2010年9月23日木曜日

調査船白山丸によるスルメイカ分布量調査結果

 調査船白山丸は9 月10 日から16 日に北海道積丹半島の西方沖から日本海中央部の大和堆付近
でイカ釣り試験操業を行いました。

 積丹半島から渡島半島の西方沖では、スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1 台
1 時間当たりの漁獲尾数)が32.3~76.6 尾と高く、スルメイカが比較的高密度に分布しており、
主な魚体サイズ(外套長)も24~26 ㎝と大型であることが確認されました。一方、大和堆付近
では、CPUE は11.4~63.4 尾と操業日によって差が大きく、分布密度の高い漁場が狭かったと考
えられます。大和堆では、主な魚体サイズは22~23 ㎝とやや小型でした。

 大和堆付近の表面水温は24℃台で、8 月調査時から2℃程度低下しました。しかし、8 月中に
水温が高かったことや対馬暖流の沖合への張り出しが強いことから、スルメイカの分布域は北に
偏っており、日本海中央部への来遊量はまだ少ないものと考えられます。

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