2022年11月17日木曜日

寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

 ■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況により大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均を下回りました。

■ 寒ブリの水揚量は、2年前のガンド(2kg以上4kg未満のブリ)の年間水揚量が多く、また、南下期(12月)の富山湾の100m深水温が高く、佐渡島沖合の100m深水温が低いほど多くなる傾向にあり、その関係式から寒ブリの水揚量を予測することができます。

■ 2年前のガンドの水揚量は平年を下回っていました。海況数値モデルによると、今年12月の富山湾の100m深水温は平年並み、佐渡島沖合の100m深水温は平年より高くなると予想されています。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリの水揚量は207トンと見積もられ、前年(233トン)並みで、過去10年平均(489トン)を下回ると予想されます。




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