2012年9月14日金曜日

アオリイカの水揚げ状況

 石川県沿岸の定置網では、9月に入りアオリイカの水揚げが徐々に増えており、9月上旬までの水揚げ量は7トンで好調なスタートとなっています(図3)。

 過去の水揚げ状況をみると、今年のように猛暑などの影響で9月の沿岸水温が高めで推移する年は水揚げ量が多くなる傾向が見られます。宇出津港の平均水温(9月上旬)と初漁期の水揚げ量(9月上旬まで)を用いた関係式で推定した12月下旬までの水揚げ量(図4)は約290トンで、平成7年以降で最も水揚げの多かった平成22年並みの水準になると見込まれました。漁期中の海況条件(水温等)により変動するものの、今後も過去5年平均(12月下旬までの累計161トン)を上回って推移すると思われます。


(海洋資源部 木本昭紀)

0 件のコメント:

コメントを投稿