2017年8月10日木曜日

大型クラゲ情報 (期間:7月20日~8月4日)

■ 国立研究開発法人水産研究・教育機構および一般社団法人漁業情報サービスセンターが8月4日までに発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。
日本海 7月20~25日に長崎県対馬と壱岐の定置網に傘径30~60cmの大型クラゲが1~10個体程度入網しています。また、7月26日には底びき網漁船によって山口県川尻岬沖で傘径30~50cmの大型クラゲ10個体が視認されています。
対馬海峡 水産研究・教育機構は7月24日に博多・釜山間の国際フェリーで目視調査を行いましたが、大型クラゲは視認されませんでした。
東シナ海 水産研究・教育機構は7月18~23日に東シナ海西部において陽光丸による調査を行いましたが、入網・目視とも確認されませんでした。
黄海 広島大学は7月25~28日に仁川・連雲港間の国際フェリーで目視調査を行い、山東半島南沖で傘径40~50cmの大型クラゲ6個体を視認しました。また、連雲港東沖では傘径50~60cmの大型クラゲの小集団を視認しました。分布密度はそれぞれ0.011個体/100m2、0.024個体/100m2であり、前回調査時(7月11~14日)の0.18個体/100m2、0.24個体/100m2から大きく減少しました。さらに、上海・大阪間の国際フェリーによる目視調査では、五島列島西沖と平戸北沖で傘径30~40cmの大型クラゲ各1個体を視認しました。最大密度は前回調査時と同じ0.003個体/100m2でした。
■ 7月29日~8月1日に石川県の調査船白山丸で行われた加賀海域における小型ソリネット調査では、大型クラゲは確認されませんでした。前年(8月23~25日)は傘径60~110cmの大型クラゲが8個体入網しました。今年は調査時期が早いため比較は難しいですが、今年度の来遊は前年より少ないものと考えられます。
■ 現時点で対馬海峡西水道や黄海・東シナ海の分布密度は既に低下しています。また、日本海での確認も少ないことから、まとまった出現の可能性は低いと考えられますが、大型クラゲは例年8月中旬以降に能登半島沿岸に接近していることから注意が必要です。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視情報がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。

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