2011年7月29日金曜日

スルメイカの資源状況と漁況の見通し(8~12月) その2

3.太平洋側の資源状況


太平洋側に分布するスルメイカは10月以降、宗谷海峡および津軽海峡を経由して日本海に来遊します。このため、太平洋側のスルメイカの資源状況は10月以降の日本海の漁況に深く関係します。平成23年度第1回太平洋スルメイカ長期漁況予報によると、太平洋側の来遊量は昨年を上回ると予測されています。

以上のように、漁場一斉調査時には魚体サイズは小さいものの資源量は比較的多く、太平洋側の来遊量も多いと見込まれることから、日本海の9月以降の漁況(来遊量)は昨年を上回り、過去5ヵ年平均並みになると予想されます。海域別の漁況予測は下記のとおりです。

・道北・道央(小型いか釣り): 9月以降、昨年を上回り、過去5ヵ年平均並み。

・道南・津軽(小型いか釣り): 9月以降、昨年並みで、過去5ヵ年平均を下回る。

・本州北部日本海(小型いか釣り): 活発な漁場形成はなく、昨年および過去5ヵ年平均並み。

・西部日本海(小型いか釣り): 11月以降、昨年を上回り、過去5ヵ年平均並み。

・沖合域(中型いか釣り): 9月以降、昨年を上回り、過去5ヵ年平均並み。

※ 本予報の詳細については下記URLの資料をご覧ください。

日本海スルメイカ長期漁況予報: http://abchan.job.affrc.go.jp/gk23/20110722_n.pdf

太平洋スルメイカ長期漁況予報: http://abchan.job.affrc.go.jp/gk23/20110722_t.pdf

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