2010年7月30日金曜日

スルメイカの資源状況と漁況の見通し(8〜12月) その3

3.太平洋側のスルメイカの資源状況
太平洋側に分布するスルメイカは10月以降、宗谷海峡および津軽海峡を経由して日本
海に入り、それまで日本海に分布していたスルメイカとともに日本海を南下します。
このため、太平洋側のスルメイカの資源状況は10月以降の日本海の漁況に大きく影響
します。平成22年度第1回太平洋スルメイカ長期漁況予報(http://www.jfa.maff.go.
jp/j/press/sigen/100716.html)によると、太平洋側の資源量は昨年を下回ってお
り、10月以降、太平洋から日本海に入るスルメイカも少ないと考えられます。


4.日本海おける漁況の見通し
上記の調査結果から8月〜12月の日本海における来遊量(漁況)は以下のように予想
されます。
l北海道西沿岸:昨年および近年平均を下回る。
l津軽海峡付近:昨年並みで近年平均を下回る。
l秋田県〜石川県沿岸:活発な漁場形成はなく、昨年および近年平均並み。
l福井県〜長崎県沿岸:昨年並みで近年平均を下回る。
l日本海沖合:昨年並みで近年平均を下回る。(8月の大和堆周辺海域では近年平均並
み)

※本予報の詳細については、平成22年第2回日本海スルメイカ長期漁況予報
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/100721.html をご覧ください。

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