2017年3月30日木曜日

ズワイガニ漁のまとめ (期間:2016年11月~2017年3月)

2016年漁期(昨年11月~今年3月)の底びき網漁船による県内主要港(橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港)へのズワイガニの水揚状況は以下のとおりでした。

2016年漁期のズワイガニの水揚量は210トンで、前年(217トン)の97%、過去5年平均(267トン)の79%でした。2011年漁期以降、ズワイガニの水揚量は減少傾向にあります。2016年漁期のコウバコの水揚量は142トンで、前年(155トン)の92%、過去5年平均(180トン)の79%でした。2011年から2014年まで、コウバコの水揚量は横ばいでしたが、今漁期は昨年漁期に続いて減少しました。

2016年漁期のズワイガニのキログラム単価は4,905円で、前年(4,980円)並みで過去5年平均(3,615円)を上回りました。コウバコの単価は2,070円で、前年(2,135円)並みで過去5年平均(1,639円)を上回りました。2011年以降ズワイガニの単価は上昇傾向でしたが、2015年はズワイガニ・コウバコともに単価が特に大きく上昇し、2016年も引き続き高水準を維持しました。総水揚金額(13.3億円)は前年(14.1億円)および過去5年平均(12.3億円)並みでした。

本県の底びき網漁業者は資源を保護するためにコウバコの漁期短縮やミズガニの禁漁など資源管理に積極的に取り組んでいます。ズワイガニはおおむね7~8歳以降に漁獲対象になるため、資源保護の効果が出るまでには時間がかかりますが、今後の水揚量の増加が期待されます。

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