2016年9月30日金曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、9~10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。今年7~8月の主要10港定置網による水揚量は138トン(速報値)であり、平年(過去10年平均:118トン)とほぼ同水準でした。

盛漁期(10~11月)の水揚量は11月の富山湾における50m深水温が高いほど多く、越冬期(12~3月)の水揚量は12月における外浦沿岸から若狭湾沖における50m深水温が低いほど多くなる関係がそれぞれみられます。この関係と今期の水温予測値から、10月~来年3月の水揚量は521トン程度と推定されました。今後の海況状況により変動する可能性はあるものの、10月~来年3月のフクラギ水揚量は前年(193トン)を上回り、平年(過去10年平均:571トン)並みに推移すると予想されます。

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