2013年5月30日木曜日

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:5月14日~22日)

 調査船白山丸は、5月14日から22日に能登半島沖から北隠岐堆付近の海域でイカ釣り試験操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は、大和堆南部の海域(北緯38度35分~北緯38度53分)で54.7尾・41.8尾と高く、この海域にはスルメイカが高密度に分布していました。本調査の平均CPUEは20.9尾で、過去5年平均(17.0尾)とほぼ同等でした。5月の操業点は毎年任意で決めているので、過去の結果と厳密に比較できませんが、今年5月のスルメイカの分布量は過去5年平均並みであったと考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は18.2cmであり、昨年(17.7cm)および過去5年平均(17.8cm)に比べて魚体は大きめでした。



沿岸・港内の海水温 (期間:5月23日~27日)

 沿岸観測ブイの今期の水温(深度10m)は16.1~17.0℃で、前年同時期との温度差は-0.8~+0.8℃でした。本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は16~17℃程度となっています。能登半島北沖から金沢北西沖には冷水の張り出しがみられ、この海域の海面水温は12~15℃程度となっています。

小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~25日)

 5月1日から25日の県内水揚量は889トンで、昨年同時期(677トン)および過去5年平均(554トン)を上回っています。現在の主な漁場は門前沖であり、門前港への水揚げが増加しています。能登半島北沖には冷水が強く張り出しており、これによりスルメイカが本県沿岸に滞留して、好漁になっていると考えられます。銘柄(1箱当たりの入り尾数)組成をみると、今年は昨年および過去5年平均に比べて、25尾入りが多く、40尾以上入りが少なく、魚体はやや大きめとなっています。

石川県主要港の水揚状況 (期間:5月11日~20日)

定置網
 マイワシ・カタクチイワシ・スルメイカは蛸島港・宇出津港・七尾地区を中心に前年を上回りました。マアジ・マサバ・ガンド・フグ類は前年を下回りました。

まき網
 マサバ・マイワシ・ウルメイワシ・カタクチイワシは前年を上回りました。

底びき網・ごち網
 アマエビは前年を上回り、ニギス・アカガレイは前年並みでした。

その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 ブリは前年を上回り、ベニズワイガニ・ガンドは前年を下回りました。サヨリの3月上旬から5月中旬の累計は9.0トンで、前年(14.5トン)および過去5年平均(17.3トン)を下回りました。


2013年5月20日月曜日

沿岸・港内の海水温 (期間:5月12日~16日)

沿岸の海面水温
 5月16日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は13~15℃台で、過去5年平均並みとなっています。能登半島北沖と金沢北西沖には冷水の張り出しがみられ、この海域の水温は13.5℃以下となっています。
沿岸観測ブイの水温
 今期の水温は13.7~15.3℃で、5月上旬から約1.5℃上昇しました。前年同時期との温度差は-1.1℃~+1.2℃、過去3年平均との温度差は-0.5~+2.3℃でした。

港内の水温
 今期の水温は14.0~16.0℃で、前年同時期との温度差は-0.9~+0.3℃でした。


 

小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~15日)


 小型いか釣り漁船によるスルメイカの水揚げが本格化してきました。5月1日から15日の県内水揚量は242トンであり、昨年同時期(179トン)および過去5年平均(211トン)を上回っています。漁場が富来沖から金沢沖に広がってきたため、金沢港への水揚げが増えました。輪島沖から珠洲沖ではまだ本格的な漁場はない模様です。銘柄(1箱当たりの入り尾数)組成をみると、今年は昨年および過去5年平均に比べて、25尾入りが多く、40尾以上入りが少なくなっており、魚体はやや大きめです。

石川県主要港の水揚状況 (期間:5月1日~10日)

定置網
 マイワシは4月以降、減少傾向でしたが、5月上旬は蛸島港・宇出津港・七尾地区で好漁で再び増加しました。カタクチイワシも蛸島港・宇出津港・七尾地区を中心に前年を上回りました。マダイは4月以降、増加傾向にあり、前年並みで推移しています。マアジ・マサバ・フクラギ・ガンドは前年を下回りました。
まき網
 マイワシは富来港で326トンの水揚げがありました。1月上旬から5月上旬の累計は3,637トンで、前年・過去5年平均を大きく上回っています。
底びき網・ごち網
 ニギスは前年を上回りましたが、ハタハタ・アカガレイ・アマエビは前年を下回りました。アカガレイの1月上旬から5月上旬の累計は456トンで、前年・過去5年平均並みで推移しています。
その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 ベニズワイガニ・ガンド・ブリは前年を下回りました。サヨリの3月上旬から5月上旬の累計は8.5トンで、前年(14.1トン)および過去5年平均(16.4トン)を下回りました。

2013年5月13日月曜日

沿岸・港内の海水温 (期間:5月5日~9日)

沿岸の海面水温
 5月9日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は12~14℃台で、過去5年平均並みとなっています。能登半島北西沖には、強い冷水の張り出しがみられ、この海域の水温は10℃以下となっています。

沿岸観測ブイの水温
 今期の水温は12.1~14.5℃で、4月下旬から約1.1℃上昇しました。前年同時期との温度差は-0.8℃~-2.2℃、過去3年平均との温度差は+0.4~-0.8℃でした。

港内の水温
 今期の水温は12.2~14.7℃で、前年同時期との温度差は-1.5~-2.1℃でした。


 

小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~7日)


 今月に入って小型いか釣り漁船によるスルメイカの水揚げが徐々に増えてきました。今年の5月1~7日の県内水揚量は26トンであり、昨年同時期(30トン)および過去5年平均(62トン)を下回っています。主な漁場は富来沖であるため、西海漁港への水揚げが多く、金沢港への水揚げは例年より少なくなっています。銘柄(1箱当たりの入り尾数)別箱数組成をみると、これまでのところ、今年は昨年および過去5年平均に比べて、25尾入りが多く、40尾以上入りが少なくなっており、魚体はやや大きめです。

石川県主要港の水揚状況 (期間:4月21日~30日)

定置網
 マイワシは蛸島港・宇出津港・七尾地区で引き続き好漁でした。1月上旬から4月下旬の累計は3,338トンで、過去5年平均(454トン)上回っています。マサバ・マアジは前年を下回り、過去5年平均並みでした。1月上旬から4月下旬の累計は、マサバでは112トン、マアジでは210トンであり、両魚種とも前年・過去5年平均を下回っています。カタクチイワシは前年を上回り、スルメイカは前年を下回りました。

まき網
 マサバ・マアジ・ブリ・マイワシは金沢港・輪島港・蛸島港・七尾地区を中心に前年を上回りました。

底びき網・ごち網
 ニギスは前年を上回りました。1月上旬から4月下旬の累計は351トンで、前年・過去5年平均並みでした。アカガレイ・アマエビは前年並み、ハタハタは前年を下回りました。
その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 ベニズワイガニは前年を上回り、イワガキ・ガンド・サヨリは前年を下回りました。サヨリの3月上旬から4月下旬の累計は7.5トンで、前年(12.7トン)および過去5年平均(14.8トン)を下回りました。