2019年3月18日月曜日

いしかわの魚の移り変わり (2月16日公開セミナー講演概要)


石川県では四季折々の様々な魚が漁獲され、豊かな食文化を支えているほか、訪れる観光客にとっての魅力にもなっています。一方で、魚には好漁不漁といった変動があります。この漁模様の良し悪しには様々な要因がありますが、資源の変動が大きな要因になっています。
日本周辺海域の魚類資源については、マイワシとカタクチイワシの関係に代表される、魚種交替という現象が知られています。これはマイワシとカタクチイワシが数十年規模の周期で交互に増えたり減ったりを繰り返すというダイナミックな資源変動で、地球規模の気候・環境変動によって引き起こされているとの説が有力です。この魚種交替は石川県内の水揚量でも確認でき(上図)、海の魚の生態系を考える上で重要なイベントです。他の魚においても程度の差こそあれ、このような十~数十年単位の変動を繰り返すものは多くいます。水揚げされる魚全体を見ると、十年程度の単位で主要魚種の顔ぶれがガラッと変わることがわかってきました。石川県内の漁獲の変動についても、周辺の水温だけでなく、地球規模の環境変動の影響が強いという結果も得られており、今後さらなる研究が求められます。

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