2017年9月29日金曜日

アオリイカの漁況の見通し (予報期間:9月~12月)

■ アオリイカは日本海側では青森県以南の沿岸域に分布し、水温の季節変動にあわせて、春に北上し、秋に南下します。石川県では南下期の個体が漁獲対象となっており、9~12月に主に定置網によって漁獲されます。
■ 定置網による水揚量は年変動が大きく、これには水温が関係しています。9~12月の水揚量と9月上旬の宇出津港の水温との関係を調べたところ、水温が高い年ほど水揚量が多い傾向がみられます。今年の水温は26.4℃であり、過去5年平均(26.7℃)と同程度でした。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年9~12月の定置網による水揚量は140トン程度と推定され、前年(128トン)をやや上回り、過去5年平均(138トン)並みになると予想されます。

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