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2020年4月17日金曜日

フクラギ漁および寒ブリ漁のまとめ


今期(2019年10月~2020年3月)の定置網によるフクラギの水揚量は416トンで、前年(236トン)を上回り、過去5年平均(409トン)並みとなりました。漁海況情報439号では、今期の水揚量を432トンと予想しており、ほぼ予想どおりの水揚げでした。

今期(2019年11月~2020年3月)の定置網による寒ブリの水揚量は271トンで、前年(698トン)および過去10年平均(614トン)を大きく下回りました。能登半島周辺の水温分布はブリの来遊に適した条件でしたが、2015年・2016年生まれの資源が少なく、このことが水揚げの減少に大きく影響したものと考えられます。今後、水温、資源量、回遊など様々な要因を再検証し、予測精度の向上に努めていきたいと考えています。

2019年12月2日月曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

2019年10月15日発行の漁海況情報436号では、10~11月のフクラギの水揚量の見通しをお知らせしました。その後、海況数値モデルの水温予測値が更新されましたので、改めて10~3月の見通しをお知らせします。
11月の富山湾の50m深水温が高いほど盛漁期(10~11月)の水揚量は多く、1月の能登半島北西沖の200m深水温が低いほど越冬期(12~3月)の水揚量は多い傾向がみられます。海況数値モデルによると、今年11月の同水温は過去5年平均並み、来年1月の同水温は過去5年平均より低めになると予想されています。水温と水揚量の関係式から、今期の水揚量は432トンと見積もられ、前年(236トン)を上回り、過去5年平均(409トン)並みになると予想されます。

2019年10月15日火曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~11月)


今年生まれたブリ幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズやコゾクラと呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、10月にはフクラギと呼ばれるサイズに成長します。今年7~9月の主要10港の定置網による水揚量は397トン(速報値)であり、過去5年平均(242トン)を上回っています。

11月1日時点の富山湾の50m深水温が高い年ほど10~11月の水揚量が多い傾向がみられます。海況数値モデルでは、今年11月1日の50m深水温は過去5年平均よりやや高いと予想されています。水温と水揚量の関係式から、10~11月の水揚量は285トンと見積もられ、前年(161トン)および過去5年平均(218トン)を上回ると予想されます。



2019年4月12日金曜日

フクラギ漁および寒ブリ漁のまとめ

今期のフクラギ漁(2018年10月~2019年3月、定置網)は、期間を通して低調な漁模様となりました。その結果、今期の合計水揚量(速報値)は236トンと、過去10年平均(565トン)を大きく下回りました。
今期の寒ブリ漁(2018年11月~2019年3月、定置網)は、11月中旬より本格的に始まり、期間を通じて安定した水揚げが続きました。その結果、今期の合計水揚量(速報値)は698トン(約80,000尾)と過去10年平均(589トン)を上回りました。サイズ別の尾数を見ると、9割以上が大ブリ(7kg以上)によって占められていました。

2018年10月17日水曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

 今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。今年7~9月の主要10港定置網による水揚量は167トン(速報値)であり、過去10年平均(303トン)を大きく下回っています。

盛漁期(10~11月)は11月における富山湾の50m深の水温が高いほど好漁に、越冬期(12~3月)は1月における能登半島北西沖の50m深の水温が低いほど好漁になる関係がそれぞれみられます。今期の水温予測値(※)から水揚量を予測したところ、合計468トンと見積もられました。今後のフクラギ漁は本格化していくものの、10月~来年3月のフクラギの水揚量は期間を通して、過去10年平均をやや下回って推移すると予想されます。
※日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システム(JADE2)より

2018年4月13日金曜日

フクラギ漁および寒ブリ漁のまとめ

今期のフクラギ漁(2017年10月~2018年3月、定置網)は、12月に平年(過去10年平均、以下同じ)を上回ったほかは、平年を下回る低調な漁模様となりました。今期の合計水揚量(速報値)は498トンと、平年(568トン)をやや下回りました。

今期の寒ブリ漁(2017年11月~2018年3月、定置網)は、11月中旬から本格的に始まりましたが、期間を通じて低調に推移しました。今期の合計水揚量(速報値)は281トン(約40,000尾)と平年(583トン)の約半分となりました。サイズ別の尾数を見ると、大ブリ(7kg以上)と中ブリ(7kg未満)が概ね半々でした。しかし、体重10kgを超えるサイズのものは約1,300尾とわずかな水揚げに終わりました。

2017年10月13日金曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

■ 今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。今年7~9月の主要10港定置網による水揚量は260トン(速報値)であり、平年(過去10年平均:303トン)並みで推移しています。

■ 盛漁期(10~11月)の水揚量は11月の富山湾における50m深水温が高いほど多く、越冬期(12~3月)の水揚量は1月における能登半島北西沖の50m深水温が低いほど多くなる関係がそれぞれみられます。この関係と今期の水温予測値(※)から、10~来年3月の水揚量は、合計452トン程度と見積もられました。今後の海況により変動はあるものの、今期のフクラギ・コゾクラ漁獲量は前年(480トン)並みで、平年(過去10年平均:568トン)をやや下回ると予想されます。
※日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システム(JADE2)より

2017年4月14日金曜日

フクラギ漁および寒ブリ漁のまとめ

■ 今期のフクラギ漁(2016年10月~2017年3月、定置網)は、11月に平年(過去10年平均)を上回り好漁であったことを除けば、全般的に平年を下回る低調な漁模様となりました。今期の合計水揚量(速報値)は480トンで、平年(571トン)をやや下回りました。漁海況情報363号では、今期の水揚量は平年並みと予測しましたが、予想を下回る結果となりました。越冬期(12~3月)の水温が高めであったため、本県周辺より北方の沖合海域で越冬したことが原因と考えられます。

■ 今期の寒ブリ漁(2016年11月~2017年3月、定置網)は、11月中旬から本格的に始まりました。11~12月は好調に推移し、平年を上回りましたが、1月以降は低調となりました。今期の合計水揚量(速報値)は475トン(約64,000尾)で、平年(612トン)をやや下回る予想どおりの結果となりました。魚体サイズは、大ブリ(7kg以上)と中ブリ(7㎏未満)が概ね半々であり、近年としては大ブリの割合がやや少なめでした。

2016年9月30日金曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、9~10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。今年7~8月の主要10港定置網による水揚量は138トン(速報値)であり、平年(過去10年平均:118トン)とほぼ同水準でした。

盛漁期(10~11月)の水揚量は11月の富山湾における50m深水温が高いほど多く、越冬期(12~3月)の水揚量は12月における外浦沿岸から若狭湾沖における50m深水温が低いほど多くなる関係がそれぞれみられます。この関係と今期の水温予測値から、10月~来年3月の水揚量は521トン程度と推定されました。今後の海況状況により変動する可能性はあるものの、10月~来年3月のフクラギ水揚量は前年(193トン)を上回り、平年(過去10年平均:571トン)並みに推移すると予想されます。

2015年9月29日火曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7 月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、9~10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。シーズン当初の7~8月累計水揚量(主要10港定置網)は43トン(速報値)で、平年(過去10年平均157トン)の30%と大きく下回っています。

一方、10月から翌年3月までのフクラギ水揚量と10月における富山湾の200m水深層の水温とには正の相関関係が見られます。今年の200m水深層の予想水温は平年に比べかなり高く、得られた関係式から、水揚量は790トンと見積もられました。今後の海況(水温)状況により変動はあるものの、10月以降水揚量が上向き、今期(10月~来年3月)のフクラギ水揚量は平年(579トン)を上回ると予想されます。

2014年9月30日火曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、9月にはフクラギと呼ばれるサイズに成長します。今年7月から9月の定置網(主要10港)による水揚量は360トン(速報値)であり、平年(過去10年平 均)の347トンとほぼ同水準でした。しかし、近年は盛漁期がやや遅い傾向にあり、10月以降、水揚量は上向くと考えられます。

10月から翌年3月のフクラギの水揚量と10月の富山湾の200m深水温の間には正の相関関係がみられます。今年の200m深水温(予測値)は平年より高く、この水温を水揚量と水温の関係式に当てはめると、10月から来年3月の水揚量は723トンと見積もられます。今後の海況(水温)により変動する可能性はあるものの今期のフクラギの水揚量は平年(538トン)を上回ると予想されます。

2013年10月10日木曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、石川県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、9月にはフクラギと呼ばれるサイズに成長します。今年の県内主要10港の定置網による水揚量は、漁期当初(7~8月)には平年並みからやや少なめでしたが、9月中旬以降、外浦海域を主体に比較的好調であり、7~9月の累計は349トン(速報値)で過去10年平均(328トン)の106%となっています。

ブリの幼魚については、7月の水揚量が少ない年は10~3月の水揚量が多くなるという関係がみられます。この関係に今年7月の水揚量の20トンを当てはめると、10月~来年3月の水揚量は490トンと見積もられます。水温など今後の海況により変動する可能性もありますが、最終的には過去10年平均(468トン)並みの水揚量になると予想されます。