2022年6月21日火曜日

石川県主要港の水揚状況 (期間:5月16日~31日)

 ■ 定置網 ガンド・フグ類は前年を上回り、フクラギ・コゾクラ・ブリ・サワラ・サゴシは前年並み、マアジ・スルメイカは前年を下回りました。

まき網 サバは前年を上回り、マイワシ・ウルメイワシは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 ニギス・ホッケ・アカガレイは前年を上回り、アマエビ・ハタハタは前年並みでした。

刺網・釣り・その他 ベニズワイガニ・ブリ・フグ類・ヤナギバチメは前年を上回りました。

石川県周辺海域の水温 (期間:6月1日~5日)

 ■ 沿岸の海面水温 6月5日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は17~18℃台で、過去5年平均との差は-1.0~±0.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は18.6~19.9℃で、5月中旬から約2.2℃上昇しました。前年同時期との差は+1.1~+1.7℃、過去5年平均との差は+0.4~+0.9℃でした。

港内の水温 今期の水温は18.7~20.5℃で、前年同時期との差は±0.0~+ 0 .9℃、過去5年平均との差は- 0.4~+0.2℃でした。



調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:5月23日~31日)

 ■ 調査船白山丸は5月23日~31日に能登半島沿岸から日本海沖合(大和堆南部)でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は、大和堆南東付近(北緯38度34分・東経136度7分)の操業点で10.5尾とやや高かったのの、それ以外の操業点では0.3~3.9尾にとどまりました。

■ 本調査における北緯38度以北の日本海沖合では、平均CPUEは2.6尾であり、前年同時期平均(39.7尾)および過去5年の同時期平均(16.2尾)を下回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今年5月の日本海沖合のスルメイカの分布量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。

■ 本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は18.1cmであり、魚体サイズは前年(18.7cm)よりやや小さめで、過去5年平均(17.5cm)よりやや大きめでした。






小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~6月10日)

 ■ 水揚げが始まってから約1カ月がたちました。5月1日から6月10日の県内水揚量は270トンであり、前年(419トン)および過去5年平均(998トン)を下回って推移しています。

■ 銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、今年は20尾入りと25尾入りの割合が30%で、魚体の大きさは前年および過去5年平均並みとなっています。

■ 5月から6月10日までの延べ入港隻数を集計したところ、今年の入港隻数は982隻であり、前年( 1,722 隻) および過去5 年平均(2,372隻)を下回っています。5月から6月10日までの入港1隻当たりの水揚量を求めたところ、今年は245kgで、前年(244kg)並みで過去5年平均(431kg)を下回っています。従って、これまでの県沿岸へのスルメイカの来遊量は前年並みで過去5年平均を下回っていると考えられます。6月10日現在、漁場は門前・輪島沖にあり、佐渡以北ではまだ本格的な漁場は形成されていない模様です。







2022年6月3日金曜日

石川県主要港の水揚状況 (期間:5月1日~15日)

 ■ 定置網 ガンド・ブリ・サワラ・サゴシ・マダイは前年を上回り、マイワシ・マアジ・フクラギ・コゾクラは前年を下回りました。サワラ・サゴシは65トン水揚げされ、4月から5月前半の累計は161トンで、前年(138トン)および過去5年平均(59トン)を上回りました。ガンドは94トン水揚げされ、4月から5月前半の累計は134トンで、前年(54トン)および過去5年平均(82トン)を上回りました。

底びき網・ごち網 アカガレイ・ホッケは前年を上回り、アマエビ・ニギスは前年並み、ハタハタは前年を下回りました。アカガレイは26トン水揚げされ、1月から5月前半の累計は271トンで、前年(297トン)並みでしたが、過去5年平均(373トン)を下回りました。

刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年を上回り、マダコは前年並み、ヤナギバチメは前年を下回りました。






石川県周辺海域の水温 (期間:5月21日~25日)

 ■ 沿岸の海面水温 5月25日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は16~17℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は16.5~17.5℃で、5月上旬から約4.0℃上昇しました。前年同時期との差は-0.0~+0.6℃、過去5年平均との差は-0.2~+0.4℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は16.7~19.2℃で、前年同時期との差は+0.8~+2.1℃、過去5年平均との差は+0.2~+0.5℃でした。




小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~31日)

 ■ 小型いか釣り漁船によるスルメイカの水揚量は5月上旬以降、増加傾向にあるものの低調に推移しています。5月1日~31日の県内水揚量は130トンであり、前年の217トンおよび過去5年平均の554トンを下回っています。5月29日現在、漁場は西海沖にあり、それ以外の海域では本格的な漁場は形成されていません。

■ 5月1日~31日の延べ入港隻数を集計したところ、今年の延べ入港隻数は451隻で、前年の964隻および過去5年平均の1,462隻を下回っています。

■ 銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、今年は30尾入りと40尾以上入りの割合が前年よりも高く、概ね過去5年平均並みであり、魚体サイズは前年より小さめで、過去5年平均並みとなっています。