2010年8月13日金曜日

台風4号による急潮の発生状況

 12日午前に能登沖を通過した台風4号による急潮の観測状況(13日午前9時現在)
 各地で観測された最大流速は直前の予想(急潮情報3号)を下回り、幸いにも2ノット
に達するような猛烈な急潮は観測されませんでした。台風4号は12日午前に、能登沖
約140km付近を中心気圧992hPa,最大風速23m/sの勢力で通過し、舳倉島では08時25分
に最大風速(南の風23m/s)が観測されました。しかし、南西風は18m/s前後にとどま
り、猛烈な急潮の発生基準となる20m/sに達しなかったため、流れが弱まったと考え
られます。
 水産総合センターが11日に行った聞き取り調査では、本台風の接近に際して、操業
中のほぼすべての定置網で、落網や箱網を撤去するなどの防災対策が実施されたこと
を確認しています。今夏は、日本海で表層水温の高い状態が続いており、強い急潮が
発生しやすい環境条件が整っています。今後とも急潮に対する厳重な警戒と早めの対
策をお願いします。(海洋資源部 大慶則之)

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