5℃低下しました。前年同時期との差は-3.6~+0.0℃、過去3年平均との差は-2.9~-0.3℃でした。

港内の水温 今期の水温は27.1~28.5℃で、前年同時期との差は-0.8~-0.1℃、過去3年平均との差は-0.7~-0.4℃でした。

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:8月19日~23日)

調査船白山丸は8月19日から23日に日本海中央部(大和堆北東付近)から佐渡島沖でイカ釣り操業を行いました。台風による時化のため操業回数は4回のみとなりました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0.2~20.1尾と全般的に低く、佐渡島の北西沖・北沖にはスルメイカはほとんど分布していませんでした。魚体サイズ(外套長)は日本海中央部では前年よりもやや小さく、佐渡島の北西沖・北沖では外套長12~13cm程度の小型個体が主に漁獲されました。


大型クラゲ情報 (期間:8月10日~8月21日)

国立研究開発法人水産研究・教育機構および一般社団法人漁業情報サービスセンターが8月22日までに発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。
8月10日に島根県浜田市の定置網で傘径50cmの大型クラゲが1個体入網しました。8月16~19日に対馬海峡において底びき網船が3~10個体(傘径30~60cm)確認しました。8月19、20日に長崎県峰町の定置網で15~16個体(傘径30~100cm)入網しました。8月21日に対馬海峡における国際フェリーによる調査が実施されましたが、大型クラゲの出現は確認されませんでした。
現時点での大型クラゲの分布水準は、昨年同様、低水準にとどまっており、引き続き大量出現の可能性は低いと思われますが、石川県周辺では例年9~11月頃が出現のピークになりますので注意してください。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。

石川県主要港の水揚状況 (期間:8月1日~15日)

定置網 シイラ・マイワシ・サバは前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・マアジは前年並み、サワラ・サゴシ・カタクチイワシは前年を下回りました。

まき網 サバは190トン水揚げされました。5月前半から7月後半の累計は、2,146トンで、前年(828トン)および過去5年平均(480トン)を上回りました。フクラギ・コゾクラは前年並み、ブリは前年を下回りました。

底びき・ごち網 沖合底びきのアマエビは前年を上回りました。

刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・ヤナギバチメは前年を上回り、マダコ・アカガレイは前年並み、サザエ・アマダイは前年を下回りました。

2018年8月22日水曜日

急潮情報(台風20号)2018-04-03

■ 本日15時50分気象庁発表の台風情報によれば, 15時現在、父島の南南西約380 kmに位置する台風20号は非常に強い台風へと発達しながら日本列島へ上陸して日本海に抜け, 24日朝ごろに石川県の西方を通過する見込みです.

■ 台風20号は日本海に抜けてからも勢力を維持し, 石川県沖を通過した後の24日9時時点でも中心気圧980 hPa, 最大風速は30 m/s程度となると予想されています. 同等の規模をもった台風の例として98年の台風10号があり, この際は舳倉島で最大20 m/sの南西風が吹き, 急潮が発生して県内で被害がありました. また, 中心付近の勢力が非常に強いため, 進路の微妙な違いや地理的要因によって風向き・風の強さが大きく変化する可能性があります. 予報円の中でも石川県に近い進路をとった場合, 25 m/s以上の暴風が吹く可能性があり, この場合, 2004年に県内で大きな被害をもたらした台風15号・16号と同等の規模の急潮が発生する可能性があります.
■ 引き続き気象情報等に十分警戒し, 必要に応じて網抜き等適切な急潮対策を実施するようお願いします.

2018年8月21日火曜日

急潮情報(台風20号)2018-04-02

■ 本日15時50分気象庁発表の台風情報によれば, 15時現在、小笠原近海に位置する台風20号は強い台風へと発達しながら日本列島へ上陸して日本海に抜け, 24日午前中に石川県の西方を通過する見込みです.

■ 台風20号は日本海に抜けてからも勢力を維持し, 石川県沖を通過した24日15時時点でも中心気圧980 hPa, 最大風速は30 m/s程度となると予想されています. 中心付近の勢力が強く, 石川県に近い進路をとった場合, 25 m/s以上の暴風が吹く可能性があり, この場合, 大きな急潮が発生する可能性が非常に高くなります. また, 台風通過後2~3日は強い南西風が吹きやすい状況になると予想されており, 潮の早い状態がしばらく持続することが考えられます.

今後の気象情報等に十分注意し, 必要に応じて網抜き等適切な急潮対策を実施するようお願いします.

2018年8月20日月曜日

急潮情報(台風20号)2018-04-01

■ 本日15時45分気象庁発表の台風情報によれば, 15時現在、南大東島の東約430 kmに位置する台風19号は当初の予報よりも西にそれ, 朝鮮半島に向けて北上する見込みです.台風19号による急潮等, 石川県周辺での直接の被害が発生する可能性は低くなりました.
■ 一方で, マリアナ諸島近海には台風20号が発生しています. 気象庁によれば, 台風20号は強い台風へと発達しながら日本列島に接近し, 24日昼ごろに石川県西岸を通過する見込みです.

■ 現状の予報通りに進むと, 24日午後には石川県周辺で強い南西風が吹き, 石川県沿岸で急潮が発生する可能性が高くなります.
今後の気象情報・急潮情報等に十分注意し, 必要に応じて適切な急潮対策がとれるよう準備をお願いします.

2018年8月17日金曜日

急潮情報(台風19号)2018-03-01

■ 本日15時50分気象庁発表の台風情報によれば, 15時現在、小笠原近海に位置する台風19号は非常に強い勢力へと発達しながら北西方向に進み, 21日には九州へ達する見込みです.

■ その後の進路は発表されていませんが, 気象庁等の数値モデルでは, 台風19号は, 日本海を北東方向に進む計算結果が示されています. この場合, 石川県沿岸では, 大きな急潮が発生する可能性が非常に高くなり, 警戒が必要な状況となります.
今後の気象情報・急潮情報等に十分注意し, 必要に応じて適切な急潮対策がとれるよう準備をお願いします.

2018年8月15日水曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:8月4日~8日)

沿岸の海面水温 8月8日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は26~27℃台で、過去5年平均との差は-2.0~+0.5℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は25.1~26.4℃で、7月中旬から約1.7℃上昇しました。前年同時期との差は-2.0~-0.4℃、過去3年平均との差は-1.8~+0.0℃でした。

港内の水温 今期の水温は26.5~30.0℃で、前年同時期との差は-1.6~+0.7℃、過去3年平均との差は-1.3~+0.7℃でした。

大型クラゲ情報 (期間:7月17日~8月7日)

国立研究開発法人水産研究・教育機構および一般社団法人漁業情報サービスセンターが8月8日までに発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。

日本海 7月17~30日に長崎県対馬・五島・壱岐の定置網で傘径50~100cmの大型クラゲが1~6個体入網しました。7月19~21日に山口県長門市の定置網で傘径40cmの大型クラゲが2~5個体入網しました。8月1日に兵庫県の調査船が浜坂沖で1個体(傘径30cm)確認しました。8月6日に福岡県宗像市の定置網で1個体(傘径60cm)入網しました。

東シナ海 7月19~22日に水産研究・教育機構の調査船陽光丸で行われた大型クラゲの目視調査では、大型クラゲの出現は確認されませんでした。7月24~27日に仁川・連雲港間の国際フェリーで行われた目視調査では、青島南沖で傘径60~100cmの小規模な集団が目撃されました。上海・大阪間の国際フェリーによる目視調査でも、壱岐南沖で傘径50~70cmの小規模な集団が目撃されました。また、7月5日に東シナ海の底引き網で3個体(傘径50cm)入網しました。

対馬海峡 7月24日に国際フェリーで行われた目視調査では、対馬海峡東水道で1個体、西水道で2個体が確認され、傘径は30~60cmでした。また、8月7日に東水道で8個体、西水道で2個体確認され、傘径は20~50cmでした。

現時点での大型クラゲの分布水準は、昨年同様、低水準にとどまっており、大量出現の可能性は低いと思われますが、対馬・五島・壱岐の定置網で散発的な入網が継続していることから引き続き注意が必要です。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。

石川県主要港の水揚状況 (期間:7月16日~31日)

定置網 マアジは36トン水揚げされました。4月前半から7月後半の累計は391トンで、前年(741トン)および過去5年平均(881トン)を下回りました。サワラ・サゴシ・サバ・フクラギ・コゾクラ・トビウオは前年を上回り、カタクチイワシ・マダイ・マイワシは前年並み、カワハギ・スズキは前年を下回りました。

まき網 サバは352トン水揚げされました。5月前半から7月後半の累計は1,956トンで、前年(767トン)および過去5年平均(429トン)を上回りました。マイワシ・ウルメイワシは前年を上回り、ブリ・ガンドは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 沖合底びき網のアマエビは前年を上回りました。

刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・アカガレイ・アマダイ・ヤナギバチメ・メッキダイは前年を上回り、マダコ・アカラバチメ・イワガキは前年並みで、サザエは前年を下回りました。