2016年7月15日金曜日

大型クラゲ情報 (期間:6月24日~7月8日)

国立研究開発法人水産研究・教育機構が7月5日に、一般社団法人漁業情報サービスセンターが7月8日に発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。

日本海 6月28日に対馬の定置網で大型クラゲと思われるクラゲ2~3個体の入網が、7月6日に対馬周辺海域で30~60cm程度の大型クラゲの目撃情報がありました。
東シナ海 水産研究・教育機構の調査船陽光丸は6月24~28日に東シナ海で目視調査を行い、東シナ海西部(上海沖)で大型クラゲの分布を確認しました。東シナ海西部の分布密度は0.40個体/100m2であり、前年同時期(0.0092個体/100m2)を上回りました。
黄海 広島大学は6月29日~7月1日に仁川(韓国)・連雲港(中国)間の国際フェリーで目視調査を行い、青島沖で大規模な集団を、その南西沿岸で6個体の大型クラゲを視認しました。黄海全域の分布密度は0.33個体/100m2であり、前年同時期(0.13個体/100m2)を上回りましたが、大型クラゲが大量発生した2009年の分布密度(0.71個体/100m2)は下回りました。なお、観測域が昨年まで(下関・青島)と異なるため単純には比較できません。

大型クラゲの東シナ海および黄海における分布水準は、非常に少なかった前年同時期を上回り、2009年の大量発生以降で比較的出現の多かった2013年(0.33個体/100m2)と同程度と判断され、今後、石川県周辺海域でも出現する可能性があります。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。

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