沿岸の海面水温 12月19日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は14~15℃台であり、過去5年平均との差は-1.0~0.0℃程度でした。沿岸観測ブイの水温 今期の水温は14.0~16.5℃で、12月上旬から約1.3℃低下しました。前年同時期との差は-0.5~-0.3℃、過去3年平均との差は-0.5~+1.1℃でした。
港内の水温 今期の水温は12.4~15.2℃で、前年同時期との差は-0.4~+1.6℃、過去3年平均との差は-0.8~+1.3℃でした。
本県沿岸の定置網では12月頃からスルメイカの水揚量が徐々に増えてきます。スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があり、冬季に定置網で漁獲されるスルメイカは冬生まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大きく、これには海水温が関係しています。過去12年間の1~3月の水揚量と1月の50m深平均水温の関係を調べたところ、秋田県沖(北緯39~40度・東経138~139度の海域)の水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられました。
定置網 ブリは20トン水揚げされました。11月上旬から11月下旬の累計は39トンであり、前年(126トン)を下回り、過去5年平均(41トン)並みで推移しています。フクラギは50トン水揚げされました。10月上旬から11月下旬の累計は199トンであり、前年および過去5年平均を下回っています。マアジ・カワハギなどは前年を上回り、サバ・アオリイカなどは前年を下回りました。