2010年3月18日木曜日

市場調査日誌 寒コゾクラ

(標準和名)ブリ
平成22年3月12日 能登町魚市場で撮影
ブリは出生魚として有名で、能登ではコゾクラ(体重500g以下)、フクラギ(1kg前
後)、ガンド(2〜4kg)、ブリ(5kg以上)と呼び名が変わります。ブリは、主に2〜
6月に生まれて、100〜150日で全長30cm程度に成長します。その後、さらに成長し11
月には1kg前後のフクラギとなります。つまり、上の写真のサイズのコゾクラが漁獲
されるのは、通常8〜9月頃までということになります。シーズン当初から、「今年
は、やけに小さいのが多いね」と漁業関係者の間で話題でしたが、この時期にコゾク
ラが漁獲されるのは驚きです。
この理由として考えられるのは、成長が極端に悪いか、生まれたのが遅いか(例えば
8月生まれとか)の2つが考えられるわけですが、個人的には、後者と思っています。
耳石日周輪による成長解析を行っているので、その結果から原因を明らかにしたいと
思います。
(海洋資源部 辻 俊宏)

0 件のコメント:

コメントを投稿